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常々思っていたことがある。
みな生まれ変わったら美人になりたいとかお金持ちに生まれたいとか言うけれど、なんでそんな苦行を繰り返したいのだろうかと。
多分、今に足りないものはあるけれどそれなりに幸せだからそう言えるのだろうと自分を納得させながら生きてきた。
時々生まれ変わったら何になりたい?と意見を求められる時に返す言葉は一度たりとも変わらなかったけれど。
人間じゃない生き物になりたい。
それは野生動物への愚かな憧れだったり、雄大な大地に根を張る植物への敬いだったり、愛玩される飼育動物への妬みなどだと理解された。
すべてを語ることはない中、好きに解釈してと放り出したその言葉には言えない続きがある。
人間じゃない生き物になりたい。
できれば生まれ変わりたくなどないけれど。
どれほどの人がこの思いに共感してくれるかは分からないが、私に意見を求めてきた友人には決していい感情を抱かせないであろう。
今に不安や不満がありながらも、幸せを求める彼女達との認識の差だ。
伝えられず飲み込んだ言葉や思いは数知れず。自分ですら忘れたものは、しかし腹の奥底に淀む。
ああ、今日も光が眩しい…。




