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~~ライブハウス(トルティージャ):デュオ『メグッポ』『カスミン』~~
そこは、薄暗いライブハウス。
ライブハウスのステージに立っていたのは、恵のタマドル『メグッポ』だ。
タマドルの名前は、彼女の名前をモジっているのだろうか。
メグッポのお気に入りのナース服の衣装が、ボロボロになっていた。
「弱い者は、引っ込んでいろ!」
そんな時、ライブステージの背後から声が聞こえた。
そこには、一人の少女がステージに歩み寄っていた
真っ黒なベストに白い半袖シャツのトップス。
真っ黒なミニスカートに、黒いミニブーツ。
なにより黒いつばのついた警察の帽子は、金髪のミドルヘアーだ。
これがあたし『カスミン』の『セクシーポリス』コーデ。
「メグッポ、お前は下がれ。あとはあたしがやる」
あたしが操作したのは、ソロライブの参加申請だ。
ライブに乱入するとき、画面を操作してあたしのアイドルを登録した。
(ソロか。なら彼女には、降りてもらうしかない)
あたしは、強制的にメグッポを離脱させた。
あたしの足元が光だし、メグッポの足元の光が消えた。
「あなたは……」
「さあ、あたしのライブを見せてやる」
少女はあたしのほうに向くことなく、ダンスを始めて歌いだした。
数は三十匹のカクイドリ。だけどあたしは、ひるむことがない。
サビでも、ダンスを完璧にこなした。
音符玉で次々と、カクイドリを沈めていた。
「す、すごい……」隣のメグッポは、ボロボロのナース服で見ていた。
曲の難易度も、かなり簡単だ。
(流石に、メグッポは初心者だな。曲が簡単だ)
あたしは、一度もカクイドリに襲われることなく踊りきった。
それを、ボロボロの衣装のメグッポはじっと見ていた。




