初陣
ブクマ評価・感想ありがとうございます。
何がデストローイ!だ、ボケェ!俺がデストローイされるわ。
俺は今ゴブリンと対峙している。何故、ゴブリンとわかったのか。それは、その姿が俺たちが想像するゴブリンだったからだ。
兎も角、俺はどうにかして逃げようと考えていると頭の中に声が響く。
【ある一定の条件を満たしたので、スキルを獲得しました】
俺は、すぐさまこのスキルを確認する。
狂気:気が狂い、理性がなくなる。その代わり全ステータスを1.5倍する。
なんとも、微妙なスキルだ。使えるっちゃ使えるかもしれないが、今のステータスを1.5倍してもあまり意味がないような気がする。しかし、今はこのスキルに頼るしかない!
ゴブリンは、俺を殺しにくる。今まで、俺が現れたことに驚いてただけなんだろう。
「ギィィィィ」
俺は、ゴブリンがこちらに向かってくるのを見て狂気を使った。
(スキル:狂気発動!)
狂気が発動すると、理性がなくなっていくのが分かる。それと、目の前の敵を殺さないといけないという事が。
(アハハ、死ねー!)
俺はそう思うと、ゴブリンと離れてから石を吸収して木に登っていく。ゴブリンは、俺の速さについてこれないらしい。俺を見失って叫んでいる。今から殺されるとも知らずに。
「ギィィィィ!ギィィ!」
ゴブリンは、叫んだ後この場を去ろうとする。俺は、ゴブリンの気が緩んだ隙を見逃さず木の上からダイブする。
(死ね死ね死ね死ね死ね死ね)
ゴブリンはこちらに気づくがもう遅い。
「ギィ!?」
俺は、今ゴブリンに向けてダイブしている。そこに放射を使う。すると、俺の中からゴブリンの頭位はある石が吐き出される。その石は、ゴブリンの頭にぶつかる。
ーーゴンッ
鈍い音が聞こえると、ゴブリンは仰向けに倒れる。俺はそのまま、ゴブリンの顔に乗りゴブリンを窒息させる。
ゴブリンは気を失っているのか何にも抵抗をしない。俺は、そのまま一分位はゴブリンの顔を塞いでいた。
すると、頭の中に声が響いてくる。
【ゴブリンを倒した為、経験値が入ります。ある一定の条件を満たしたのでスキルを獲得します。ある一定の条件を満たしたので称号を獲得します】
俺は、その声を聞き気持ちが落ち着いてくる。どうやら、狂気が解けたようだ。
【レベルが上がりました】
俺はその声を聞き、ステータスを見る。
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種族:魔物
名前:スライム(名前はまだ有りません)
性別:不明
ステータス
Lv6/20
体力 24/24
魔力 18/18
膂力 13
防御 7
俊敏 22
賢さ 11
固有スキル:『吸収』『放射』『分解』
スキル:『超劣化自動回復(32/100)』『麻痺耐性Lv1』『毒耐性Lv1』『幻覚耐性Lv1』『物理耐性Lv2』『直感』『夜目』『狂気』
称号:『気分屋』『怖がりな弱虫』『無慈悲』
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おお!結構強くなってる!もしかして、あのゴブリンってレベルが高かった?良く、勝てたな。後、狂気はできるだけ使わないでおこう。
そんな事を考えていると、夜が明けてきた。
それを見て俺はもっと、強くなってこの世界で笑いながら生きていきたいなと思った。