61/103
61 ほめ上手
ボクの夢は小説家になることです。
そのため今日もアパートの一室に閉じこもり、小説家という夢に向かって小説を書いていました。
最近は応募用の小話ばかりを作っています。
そんな今日。
コン、コン。
玄関のドアがノックされる音がしました。
――だれだろう?
玄関に出てみると、友達の牛くんと馬くんが立っていました。
二人は遊びに来てくれたのです。
ボクは二人にお茶を出し、作ったばかりの小話を読んであげました。
「わあー、なんておもしろいんだ。君には小説を書く才能が満ちあふれてるよ。ベストセラー作家になることまちがいなしだ」
馬くんがいっぱいほめてくれました。
牛くんが言います。
「さすが馬さん、人をノセるのが上手だなあ」