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第一話:『匿名K』
この物語はフィクションです。
実際の人物、団体とは関係ありません。
朝が来る。
カーテンの隙間から射す光が、机の上の端末を照らした。
匿名Kと呼ばれる少年は、ゆっくりとまぶたを開ける。
彼の一日は朝風呂から始まる。
どこにでもいる陰キャ高校一年生。
いつも通り朝食をとり、歯を磨き、顔を洗うい、袖を制服に通す
その姿は、学生そのものだった。
だが彼の“朝”は、誰よりも早く始まる。
通学鞄の底には、黒い通信端末。
彼はそれを手放したことがない。
通学路を歩く途中、ふとスマートレンズに映るメッセージが切り替わった。
《ダークナイツ/諜報班 任務発動》
彼は一瞬だけ立ち止まり、周囲を見渡す。
通り過ぎる生徒たち、笑い声、全てが日常。
学校では、ごく普通の生徒として振る舞う。
授業中に寝落ちし、友人に軽口を叩かれ、昼休みは購買のパンを争う。
だが放課後、彼は別の顔になる。
教室の明かりが落ちた後、校舎裏の通信塔へ。
夜風に揺れるコートの裾が、月光を裂いた。
端末の奥で、冷たい声が響く。
> 「こちらダークナイツ本部。現地時間19時より作戦を開始する。」
彼は短く息を吐いた。
──この国の治安を守る影の存在、《ダークナイツ》
その諜報班の少年、匿名Kだった。
昼は学生。夜は影の支配者。
誰も知らない“もう一つの顔”が、今日も静かに動き出す。
ナニコレ




