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旅1

やわらかな日差しが頬を風とともになでる。


いつもこの瞬間がたまらなく気持ちいいと思う。


目を開けるとそこは草原の真っ只中だった。


「ふぅ・・・さぁて、いるかな?」


振り向くとやや遠いところに一本の大木が立っている。


今の設定は夏。緑が茂る立派な大木である。


その下に2人程座っている。


「・・・ようやく来たか」


「こんにちわ~ミリオさん」


ややけだるそうに黒髪の男は立ち上がる。


「おぅ。また待たせたか?悪い悪い」


二人へ向かって歩み寄る。


「私もさっき来たばかりですよー。ラジアルさんがいつも早いのです」


そういうのは、エメラルド色の髪と瞳のネリアだ。


ラジアルとは昔、この世界とは違うオンラインゲームで出会ってからの腐れ縁だ。


寡黙なこの男は口は悪いが腕はいいウィザードだ。それに知識も豊富だ。


ネリアとはこの『アルバトロス・オンライン』で始めて出会ったプリーストだ。


街中でウロウロと右往左往している少女にオレが声をかけてからというもの、それからずっと一緒に狩りをしている。


ちなみにオレのジョブはクルセイダーだ。


いつもラジアルと二人だったが、プリーストのネリアが一緒に狩りをするようになって比較的安定した狩りができるようになった。


それまではPT構成的にいけなかった、フィールドやダンジョンにも足を運ぶようになっている。


「さて、今日はどこに行く?どっか行きたいとこある?」


「んー私は特に」


オレとネリアは特に行きたい場所を決める事は少ない。オレは先日の古城ダンジョンで目当ての盾を手に入れたし、ネリアは墓地フィールドで欲しかったスキルを取得したばかりだ。


二人ともとりあえず目標としていた事は達成できている。とすると・・・


「火山ダンジョンはどうだ?」


「おおー。そういえばスキルまだだったか?」


「そうだ」


ラジアルはここ最近、スキル取得に精を出している。


『アルバトロス・オンライン』でのスキル取得は実に難しい。


既存のゲームでは、ベースLvかジョブLvを上げていけば自然と覚えれる事が多い。


しかし、ここではやや特殊だ。


スキルの習得には2つある。


1つ、スキルLvを上げて派生させていく。


2つ、スキルを誰かに教えてもらう。


それが人であっても敵であってもだ。


人である場合は至極簡単だ。金を払ってそのスキルの情報と行使の仕方を教えてもらう。


だが、その教えてくれる人はそう並大抵なお金では動かない。


なぜなら、プレイヤーはスキルを最初何一つ覚えていない。敵から奪って覚えていくのだ。


敵から奪うとういうのは、実際にそのスキルを何度もこの身に受ける必要がある。いわいるコピーに近い。


そして、スキルを受ければ何でもすぐ覚えれるとはいかない。


「そういや、まだファイヤーウォール覚えてなかったか」


「前提は満たしているはずだ」


そう、結構めんどくさい前提があるのだ。


ここらへんはまたの機会に・・・詳しくはラジアルに・・・。


「じゃ~夕焼けの火山ダンジョンにいきますか?」


「だな」


そこに確かファイヤーウォールを使う子竜がいるはずだ。


「すまんが、よろしく頼む」


「はいよ。お安い御用だ」


「こちらこそ、よろしくお願いしますね!」


行き先は『夕焼けの火山~アルアナの夕焼け~』に決定


「そいじゃ、準備がてら、一度街に戻りますか」


「はーい」


そういうとネリアは詠唱を唱え、門を開く


「我が故郷に戻る道を開け、アースゲート!オープン!」


3人の前の空間がゆがみ、白い輝きを放つ門が開く。


ここを通れば、ベースタウンのアースへと行ける。


「準備が終ったら、耳打ちしてくれ」


「りょーかい!」


「分った」


「それじゃ、また後で!」


こうして、3人はそれぞれの準備の為、街へと戻った・・・。


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