A級最上位モンスター!ドボルタイラント
レッド達の前にまたアンデットモンスターが姿を現す。
レッド「こ、こいつらは、B級のタイラント!」
ペイセル「しかもこんなにたくさんっ!」
雷閑「B級がここまで束になっていると相当厄介だぞ・・・。」
そのタイラント群衆の中から一体また別の魔物が現れる。
???「しかし、まさかここまで来るとは思わなかった。」
ペイセル「しゃ、喋った!?」
レッド「ありえない・・・アンデット系が言葉を喋るなんて・・・。」
???「おいおい、そんなに驚くことか?」
雷閑「驚くに決まってるでしょう。A級最上位種の一体【ドボルタイラント】!」
ドボルタイラント「俺を知ってるのか。気分が良いねぇ。」
するとラフェスタが少し目を覚ます。
ラフェスタ「うっ・・・。」
ペイセル「ラフェスタ!大丈夫?」
ドボルタイラント「ラフェスタ?あぁ、お前か、謎の異邦人と共にゴリラの奴を倒したっていう
小娘は。」
ラフェスタ「こ・・・これは・・・。」
レッド「ラフェスタ。目が覚めた所悪いがこれはちとまずい。戦力差がありすぎる・・・。」
ドボルタイラント「この状況をよく見ているじゃないか。だったら話が早い。」
ドボルタイラント「お前達、直ちに降伏し、バイラズ帝国ブラッド様の奴隷となれ。」
ペイセル「バイラズ帝国の・・・ブラッド・・・。」
ドボルタイラント「そうすれば進行を今すぐに辞めて、戦いを終わらせてやる。
断れば殺すだけだ。」
ドボルタイラントの提案に対し、流石に驚きを隠せないレッド達。
レッド「今すぐ・・・降伏しろって・・・。」
ドボルタイラント「そのままの意味さ。このまま戦い続ければ感染者は更に数を増やし、
犠牲者も増える。お前達もこれ以上被害を出したくないのなら受け入れるしか無いだろう。」
ペイセル「そんな提案を聞いて受け入れるわけないでしょ・・・。ここは私の故郷だ・・・。」
ペイセル「それにこの街には数え切れない人の命がある。お前のふざけた提案を受けるはずが
ないでしょ・・・。」
ドボルタイラント「安心しろ。我々に付けば死は免れる。もし歯向かえばどうなるかを
体に教え込んでやるまで。」
雷閑「だったらなおさら受け入れる事は出来ん、お前達はここで俺達が倒して戦いを終わらせる!」
ドボルタイラント「へぇ、随分と威勢がいいんだな。
あの腰抜けの冒険者とは大違いだ。」
レッド「腰抜けの冒険者?一体誰のことを・・・。」
ドボルタイラント「一人は事前情報で手に入れた異邦人佐藤雅一。
もう一人は金髪のエルフ少女だったな。」
レッド「なっ!」
ドボルタイラント「いやぁ、実に滑稽だったよ。あの逃げ方は。到底コングを倒した男には
見えなかったな。ゾンビ兵の集団が目の前に現れてからというものの一目散に森の方へ
逃げていったよ。」
その事を聞いたラフェスタがついに口を開く。
ラフェスタ「とり・・・けせ・・・。」
ドボルタイラント「あぁ?」
ペイセル「ラフェスタ・・・。」
ラフェスタ「さっき言った言葉・・・取り消せよっ!」
ドボルタイラント「なんだ?まさか仲間を侮辱された事に怒ってるのか?」
ラフェスタ「雅一もレイラも私達の大切な仲間だ・・・それに雅一には命を救われたんだ。」
ラフェスタ「そんな私の命の恩人で一緒に戦ってくれてる仲間を腰抜けよわばりするな!」
ドボルタイラント「ふん、小娘如きが綺麗事を抜かす。」
すると一体のゾンビ兵がドボルタイラントに対しヒソヒソ話をし始める。
雷閑「な、何だ・・・ゾンビ兵がヒソヒソ話を!?」
ドボルタイラント「ほう、なるほど・・・。」
ドボルタイラント「お前達、いい知らせだ。雅一とレイラはついさっき死亡が確認された。」
レッド達「!?」
レッド「そんな・・・。」
ペイセル「雅一とレイラが・・・。」
雷閑「ひ・・・姫様っ!」
あまりの衝撃的な内容にレッド達は酷くショックを受ける。
ラフェスタ「嘘だ・・・嘘を言うなっ!」
ドボルタイラント「嘘を言ってどうする?この情報はあの二人を追ったゾンビ兵達からの情報だ。」
レッド「そんな話を信じろというのかッ!?」
ドボルタイラント「さぁね、どのみちお前達も同じ運命さ。一緒にあの世に送るか・・・
それとも新しいゾンビ兵として雇うのも良いかもなぁ。」
ラフェスタ「雅一と・・・レイラが・・・。」
ラフェスタ「よくも・・・よくもっ・・・。」
ラフェスタの顔に涙がこぼれる。高笑いするドボルタイラントに
耐え難い怒りを感じたラフェスタはついに行動を起こす。
雷閑「ラフェスタっ!」
一瞬の隙にラフェスタはドボルタイラントの眼の前に飛んでいく。
ドボルタイラント「ぬおっ!?」
ラフェスタ「よくも・・・私の仲間をっ!お前だけは絶対に殺す!」
ラフェスタ「インパクト・スマッシュ!」
ラフェスタの怒りのインパクトスマッシュがドボルタイラントに直撃する。
ドボルタイラント「ぬおおおおお!?」
ラフェスタ「はあああああああああああ!はぁー!!」
その衝撃でドボルタイラントが一気に吹っ飛び、いくつもの巨石を貫通していった!
レッド「ら、ラフェスタ!落ち着け!あいつの挑発に乗るな!」
ラフェスタ「うっ・・・く・・・。」
ラフェスタはレッドの静止を効かずにドボルタイラントの方へものすごい
スピードで追いかける。
雷閑「おいラフェスタ待て!くそっラフェスタを止めるぞ!」
レッド、ペイセル、雷閑の3人はラフェスタの後を追跡しようとするが、その前にタイラント部隊が
立ちはだかる。
レッド「くっそっ・・・こんな時にっ!」
ペイセル「ど、どうしよう。ラフェスタ一人で行っちゃったよ。」
雷閑「それに雅一と姫様の安否が・・・。」
レッド「二人は生きてる事に賭けるしか無い!それにこいつらをどかさないと・・・。」
ペイセル「やるしか無いっ!」
3人が臨戦態勢を整え、タイラント部隊との戦いが始まるその瞬間。
???「グォォォォ!」ブゥゥン!(巨大な張り手)
ペイセル「危ないっ!ギガントロックエッジ!」
突然3人に巨大な手の攻撃が炸裂する。間一髪の所をペイセルのおかげで回避した3人。
レッド「ペイセル、助かった。」
雷閑「今のはっ!」
次の瞬間、霧の中からその巨大な影が姿を表し始める。
レッド「こ・・・こいつは・・・。」
ブロストキング「ブァァァァァァァ!」
レッド達の前にブロストキングがついに姿を表す。10mを超えるであろう巨体に、腐敗した体。
体に空いた穴からは謎の液体が漏れ出し、地面に垂れている。その液は地面に落ちると
シュー・・・という音を立て、そこからは紫色の煙が湧き出ていた。
ラフェスタ「な、なんなの・・・こいつ・・・。」
レッド「この姿・・・おぞましいな・・・。こいつが厄災ブロストキングだ!」
ペイセル「なんという・・・ひどい悪臭・・・。」
雷閑「鼻がひん曲がりそうだ・・・。」
ラフェスタ「う・・・ゲホッゲホッ!」
ペイセル「ラフェスタ、大丈夫!?」
レッド「とにかく・・・厄災の場所は特定した。報告をしないと!」
レッドはすかさず司令部へ報告する。
~司令部~
観測手「司令!レッドからの報告です!目標を発見したとのことです。」
ライド司令官「詳しい場所は!」
観測手「今データを送ります!」
ライド司令官「なら今すぐに砲撃の準備を!詳しい場所が分かり次第、攻撃開始!」
兵士達「了解!」
~レッド達~
レッド「雷閑、ペイセル。これは骨が折れるぞ・・・。」
ペイセル「言われなくてもわかるよ・・・。この状況は・・・。」
雷閑「ただの地獄だな。」
レッド「俺達でこの危機を乗り越える。行くぞ!」
雷閑、ペイセル「おう!」
3人はついにタイラント軍団とブロストキングに挑み、新たな戦いが始まる。




