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一日の終わり

この小説に伏線なんかは存在しない気がする

まぁ、あっても回収するのを忘れると思いますが







 さて、一段落したところでシュキ達は無事かな?ケガしてたら回復してやんないとな



「おぉーい、無事か?ケガはないか?」



「はい、大きなケガはな・・・・・・、あの、シゼル様、ですか?」



 シュキが自信な下げに聞いてきたけど、そんなにおれの姿はおかしいのか?

 そういや、念話じゃなくて声に出して会話してるんだった


 しかし、おれの声って今こんな感じなんだな、意外と普通、小学生くらいの子供で中性的な声だ


 前世の声が頭に残ってるからか少し、違和感がある、ほんとにおれの声なのか?



「ん?あぁ、そうだけど、進化していきなり姿が変わったし、念話じゃなくて声で会話できてるけど、どこか変か?」



「無事に進化されたのですね!おめでとうございます!ただ、まさかインプに進化するとは思わなかったので驚いてしまいました、てっきりヴァンパイアになるとばかりに」



「一応ただのインプじゃなくてヴァンパイア・インプって名前らしい、他にも進化候補はあったんだけど、スキルの問題でこれにした」



「ヴァンパイア・インプ、ですか、私は聞いた事がありませんね、それにスキルの問題ですか?」



 さすがに物知りそうなシュキでもヴァンパイア・インプは聞いた事がないのか、そもそもシュキってどれくらいの事を知ってるんだろうか



「あぁ、おれの特殊スキルで強奪する吸血ってあるんだけど、ほかの候補でこれが使えるかわからなかったからな」



「どのような効果なのですか?」



「血を吸った相手のスキルを確率で獲得できるスキル・・・・・・かな?」



「なるほど、他の進化候補は吸血種というわけではなかった、という事ですか?」



「多分な、ナイト・バットとレッサー・インプが進化候補だったんだよ」



「レッサー・インプは確実に吸血種ではないでしょうし、ナイト・バットは確か、不意打ちや暗殺に特化したバット種と聞いた事がありますので、選ばれなくてよかったかと」



「まじかぁ、ヴァンパイア・インプ選んで正解だったのか、安心したよ、ありがとな、シュキ」



 ちょっと、ナイト・バットが気になってたから聞けてよかった・・・・・・、ナイト・バットの進化条件って隠密とかのスキルがあったからかな?


 所持スキルなんかが進化の条件に必要ならやっぱり進化候補を広げるためにもスキルは多い方がいいよな


 他に条件になりそうなのってなんだ?今まで殺した敵の種類とかか?



 おれって今まで何倒してきたっけ?洞窟で蛇と蛙とスライム、森で狼と人間・・・・・・


 インプが候補にでたのってまさか、人間・・・・・・まさかね?なんかこれ以上人間は殺さないほうがいいのかね、次の進化候補で変なの出てきそう・・・・・・




「いえ、お役に立てれば幸いです」



 はぁ、シュキはいい子だなぁ、そういや兄ゴブはどうした?死んだか?



「生きてますよ!!勝手に殺さないでください!!」



「な!お前心が読めるのか!?」



「読めませんけど、顔に出てますよ、蝙蝠の時よりわかりやすくなりましたね!」



 まるで蝙蝠の時から考えが顔に出てたみたいな言い方だな・・・・・・まじでか?



「今ほどわかりやすくはなかったですけど、顔に出てましたよ」



「そうなのか、今後は顔に出さずに直接口に出すは」



「いや、できれば口にも出さないでほしいのですけど」



「まぁ、そんな些細な事はどうでもいいんだ、戦ってみてどうだった?おれが進化してる間に終わってたから見てないんだよね」



「些細な事って・・・・・・遠回しにぼくの事どうでもいいって言ってません?」



 気のせいだよ兄ゴブ、そういうの被害妄想っていうんだぜ



「特に問題はありませんでしたね、私が魔法で敵をおびき寄せて、兄さんがその後敵を引き付ける、隙をみて私が魔法で援護、兄さんが軽くケガした程度で終わりました」



「そっか、それなら大丈夫かな?とりあえず、狼の肉って食えるのか?」



 食えなかったら食える肉を探さないとな、その前に血を吸ってスキルは獲得させてもらうが



「はい、少し筋が多く肉質も硬めですが食べる分には問題ないです、といっても焼くぐらいしかできませんけど・・・・・・」



「まぁ、食べるのはシュキ達だし、好きに料理しな、おれは血さえ飲めれば別に肉は食べなくても問題ないから」



「そうなのですか?けれど、食べれないというわけではないのですよね?」



「あぁ、食べることは出来るとは思うが、栄養になるのは血だけっぽいな」



「それでしたら、私たちだけ食べるのも申し訳ないので、一緒に食べていただいてもよろしいですか?」



「あぁ、構わないよ、けど料理する前に血を吸わせてくれ、さっき教えたスキルを使うから」



「畏まりました、5匹とも吸われますか?それとも1匹を何度か?」



 そうなんだよな、1匹から何度もスキルが獲得できるか試そうと思って冒険者の死体を残してたんだよな


 洞窟にいた時は試す前にマザーが平らげるから試せてなかったんだ、あれでマザーは大食いだから困る


 唯一試せてるのはどれくらい血を飲めばスキルが獲得できるかだけだった


 試した結果、だいたい125mlくらい飲めばスキルが獲得できた、ワインかよ!!って突っ込みをいれてしまったのは内緒だ


 ちょうどいい機会だし、何度も獲得できるのか試させてもらおう



「少し、確認したいことがあってな、1匹から何度もスキルが獲得できるか試したい、1匹から何度も獲得できるなら血がなくなるまで吸うけど、無理だったら5匹から一度ずつ吸わせてもらう」



「畏まりました、では、私と兄が倒した狼を持ってきますね」



「あぁ、頼む」



「わかりました」



 ちなみに、おれが一切手を出してない相手でも血さえ飲めばスキルは獲得できるんだ、獲得できなかったらなんでだよ!ってなるところだけどな




 試した結果、やはりというか当たり前というか、1匹からは一度だけしかスキルは獲得できなかった


 鑑定スキル持ちの人間から獲得できるまで血を吸うって手段はこれで取れないことが確定してしまった・・・・・・




 いや、まだ試していない事がある、それは時間差だ


 殺さずに一度血を吸ってスキルを獲得した後、しばらくしてまた血を吸った場合は試していない




 うん、ごめん、無理だろうな、血は何度も吸えるけど、スキル獲得は1度だけで確定だろうな


 スキルレベルが上がれば獲得できる可能性が上がると信じてスキル上げを頑張るしかない




 吸って吸って吸いまくってやろう、始まりの森には狼以外だと、シュキ達以外のゴブリン、これは狙わないし、襲われたらシュキ達になんとかしてもらう事になってるが始まりの森以外のゴブリンは別に構わないらしい、あくまで始まりの森のゴブリンだけは攻撃したくないんだと


 他に生息しているのは、一角ウサギという一本の角が生えたウサギに、フォレスト・ベアという熊、あとは普通の鳥くらいとの事


 ウサギはあんまりスキルは期待できそうにないが、熊はなんか期待できそうな気がする、パワー系や防御系のスキルを持ってそうだ


 インプになった事で、蝙蝠の頃よりは打たれ強くなった気がするから、念のために前衛系のスキルも取っておきたいが基本攻撃は魔法主体でいくつもりである



 所詮はインプだからな!おれの記憶じゃインプって近接職より魔法職って感じだったから蝙蝠よりはましだろうけど、たいして強くないだろうな



 ちなみにフォレスト・ウルフから獲得できたスキルがこちら、獲得しておれはかなり焦ったね




 どうしてかって?獲得したスキルの中に耐性スキルがあったからさ



 ⦅スキル 咬みつきLv3は咬みつきLv6に統合されました⦆

 ⦅スキル 疾風Lv1は疾風Lv6に統合されました⦆

 ⦅スキル 念話Lv2は念話Lv7に統合されました⦆


 ⦅スキル 風耐性Lv4 を獲得しました⦆



 お分かりいただけたであろうか?そう狼は風耐性スキルを持っていた、5匹ともである

 リーダーの風耐性はLv4で他はLv2だったが統合されて風耐性はLv5になったが、そんな事はどうでもいい



 問題は風耐性持ちにおれは風魔法を使った事である、最悪の場合おれの風魔法は防御されたかもしれないという事


 おれの風魔法はLv8、リーダーの風耐性はLv4、どれくらい威力を軽減するのかはわからないが、込める魔力が少なかったら大した威力はでなかったかもしれない、念のためにLv7相当の魔力を込めて正解だったぜ


 常に相手を拘束した状態で戦えるわけじゃない、これからはもっと慎重に攻撃手段を選ぶ必要があるな


 狼が風耐性を持っていた事から、この森のゴブリンとは戦わないからそれ以外は風耐性を持ってると思って行動しよう


 暗黒魔法のレベル上げも必要だし、暗黒飛剣(ダークセイヴァー)でも使ってるか




 それとシュキ達もレベルが上がったらしい


 シュキが11に上がり兄ゴブは10に、2匹とも一度の戦闘で3レベルも上がったのか

 この調子ならすぐにでもレベル20になって進化できるんじゃないだろうか



 そんな事を話しながら筋張った狼の肉を食べながら、その日は川の近くに戻り休む事にした


 夜は見張りとか必要だろうと思っていたが不要だとシュキに言われた


 どうやら森のゴブリン達だけが知る魔物避けの香草を焚くので問題ないらしい


 この香草意外とそこらへんに生えていたけどなんでゴブリン達しか知らないんだ?って聞いたら



「他の魔物は夜襲われる心配がありませんし、火を起こせるのはこの森ではゴブリンだけですし、人間達は自前の魔物避けの結界等がありますから」



 ウサギの魔物なんか巣が地面の中にあって、見つからないよう隠してるし、狼や熊は人間以外には襲われないから魔物避けが必要なのはゴブリンだけ・・・・・・

 

 なんか聞いてて悲しくなってくる、どうしてゴブリンはこんなに立場が弱いんだろうか・・・・・・





 そんな一抹の悲しさを覚えながらもおれの旅の初日は幕を閉じたのであった

 

 

 うん、なんか濃い一日だったけどまだ旅立って初日なんだよな





シゼル「もう何日か経ってる気がしてたけどまだ初日だった件」

シュキ「作者が時間に関しては何も考えていなかったのがよくわかりますね」



八街「違う・・・・・・シゼルがおかしいんだ・・・・・・おれのせいじゃない・・・・・・」

兄ゴブ「その気持ちわかるは」

八街「誰だお前」

兄ゴブ「('A`)」

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