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58/105

58 神楽舞い1

 ここは山のふもとにある村。

 今日は村の夏祭りで、村人たちは祭りの準備に朝から大忙しです。

 そんなところへ、山の天狗が今年も祭り見物にやってきました。

「これは天狗さま」

「ようこそいらしゃいました」

 村人らは喜んで天狗を迎えました。

「これから天狗さまのお気に入りの、神楽(かぐら)が始まりますので」

 神楽の舞台の前に、村の長が天狗を案内しました。

 そのとき。

「今日は暑いのう」

 天狗が何の気なしに羽団扇(はうちわ)でひとあおぎしました。

 ビュー。

 あっという間に風が巻き起こり、神楽の舞台が三間(さんけん)ほど吹き飛んでつぶれてしまいました。

 天狗はあわてて村人に頭を下げました。

「すまん、神楽をダイナシにしちまって」




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― 新着の感想 ―
[良い点] 村人は飛ばされなかった事w [一言] まあ、台がなくても、ビニールシートとかひいて・・ちょっとありがたみが、欠けるか^^; 天狗さんでなくても、最近、竜巻っぽいのがふえてますね、温暖化の影…
[一言] 拝読いたしました。 やっちまいましたね。天狗さま。 村人の眼差しが怖くなりそうです(>_<) 今では想像もつきませんが、私の奉仕する神社も、 昔は祭の日には、神楽はもちろん、芝居も、出店…
[良い点] まさに台無し。 悪気があったとは思わないですけど、少し考え無し過ぎましたね。
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