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幕間:母は思う

書いてて何かおかしいと思ったが気にしない

思いつきで書き始めたものだからね仕方ないね

 最初にその子を見た時私は意味が分からなかった

 私は定期的に子供を産む、確かに今回も子供を産んだけどその子達はすでに本能のままに勝手に巣立って行ったはずだ


 にもかかわらず、出産場所に何かの気配を感じて行ってみればそこには闇から生まれたような体をした産んだ覚えのない子がいた

 これは通常のバット種じゃない?まさか希少種?滅多に生まれてこないし、見たことがないから自信がないけど

 通常のバット種なら体の色は黒ではなく茶色がまじったような色だ、決してこの子のような色ではない


 そしてバット種の希少種といえばあれしかいない、ヴァンパイア・バットだ

 成長し、進化すればいずれは人型のヴァンパイアになると言われているが本当の所はわからない

 なにせ、ヴァンパイアは危険な存在であるからヴァンパイア・バットは見つけたら即討伐隊が組まれ殺されてしまうからだ


 それにヴァンパイア・バット自体が危険な存在でもある

 生まれたばかりでその力は中級~上級クラスの魔物に匹敵すると言われている

 実際目の前にその存在がいるが確かにつよい魔力を感じる、本当に私はこの子を産んだのだろうか・・・・・・


 しかし産んだ覚えがなくとも此処にいる以上私の子供なのだろう

 魔素からスライム等が自然発生するのは知っているがバット種が産まれるとは聞いた事がない

 これでも長生きしている身それなりに知識はあると自負している


 その子の側に行ってみれば最初に感知した時より気配が弱くなっているではないか

 だが生命力が無くなりつつある、というわけではなさそうだ

 だとしたら気配遮断か似たスキルをこの短時間で取得した?

 ありえない、希少種とはいえ生まれたばかりで新たにスキルを取得なんて・・・・・・


 しかし当の本人はこちらの疑問などお構いなしになんとも緩んだ顔をしている、なんなんだこいつは


「あんた何気持ち悪い顔してるのよ」


 そう念話で言うと、面白いほど驚いた顔をしていた



 その子と色々話してみてわかったのは転生者であり転移者であるという事

 異世界から転移してきたうえ魔物に転生するなんて私が生きてきた中では初めての事だ

 転生者でも転移者でもそういった存在は何かしらの特別なスキルを持っているのは常識と言ってもいい

 この子が生まれたばかりで新たにスキルを獲得したのもその特別なスキルの力なのかもしれない


 しかし鑑定スキルの取得方法なんて聞いてきた時はあほなんじゃないかと思ってしまった

 なにせ鑑定スキルは神に選ばれた勇者か神を信仰する信徒、その中でも信仰心の厚いものしか獲得できないのだから

 それを説明するとかなり残念がっていたし、どうやって相手との力量さ等知ればいいのかなんて聞いてきた

 そんなもん、感と経験しかなかろうに

 ついでにこの子は見つかれば確実に狙われるだろう、その事を話すとかなり焦っていた



 とりあえず、お腹もすいてるだろうしご飯にすることにした



 ご飯を食べていてわかった事はこの子はおそらく血を飲んだ相手のスキルを獲得できるという事

 なんともまぁ、うらやましい限りである


 どうやら魔法スキルを手に入れたみたいで魔法の使い方を聞いてきたので教えてみた

 ついでにバット種と相性のいい魔法は風であること風魔法は最初から獲得しているはずである事も教えた

 結果的にこの子はえらく簡単に魔法を使ってくれたそれも初めてとは思えない威力で

 調子に乗ったのか次は水魔法を使ったがこれもまたかなりの威力だった

 念のため私に向けて魔法は使うなと威圧を込めて注意しておいた


 そしどうやらこの子は強くなりたいようだ、さっき狙われるって教えたのもあるのだろう

 強くなるのは当然だろう、強くならなければ生きていけないのだから

 しかし私に鍛えてくれと言われても、闇魔法と魔闘法くらいしか教えれないのだが

 それでもいいとこの子が言ってきたし、なにより自分の子が殺されるのはやはり悲しいからね

 私にできることはやってあげよう



 そんな事を思っていた過去の私を張り倒してやりたい

 なんでかって?決まっている

 強くなりたいと言うから狩りについてくるかと思ったらついてきたのは1か月の間で3回だけ

 それ以外は私の出産場所でスキルのレベル上げばかりやっていた

 スキルレベルも大事だが自身のレベル上げも大事だろう

 これが引き篭もりというものなのだろうか

 洞窟にしかいない私もある意味引き篭もりではあるが・・・・・・


 それでもこの1か月でこの子のスキルレベルはありえないほど上がっている

 異常なほどに上がっている事にこの子は気付いているのだろうか

 本来スキルレベル10に到達できるのはごくわずかな者たちだけであることに

 そして決して1か月なんて期間で到達できるレベルではない

 人間より寿命の長いエルフ達ですら到達できている者は少ないというのに

 異世界から来た転移者達は確かにこの世界で生まれたものたちよりはるかに強くはなるがそれでも・・・・・・

 もしかしたら私はとんでもない存在を育ててしまったのかもしれない

 これは確りと世界の常識を教えなければ大変な事になりそうだ・・・・・・


 だがそれよりも問題なのは私の出産が近いという事だ

 あの子は私の出産場所でスキルを使っているから正直邪魔でしかない上に生まれた子が危ない

 だから私は軽い旅行に行く気分で旅に出ろと言ったのだが、何を思ったのか即座に行ってしまった

 最初はこの洞窟の中でも隅々までレベル上げもかねて探索でもさせようと思っていたのに

 止める間もなく飛んで行ってしまった・・・・・・気配感知でも洞窟の外に向かってるのがわかる

 すでに私よりも早く飛び、這いずり回る――その動きはキモイの一言だったが――あの子に私は追いつけない




 どうしよう・・・・・・常識を知らない規格外のあほの子を世に解き放ってしまった・・・・・・



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