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変身少女のタマゴ系ライブ  作者: 葉月 優奈
四話:『シエル カーネーション』のタマゴアイドル:後編
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ここは、四日市の学校近くにあるファミレス。

私は、ここに週三でバイトをしていた。

セーラー服から、ウェイトレス姿に着替えた私。

茶色のワンピースに白いエプロンは、お気に入りの制服だ。


そんなファミレスに、客として詰草さんが来ていた。

席に座り、私が接客するように立っていた。

「詰草さん、今日はありがとうです」

「こちらこそって、なぜファミレス?」

「今、シエルはバイト前ですよ」

私はバイト前でもかかわらず、あえて詰草さんをここに呼んでいた。


「バイト前って、何時からなの?」

「時間は六時からです、今は五時五十分なのでもう少ししたら仕事ですよ」

「それにしても、会長はなぜここに?」

「ここならちゃんと話せると思って、これのこと」

「……タマドルカード」

「うん」私が見せたのは、『メグッポ』という恵のタマドル名刺。


「なんで、詰草さんがタマドルになったかを?」

「ボクは……」そう言いながら、詰草さんがタマドルになった経緯を話してくれた。


「なるほど、詰草さんはわりと新しいタマドルなのですね」

「うん、だから友達もいなくて。

それに、このゲームはどう進めていいかもわからないし」

「難しいことはないですよ、要は楽しむものですよ」

「楽しむ?」

「はい、そうです。シエルは楽しんでいます」

私は笑顔を見せていた。


「そっか、シエルはいつも楽しそうだから」

「楽しいのが一番です……虎太郎が教えてくれたアニメもみんな楽しいですよ」

「それは、すごい意外。

虎太郎ってバンドでは硬派っていうか、かなりわがままだしあんまり好きじゃないっていうか」

「虎太郎いいひとですよ」

「そうなんだ」

詰草さんは感心した様子で、私を見ていた。


「でも、あの件以来ですね。こうして二人会って話すの」

「そうですね、詰草さんが歌を始めたのは意外でしたですし」

「意外って、そうかな?」

「そうですよ、詰草さんはあの時から変わっています。

今日の詰草さんは、とても魅力的でした」

私は単純に、詰草さんに感想を述べていた。

それは彼女を見て、彼女から感じたこと。

それが自然と、私の口から出ていた。


「会長……シエルだって随分魅力的だと思うけどな。

今は生徒会長でしょ、あの時から随分出世したよ」

「そんなこと、あるです」

「謙遜しないところは変わらないけど」

「ふふっ、そうですね」

私と詰草さんは、二人で笑っていた。

あ、詰草さんが笑った顔をこんな近くで見たの、やはりあの日以来だ。


「ねえ、シエルと詰草さん、もう一度友達になれないかな?」

「えっ?」

一瞬、詰草さんの表情が止まった。

急に私と詰草さんの空気が変わった。


「うん、いいよ。だけど、ボクのお願い聞いてくれる?友達として」

「えっ?」

私は首をひねって、詰草さんの言葉を待った。


「明日、来て欲しい場所があるんだ。いいかな?」

詰草さんは、そう言いながら少し照れていた。



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