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『6月21日』
翌日、私は生徒会の仕事を早く終わらせた。
書類の整理だけを終わらせるのは、得意だ。
そのまま、急いで『ゲームセンターSOGO』に向かう。
私がいるのは三階だ。
そして、隣には詰草さんがいた。
「お願いってここですか?」
「うん、そうだよ会長」
「あの……ひとついいですか?」
「どうしたの?」
「シエル、今までずっと思っていたのですけど詰草さんの名前はなんですか?」
「えっ、恵だけど」
「じゃあ、シエルはこれから恵って呼んでいいですか?」
「ああ、そか。そうだよね、ごめん。これからボクはシエル……て呼べばいいのかな?会長」
「そうですよ、恵」私は、恵の前でにこやかな顔を見せた。
言われた恵は、少し照れくさそうだ。
「恵って、隆聖ぐらいしか呼ばれたことないから」
「あの子も呼んでいませんか?」
「えっ……うん。そうだったね、ミーコ」
それはミーコという私と恵の共通の親友……だった人。
その話をすると、お互い俯いてしまう。
「あっ、でも今日は『タマゴアイドル』だよね」
私と恵の前には、『タマゴアイドル』の筐体だ。
「そうそう、どうしてもクリアできないライブがあって。
シエルのコーデ見ていると、かなりレアだから……」
「シエルはもちろん大先輩ですよ」
「クリアできないライブとは?」
「『ホワイトキャット』の猫専用の曲があって……」
「『ホワイトキャット』ってなに?」
「えと……とりあえずゲームを見せるね」
そう言いながら、恵は自分のタマドルカードを取り出した。
「ああ、待って。同じルームに入るには、タマドル名刺をよみこませて……」
「そっか、うん」恵が私のタマドル名刺を出した。
「ルールとしては半径十メートルほどに、タマドル名刺のアイドルがいないと発動しない。
結構不便なのじゃ」
それを喋ったのは、恵のタマドルカード。
「恵のもしゃべるんだ」
「うん、かなり口うるさいけど。じゃあいくよ」
そう言いながら、恵が自分のタマドルカードを呼び出した。
そして、私のタマドル名刺を読み込ませると私と恵はゲーム筐体画面に吸い込まれた。




