表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
57/103

57 ゲロのゲンさん

 ここはある町の警察署。

 そこの一室である取調室のドアが開いて、中から赤ら顔の初老の刑事が、ふらふらとした足どりで出てきました。

 この刑事。

 仲間の刑事からは、ゲロのゲンさんと呼ばれており、犯人に自白させることにかけては彼の右に出る者はなく、これまで数多くの難事件を解決に結びつけていました。

 部下の若い刑事が歩み寄って問いました。

「どうでした、アイツ吐きましたか?」

「ああ、すべてな」

「さすがゲンさんですね」

「あとはまかせたぞ」

 ゲンさんが取調室の前から消えます。

 若い刑事が取調室に入ると酒臭いにおいがして、そこには大量のゲロが吐き散らかされていました。

 犯人が叫びます。

「アイツ、ゲロを吐きやがった!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 拝読しました。 汚いですね~。惨状が目に浮かびます。 ゲロのゲンさん。お名前のとおりでした(>_<) ラスト二行目 犯人が叫ひました➡叫び
[一言]  この後、犯人は間違いなくゲロって、こう言うのでしょうね。  ――「汚ねぇ!」、と。    ある意味あんな部屋に閉じ込めるのは、最強の拷問かもですね。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ