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予想外の出来事

ブー、ブー、携帯が鳴る。

「誰だよ?朝っぱらから電話する奴は?」


現在土曜午前11時。大切な休日の朝を非常識極まりないない奴によって起こされた。

眠い。携帯を見てみると、知らない電話番号が表示されてた。

誰?

出るか出ないか迷ったが好奇心から出る事にした。

「はい。もしもし。」

「あっ、出た。もしもしー、起きてる⁇今日ひま?」

女子の声だ。

「今日は…暇だけど、誰?」

「あっ、そっか。番号知らないんだっけ?

私よ、私。ほら、金曜日転校して来たでしょ。結衣よ。覚えてないの?」

覚えてるけど、何で番号知ってるの?

「いや、覚えてるけど、何で番号知ってるの?交換してないよね?」

「それは、秘密。」

「じゃあ、1時に立川駅集合ね。」

「ちょっ、ちょっと待ってよ。俺いつ遊ぶって言った?」

「え、さっき今日ひまって言ってたじゃない。じゃあ、後でね。

ブチ」

「切れた…」

今どうなってるんだ?

大至急で頭を整理する。

あぁーーーわやなほむほみめ、や

大変だ。どうする?

行く?いや、わけわからん。

ドタキャン?それは、最悪。

行くしかないのか…

急いで用意する。

まずは、風呂入って、トイレして、歯を磨い…

さて、服はどうするか…

ジャケ?いや、そんな気分じゃない。

セーター?違う。

無難にパーカーにしとくか。

いろいろ迷った末、思いついたコーディネートを上から紹介しよう。

シャツの上にプルオーバー。

黒いジーンズを下折り曲げる。

ティンバーランド。

そして、黒ぶちの伊達メガネ。

どう?悪くないでしょ。

と、鏡に映る自分を勇気づけ家を出る。


現在12時45分前。ちょっと、早く来すぎたかな。

待ち合わせ場所は確かここだから、待ってればいいや。

イアホンを付けて音楽を聴く。


五分経過…


トントン。誰かに叩かれた。イアホンを外す。


「た、たくみ君?」

上目遣いで女子に見られてる…

蛇に睨まれたカエル状態だ。

「えっ、あっ、佐々木さん」

「あっ。良かった。何かいつもと雰囲気違うからわからなかった。」

いつもとって、二回しか見てないだろ…まあ、いいや

「いやー、よかったー。」

「何が?」

「いや、だって、来て…」

最後の言葉がフェードアウトしてて聞き取れなかった。

「えっ?ごめん。聞こえなかった。」

「えっ、来てくれないかと思ったの!何度も聞かないで…」

「あっ。ごめん。」

何で怒られなきゃいけないんだよ。

けど、良く見ると私服も可愛い。

赤いセーターがよく似合ってる。

「で、今日はどうしたの?」

「あっ、そうそう。私こっちに引っ越して来たばかりでしょ?

だから、この辺案内してもらおうかと思って。」

「分かった。けど、何で俺?」

「だって、前みたいにからまれたら、助けてもらえるように。」

そういう事か。なら俺じゃなくて、別の男子に頼めばよかったのに。

例えば、柔道部の高橋とか?

あいつならどこでもすっ飛んでくると思うし。

「わかったけど、何で俺?

別の男子も居たろ?連絡先交換してないの?」

「してないわよ。たくみ君以外。

私、いろいろな男子にホイホイメアド教えるような、軽い女じゃないわよ。ふふ。」

「わかりました。」

俺も交換してないぞ。思わず言いそうになった…

「で、どこ行く?買い物?映画?」

「んー、

見たい映画あるんだけど…。」

「わかった。じゃ、こっち。」

今日は日曜日ともあって人が多いな。

何か、今日は当人比10倍もの視線を感じるのは気のせいだろうか…


「着いたよ。」

「あっ。ここか。」

「で、何が見たいんだたっけ?」

「あれ。」

「えっ、あれ?」

指の先には、レースの映画のポスターがあった。

「何か不満?」

「えっ、いや、特に何も不満じゃないけど。じゃ、チケット買いに行こう」

別に不満だったわけじゃない。

ただ、てっきり、

女の子だから恋愛モノを見るものとばかり思ってた。まあ、レース俺も好きだし、いいか。


「ねぇ、面白かったでしょ?あれ」

「あー、ごめん。寝てた。」

そりゃ眠いだろ、朝早く起こされたのだから。

「はぁ?何それ?

サイテー」

「はい。ごめんなさい。」

「まあ、いいわ。ねぇ、お腹空かない?」

確かに空腹だ。何故なら朝食べてないから。

「じゃ、マックでも行く?」

「うん。」


「いらっしゃいませ~

何になさいまって えー?

匠じゃん⁈そして、えー?さ 佐々木さん?」


ヤバイ。

非常にヤバイ。何故ヤバイかって?

そんな理由一つしかない。

目の前にクラスメイトの鈴木がいるからだ。

しまった。鈴木がマックでバイトしてる事てっきり忘れてた…


どうしよう。このままだと完璧に誤解される…


「私達、幼なじみなの。」

ナイスフォローなのか⁈

「あっ。そういう事か。

で、注文は?」

良かった。納得してくれたようだ。

そういえば、あいつバカだったんだ。

「私、ビックマックとマックナゲットとポテトLで。あっ、あとオレンジジュース。たくみ君は?」

すげーカロリーだぞ?いいのか?

誰が見ても肥る事くらいわかるぞ?

「えっ、匠と一緒じゃないの?まあ、いいや。」

鈴木もびっくりしてる。

そりゃそうだ。男が頼むならまだしも、目の前で、注文してるのは女の子だぞ?しかも華奢で、美人な。

「じゃあ、ダブルチーズバーガーとコーラで。」


「ふぅ、お腹いっぱい。」

「まあ、そうだろうね。」

さっきから聞きたかった事を聞いて見る事にした。今聞かなきゃ夜気になって眠れない。

「一つ聞いていい?」

「なに?私に答えられることなら。

いいわよ。」

「いつも、そんなに食べるの?」

「んー、今日は少ない方よ。何か文句ある?」

「いや、ありません。」


ちょっと、今日は疲れたな。

そろそろ帰るかな

「じゃあ、帰るか?」

「そうね、家まで送ってくれる?」

「はい。わかりました。お嬢様。」

「ん?何か言った?」

「いえ、何も。」

睨まれた。ていうか、もう上下関係が確立されつつあるのか?

先が思いやられる…


「へぇ、家ここなんだ。結構でかいね。」

というよりも、ミニチュアの豪邸?

「そうかしら?

上がってく?」

「遠慮しとおきます。」

「そう。乗りが悪いわね。」

「何とでも言って下さい。」

「まあ、今日楽しかった

ありがとね。付き合ってくれて。」

「別に、いいよ。暇だったし。

楽しかったし。」

「本当?良かった。じゃあ、私と友達になってくれますか?」

「もちろん。じゃあね。」

「じゃあね」


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