表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
変身少女のタマゴ系ライブ  作者: 葉月 優奈
八話:『奥津 霞』のタマゴアイドル:後編
100/159

100

~~カスタードーム:デュオ『ハコベ』『カスミン』~~


そこは初めて見るドームだ。

屋根があるステージに、多くのカクイドリ。

四方八方囲んだドームは、黒い目があちこちに光った。

あたしは、ぼんやりとしたまま隣のメイドを見ていた。


「邪魔をしないで」あたしは睨みつけた。

「あなた一人では無理」

「バカにしないでよ、あたしにはこのコーデがある。『エンジェルガール』コーデが……」

「カスミンはやはり私の邪魔をするのね」

ミーコは緑色のポンチョをかぶって、あたしを恨めしそうな目で見た。

その目は、どこか悲しげだ。


「あなたには、どうしても帰ってきて欲しいの」

「帰る?なんで帰らないといけないの?」

「ミーコ、あなたはあたしと一緒にいて……捕まって」

「捕まった?ああ、あの時はそうかもしれないわね」

「そうよ、ミーコはなんでこうなったの?」

あたしは明らかに、彼女の言葉に引っかかっていた。


「私はいつも私、ただそれだけ。じゃあ、ミーコ行くわよ。

あなたもすぐに、こちらに連れてきてあげるから。

そこにいる女王様と一緒にね」

「来るぞ!」ハコベというメイドが、低い声で叫ぶ。

そして、ミーコが手を広げるとカクイドリが動き出した。


「お前もライブしろ!」

「あたしに指図をするな」

ハコベの言葉に、あたしはただ立ち止まるしかなかった。

目の前のミーコは、かつてミーコをさらったカクイドリを操っていたのだ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ