第二話:『ロリータコンプレックス』
朝のチャイムが鳴り響く。
ガラス越しの光が教室を照らし、匿名Kは何気なく窓の外を見上げた。
いつも通りの、平凡な朝。
「プリント回して」
淡々とした声が背後から飛ぶ。
声の主は匿名A。
普段は普通のロリコン高校生、だがその正体はダークナイツ第二騎士団ロリ制圧班の班長。
もちろん、この教室でそれを知る者は匿名K以外いない。
「はいは〜い」
匿名Kは受け取ったプリントを手際よく配る。
──こんな場所にも、“裏”の人間は紛れている。
学校生活でダークナイツのことを知ってる匿名Aは匿名Kの数少ない友達である。
昼休み、屋上。
匿名Kはいつも通り一人でリンゴジュースを飲みながら携帯を開く。
画面には、学校のスケジュールアプリに見せかけたダークナイツ諜報通信端末。
そこに、一件の通知が届いていた。
> 《諜報班より通達:本日7番地にて集合》
「今日もか、、、」
匿名Kはつぶやき、周囲を確認する。
風の音、風の音、風の音
そのすべてが風の音に聞こえて思い出す、今日は強風だった。
「……お前も、集合か」
振り向くと、匿名Aが立っていた。
無表情なまま、缶ジュースを片手に持っている。
「お前、来るのか?」
「あぁ、今回の事件にはロリが関わっているらしいからな」
Kは一瞬だけ笑い、空を見上げた。
「……じゃ、また夜に」
予鈴が鳴り響く
ナニコレ




