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変身少女のタマゴ系ライブ  作者: 葉月 優奈
五話:『宇野中 撫子』のタマゴアイドル:前編
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私はゴキゲンな表情で車に乗っていた。

鼻歌交じりに、笑顔を見せながら。

帰りの車で、私の胸は心躍っていた。

黒革の後部座席には、隣には迎えに来たハコベがいた。


「撫子ご機嫌ですね」

「はい、今日は奥津先輩に誘われました」私は笑顔を見せていた。

好きだった奥津先輩が、私をデートに誘ってくれた。

嬉しくて嬉しくて、たまらないのだ。


「傍から見ていても、最近は二人の関係はいい感じになっていますね」

「素晴らしいです、これもタマちゃんのおかげです」

私はそう言いながら、トランスカードを取り出した。


「朕に感謝をするがいい」

「今日はめでたい日です」

「そうですね、今日はお嬢様がデートに誘われたのですね」

ハコベにはっきり言われると、急に顔が赤くなった。


「デート……ですか」

「はい、そういうのをデートというのではないですか?」

「はいっ」顔が赤くなって、私はその場に俯いてしまった。

「撫子お嬢様?」

「あっ、いえ……」私は顔を冷やして、いつもどおりの表情を見せようと努めた。

そんな時、ハコベのスマホが鳴っていた。


彼女には私の家でスマホを持たせていた、何かと身の回りの世話をしてくれるので。

ハコベが電話している間も、私はどこか上の空だ。

車外の窓から見える景色が、とてもきれいだ。

ハコベが電話すること二分ほど。車が自宅の近くの道路を走っていた。


「はいっ、わかりました」そう言いながら電話を切ったハコベ。

「どうしました?」

「お嬢様、ようやく新しい目撃報告がありました。

新しいタマドル……イースターがいるとの話です」

「そうですか、嬉しいことは続きますね」

私は既に、赤みの引いた顔になりいつもどおりほほ笑みに戻っていた。



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