第二十三話:『ハッピーバースデー』
──数百年若しくは数千年前
夜の静けさに包まれた古い家。
人間の女は座り、目の前の神に怯えながら口を開く。
「どうして、なぜ私に、子どもが」
誕生の神は、真面目な顔をして言った。
『いや〜……できちゃった☆ってやつ?』
「……は?」
『いや〜ね、本当に、たまたまなの、マジで、出来るかな〜って思ってやったら出来ちゃったのよ、神と人の子とか前代未聞すぎて、わっちも困惑しとるのよ』
「ふざけないで下さい、まず私あなたにinされてませんよ」
『わっちは誕生の神だぞ、高速抜き差し運動なんかしなくても作れるわ』
「まずなんで私なんですか、もっと貴族とかあなたを信仰している信者達とかいたでしょう」
『君を選んだ理由は簡単さ、君には他のものには無い特別なものがあったんだ』
「とく、べつな、もの?この私に」
『あぁそうだ、君の顔面がめちゃくちゃタイプだった』
女性は呆れた
「はぁ、私の想像してた神と全然違った」
『そんな勝手に幻滅されてもねぇ、神にもいろいろいるし』
「そんな事よりこの子どうすれば良いんですか、神の力で生まれる前に戻したり出来ないの?」
『いや、わっち誕生専門なんで、無理っすね、頑張って育ててもらて』
「そんな無理ですよ」
『行ける行ける絶対行ける諦めるな!お前なら行けるって!頑張れ!わっちは帰るじゃ!」
「ちょ、ま、」
これが匿名K誕生の瞬間である




