温泉郷へ行こう!
ハグラとファルンが居なくなってから数分後、病院からガイルとメルがやってくる。
メル「ど、どうしたの?なんかものすごい音が聞こえたけど!?」
ラフェスタ「えっと・・・バイラズ帝国の最高幹部が・・・。」
ガイル「最高幹部!?そ、そいつはどんな奴だ!種族は、能力は!?」
レッド「が、ガイル、落ち着いて、詳しく話すから。」
レッドがおきた出来事を詳細に話した。
ガイル「まさか、本当に居たとはな・・・。」
メル「レイルちゃん・・・大丈夫かしら。」
ガイル「今ギルマスとビクト氏が見てくれてるんだろ。なら大丈夫だろう。
元S級だ。簡単にくたばったりしないさ。」
メル「それはそうだけど。」
するとレイルの過去の事を知っていたかをラフェスタが聞き始める。
ラフェスタ「メルさん、ガイルさん、二人はレイルの過去の事は知っていたんですか?」
メル「いいえ、あの子が所属していたのは別のギルドだったから。」
ガイル「こっちに来たのは冒険者業を引退してメイドに転職した時だからな。」
ガイル「ただ、ギルマスは知っていたみたいだったけど。」
そして更にラフェスタはブラッドの件についての情報確認も行った。
ラフェスタ「あの後、ブラッドに関する情報で何か手がかりはありましたか?」
メル「うーん、中央図書館に行って色々書物を漁ってみたけど駄目ね。どれも当時のことしか
書いてなくて、その後の事はどこにも・・・。」
ガイル「ブラッドの事に関しては正直お手上げだ。」
雅一「そうか・・・。」
レイラ「ブラッド。今から千年以上前に実在したとされる勇者、彼が今回の黒幕なのね。」
雅一「あぁ、ドボルタイラントの奴も言ってた。ブラッド様がーとかね。」
雅一「でも、これだけ情報がないとなると・・・。」
雷閑「やはりバイラズ帝国まで行く必要がありそうだな。」
するとペイセルはある事を思い出す。
ペイセル「そういえば、師匠が言ってたよ。ブラッドの事。」
レッド「どんな事を言ってたんだ?」
ペイセル「師匠はもう千年近く生きているけど、ブラッドの事はよく覚えてるみたいだった。」
ペイセル「とても優しい好青年で、畑仕事や家畜の世話、子どもの遊び相手なんかもして、
みんなから慕われていたって。」
ペイセル「人を守るために魔物を倒したりもしてたとも言ってたよ。」
レイラ「ビクト氏は実際に本人に会ったことがあるの?」
ペイセル「師匠はそう言ってはいたよ。でも今回の件は師匠の耳にも入ってて、
とてもそんな事をするような人には見えんって言ってたよ。」
ペイセル「で私その時にこう返したの。」
ペイセル「「もしブラッドが本当に黒幕だとしたら?」って。」
ペイセル「そうしたら師匠は、「彼のみに余程の事があったのかもしれん。」って言ってた。」
メル「余程のこと・・・気になるわね。」
ペイセル「でもその余程のことがどんな事なのかはわからないみたい。」
雅一「うーん、手がかりにはなりそうだけど・・・。」
ラフェスタ「後もう一歩情報がほしい所だね。」
ガイル「そうだな。ま、引き続きこちらでもブラッドについて何か調べてみよう。」
ガイル「それはそうと、メル、彼らにプレゼントがあるんだろ?」
メル「あ、そうだった。忘れる所だった。」
メルは小さいバックからあるものを取り出し、雅一達に見せる。
メル「じゃじゃーん、これなーんだ!」
メルが取り出したのはチケットが数枚ある。
ラフェスタ「なにそれ?」
メル「ふふーん、これはね、温泉旅行のチケットだよ!」
雅一「温泉旅行って・・・こんな大変な時に旅行気分にはなれないよ。」
メル「だからこそよ。みんなここ最近長旅で疲れてるでしょ。それに、ブロストキングとの戦いで
しばらく休養が必要。そう、リフレッシュよ!」
レッド「なんかやけにテンション高いな。」
メル「だって、温泉なんてもう数年単位で行けてなかったんだよ。
そりゃあテンションもあがるでしょ。」
ガイル「メルはこの温泉旅行にお前達をぜひ連れていきたいと言ってな。人数分チケットを
わざわざ用意したんだと。」
ラフェスタ「メルさん・・・。」
雅一「あ、でも、ペイセルの分は・・・。」
メル「ふふん、安心して、ちゃーんと用意してあるよ!」
ペイセル「よ、用意が良すぎる・・・。」
メル「それで、温泉行くの?いかないの?」
レイラ「まぁ、どのみちしばらく休まないと行けないのは事実だしね。」
雅一「じゃあ行くか。」
メル「よーっし!思いっきり温泉を満喫するぞー!!」
ラフェスタ「(よっぽど行きたかったんだな・・・。)」
レッド「で、この温泉ってどこなんだ?」
レッドがチケットを確認する。すると雅一達が向かおうとしているアクアペルムへ伸びる
鉄道が走っている温泉地であることがわかる。
レッド「お、ラフェスタ。ここの温泉地、俺達の向かう道中の温泉地だぞ。」
ラフェスタ「え?あ、本当だ。これは都合がいいね。」
ガイル「じゃあ、俺はまだやることが残ってるから温泉楽しんでこいよ。」
メル「はーい!」
そういうとガイルはその場を離れる。
雷閑「で、一体ここからどうやってその温泉まで?雅一は車椅子だから馬は使えないぞ。」
メル「ふふん、安心して。この笛を吹けば。」
そういうとメルは笛を拭き始める。するとそこに突然大型の車両がやってきた。
レッド「うぉ!なんか来たぞ。」
雅一「これは・・・バスだな。」
メル「そう、これは冒険者ギルドが所有する専用車両。魔石バス!。」
メル「この笛を鳴らすとどこへでも飛んできてくれるの。まぁ基本はものすごい遠出を
しないといけない時にしか使わないんだけど。」
ラフェスタ「こんなもの持ってたんだね・・・。」
メル「冒険者を乗せることはまず無いんだけど、今回は特別にね。ささ乗って。」
そして全員がバスに乗り込む。
雅一「すごいな。元いた世界にあったバスにそっくりだ。」
メル「みんな乗ったかな。じゃあ、行き先を指定して。後はよろしくね。」
メルが準備を終えるとバスはゆっくりと温泉地に向けて移動を開始する。
雅一「おぉ・・・運転しなくてもいいのか?」
メル「大丈夫。一度目的地を指定すればそこまで自動で連れて行ってくれるから。」
しかしこのバスを見てレイラはあることを思いつく。
レイラ「でも、このバスがあればバイラズ帝国までひとっ飛びなんじゃ・・・。」
メル「あら、それは無理ね。」
レイラ「どうして?」
メル「このバスが行けるのはあくまでもギルドが管理下に置く場所だけなの。今回行く温泉は
ギルド管理下だから行けるけど、バイラズ帝国やその周辺は管理下じゃないから行けないのよ。」
雅一「じゃあ、最も近くまで行けるとしたらどこまでなら行けるんだ?」
メル「ここからだと王都のハロミグまでだけど、あそこは常に色んなところからバスが
ひっきりなしに来るから私嫌いなのよね。渋滞ハマると動かないし・・・。」
雅一「(あぁ、結構現実的な理由だった・・・。)」
レッド「じゃあ、付くまでの間に少しだけルートを再確認しておこうか。」
そういうとレッドは地図を広げてルートを確認し始める。
レッド「まずはこの温泉街へ向かってそこでしばらく休息を取る。
で、その後近くの駅から列車に乗ってアクアペルムへ。」
レッド「そのごアクアペルムから徒歩で言われた竹林の中を通り、S級がいるという場所へ行く。」
レッド「これで良いんだよな。」
ラフェスタ「えぇ、そうね。」
雅一「でもS級がいる場所ってどんな所なんだろうな。」
レイラ「まぁ、行ってみたらわかるんじゃない?」
そんな事を話しているといよいよ目的地の温泉街へと到着する。




