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IDEAL―仮想理想世界― /Chapter-1「何でも屋《マスター・オーダー》」  作者: crow
Episode-2「邂逅《エンカウンター》」
30/69

Restart-1「嫌な予感(V)」

 作者のcrowです(^_^)/


 今回の見どころを紹介したいと思います。


 今回は、(本来は圧倒的に多い筈が本編では)数少ない一般プレイヤーの反応と、一般プレイヤーとは少しズレつつあるkeyの反応に注目(?)してほしいです。


 何て言うのか、keyの順応能力の高さは、初心者だから「この世界ではこれが当たり前なのか」という感じではないんですね。


 この辺りが物語の全体的な伏線(布石?)になる……かもしれません。



 それでは本編をどうぞ。



――『天樹』 17時頃


 広場の北に抜け出した5人は無言で走っていた。先頭を行くtaskは勿論、key達も事の深刻さを理解してか、誰一人として逃走に異を唱えなかった。


 それから少し大通りを道なりに進んだ後、路地へ逸れ、入り組んだ所でtaskは立ち止まり、その沈黙を破った。


「『とりあえず、ここまで来れば大丈夫だな』」


 それを見て、4人から溜め息が漏れる。そして、そこからはせきを切った様に3人から疑問が飛び交った。


「ってか、何が一体どうなってんだよ……!? アイツ等、つーか、俺達も街中で麻痺したんだぞ!?」


「規律地帯内で武装、8G4Cのトップが4人も揃ってバトル、もう何が何だか……一気に色々起き過ぎで頭回らないよ……」


「そうだよ! アイツ等、ホントに8G4Cのトップなのか!? はじめて見たけど、ぶっ飛んだマジキチ野郎共だぜ」


「確かに、ちょっと何言ってるのか分からないところもあったけど、いきなり襲う理由には、ならないよね……?」


「ま、まあ2人とも落ち着こうよ。分からない事は沢山あるけど……僕達よりもアキちゃんの方が今日始めたばかりなんだから――」


 paintの言葉で2人は我に返り、keyへと視線を向けた。


「アレも何でも屋さんの知り合いなの?」


「『いや、あの3人とは今まで直接的な面識はなかったはずだ』」


 paintの予想とは裏腹に、keyに動揺はなかった。むしろ、3人よりも明らかに冷静だった。


 それもその筈、keyはこの世界でリアルの知り合いとtask以外を一切信用していない。故に、相手がどんな人だろうと、何をしようと、最初から疑いの目で見ている(先入観がないとも言う)ので冷静に対処できるのだ。


 加えて、今日だけで街中で武装する人を2人も見て来たのだ。もうkeyはその程度の異常事態には充分慣れていた。


「じゃあ、襲われた理由に心当たりはないのね?」


「『まあ、全く無い訳じゃないけどな。とりあえず、もう少し広場から離れて、話は人目のない所で、だ』」


「分かった。みんな、もう少し移動しよっか?」


「アキ、お前、スゴイな……」


 passの呟きの意味が分からず、keyは首を傾げた。


「ん? どうしたの?」


「いや、何でも――」


 言いかけたpassの言葉は少し離れた所に居る2人のアバターの怒声で掻き消された。


「てめえ、それでも男かよ!? ホントに女々しいな!」


 と、中高生くらいの甲高い声が男口調で言った。勿論、全く説得力がない。


「男、男、ってうっさいわね! そういうアンタはもっと女の子女の子できないの!?」


 と、中年男性をオネエ化した感じの低い声が反論した。こちらもまた説得力がない。


(この声は、まさか……!?)


 衝動的に声の聞こえた方に路地を進み、少し開けた所に一行が辿り着くと、そこにはtaskの嫌な予感が的中した光景が広がっていた。


 ここまで読んで頂きありがとうございますm(_ _)m


 次の投稿は2014年9月23日午前9時頃を予定しています


 それでは、次話も是非読んで下さい(^_^)/



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