表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
46/137

和食の達人現る

雅一達はみんなでご飯を食べ続けていると、その料理を作った料理長が

様子を見にやってきた。


料理長「どうですかお客人。日本の誇る懐石料理は。」

ラフェスタ「日本の誇る?これ、異世界の料理なんですか?」

レッド「おぉ、流石にこれは初めて食べたな。」

料理長の言葉に雅一はすぐに反応した。


雅一「日本の?まさか・・・あなたも日本から!?」

料理長「ん?もしかしてその反応、君もこの世界にやってきた日本人なのかい?」

雅一はその料理長の顔を見るとその顔に見覚えがあった。


雅一「え・・・ちょっと、もしかして石叉元正(いしまたがんしょう)さんでは!?」

元正「お、よく知ってるね。」

メル「ん?二人は知り合いなの?」

雅一「知り合いというよりも俺が一方的に知ってるだけなんだけど・・・。」

雅一「元正さんは元いた日本で知らない人はいないと呼べるほどの超有名料理人で、

俺もその人が様々な所で出てる所を見たことがあるんだよ。」

雅一「そんな一流料理人とこんな形と出会えるなんて・・・。」

雅一はそんな一流料理人に出会えた事に心の底から嬉しさが溢れた。


元正「いやぁ、まさか私のこと知っている人に出会えるとはね。」

元正「改めて私は石叉元正(いしまたがんしょう)、この翡翠亭で料理長をしている。」

元正「君達の事は話には聞いていたよ。私も一目会いたいと思っていた所だ。」

元正「さて、君達は物凄い敵と戦ったんだろう。今夜はゆっくりと休むと良い。」

ラフェスタ「あ、ありがとうございます!」

元正は雅一達にこの後どこへ向かうのかを質問し始めた。


元正「そういえば、君達はあのバイラズ帝国に向かっているんだろ?」

元正「ここから次はどの方向へ向かうつもりなんだ?」

レッド「この先にある湾岸都市アクアペルムへ向かう予定です。」

元正「アクアペルムか、そうだ、もしそこに行くのなら一つお願い事をしても良いか?」

雷閑「我々にできることであれば。」

すると元正はレッドにお願い事を書き記したメモを渡した。


レッド「えっと・・・海域調査?」

元正「あぁ、実はそこの漁場からの魚の漁獲量がめっきり減ったんだ。」

元正「その結果、もう魚の在庫が無いんだよ。」

雅一「え、じゃあ、ここにある海鮮は?」

元正「それで全てなんだ。だから今後しばらくは海鮮料理を出すことを止めるしかないんだ。」

元正「S級にも調査を依頼しているんだが、S級も色々忙しいみたいでね。」

元正「だから君達に調査を頼みたいんだ。」

レイラ「そうゆうことなら任せておいて。」

レッド「あぁ、魚が取れない原因突き止めてやるよ。」

メル「みんな頼もしいね。」

元正「みんな、ありがとう。また翡翠亭に来ることがあったらまた美味しい海鮮料理を

振る舞ってやるから。」

元正の頼み事を引き受けた雅一達は夕飯を済ませ、部屋に戻ろうとした。

その時、メルからある伝言を雅一達に話し始めた。


メル「あ、そうだみんな。実はS級冒険者から伝言を預かってたんだった。」

雅一「伝言?」

メル「S級冒険者のみんながぜひあなた達に会いたいって。」

その伝言を聞いた雅一達はとても驚いた様子だった。


ペイセル「まさか、あのS級冒険者が・・・。」

レッド「俺達に直接会いたいって!?」

メル「えぇ、集合場所はここ。あなた達がアクアペルムへ向かう道中にある屋敷よ。」

メルは地図をみんなに見せて、S級がいる場所を指した。


雅一「お、ちょうど道中なんだな。せっかく出し言ってみようよ。」

雷閑「S級のお誘いとなれば断るわけにもいかないですね。」

レッド「決まりだな。じゃあ、途中そこにも向かうとしようか。」

メル「じゃあ、向こうには私から伝えておくわね。」

こうして雅一達の豪華な夕食の時間は終わり、各自部屋へと戻っていった。

すると、雅一に対し元正が声をかけて突然飛び止めたのだ。


元正「雅一君だね。」

雅一「雅一で良いですよ。どうしたんですか?元正さん。」

元正「実は、君にはあることを伝えておこうかと思ってね。」

雅一「あること?」

元正は二人で静かに話せるように別の客室に雅一を案内した。


~別の客室~

雅一「もしかして、みんなには聴かせられない話なんですか?」

元正「そんな堅苦しい話し方じゃなくて良いさ。」

雅一「わかりました。」

二人は椅子に座り、元正は雅一にあることを話し始めた。


元正「今から話す内容は正直、私もあまり話したくはない内容なんだ。」

元正「でも、同じ日本人としてこの世界にやってきた異邦人として・・・。」

元正「どうしても話しておかないとならないと思ってな。」

元正の表情と話し方を見るに明るい話題ではないことは雅一にもすぐにわかった。

それでも雅一は淡々とその話に耳を傾ける。


雅一「良いよ。どんな話か聴かせて。」

元正は雅一の真っ直ぐな姿勢に答えるように話し始めた。


元正「雅一・・・。バイラズ帝国の奴等と戦うことを今からやめることはできないか?」

雅一「それはどうしてだ?」

雅一「俺達はバイラズ帝国の謀略を止めるために旅をしているのを知っていて、

それでも止める理由は一体何だ?」

元正「それは・・・彼らの強さが人知を超えているからだ・・・。」

雅一「彼ら?」


元正「今から15年前、この世界に総勢51名の異邦人がこの世界にやってきた。」

雅一「15年前・・・。」

元正「俺も正直そのうちの一人だった。」

元正「当時私達を呼び寄せた王都の王様は俺達に一つの命令を下したんだ。」


~15年前~

国王「よくぞやってきた異世界からの英雄達!」

国王「君達に課せられた使命はただ一つ、あの忌まわしきバイラズ帝国を還付なきまでに

叩き潰し、バイラズ帝国を壊滅させるのだ!」

元正(現)「当時私は一体何を言っているのか正直わからなかった。」

元正(現)「ただ、この世界に呼ばれてから1週間後に、私以外の50人全員に

超強力な能力が備わっていた事がわかったんだ。」

雅一「チート能力ってやつか。」

元正(現)「そうだ。そのチート能力を持った者と当時のS級冒険者を集めて、

バイラズ帝国への攻撃を計画したんだ。」


国王「良いか!この戦いにおいてバイラズ帝国を陥落させることに成功した暁には

ここにいるもの全員に大金と偉大な名誉を君達に授けよう!!」

元正(現)「その金額は凄まじい額だった。名誉もこの世界における最高峰の名誉であった

ために、それを目的に私以外の異邦人は全員参加することに賛成したんだ。」

元正(現)「でも、俺は彼らにもう一度考え直すように説得したんだ。」


元正(当)「お前達本気なのか!?こんなバカげた事に付き合うのか!?」

男性A「だってさ、一生豪遊して遊べる金と最高の名誉だよ?」

女性B「バイラズ帝国が何なのかよくわかんないけど、チート能力持ってる私達なら余裕っしょ。」

男性C「そうだよ。あんたは運悪くこの機会に参加できなかったけど。」

元正(当)「よく考えろ。こんなうまい話があるわけ無いだろ!」

女性D「全く、チート能力持ってる私達50人にできないことなんてないでしょ。」


元正(現)「結局誰一人として聞き入れてもらえずに、バイラズ帝国へ向かったんだ。」

雅一「他に止めた人はいたのか?」

元正(現)「冒険者ギルドのフレッドがこの作戦に意義を唱えてたんだ。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ