Uninstall-1「この世界を嫌いになってほしくない(V)」
作者の(ry
この分割は、えっと、大変申し上げにくいのですが短編へと展開が戻ります(>_<)
でもでも、まるっきり同じって訳じゃないので、是非最後まで読んで下さい。
さて、長くなりましたが、今回の見どころは、この分割のタイトルにもなっている「この世界《『IDEAL』》を嫌いになってほしくない」です。
ちなみに、短編でこの言葉を言ったのはtaskの方です。
それでは、本編をどうぞ(^_^)/
――『何でも屋』 店内 16時20分頃
「『それで、本題に入りたいんだが』」
「えっ、あ、はい。どうぞ」
2人きりになった店内は驚くほど静かだった。taskがボイスチャットをしないので、店内に響くのはkeyの声だけだった。
(何かNPCと話してるみたい……)
keyがそんな事を考えているとは知らず、taskはメッセージを表示した。
「『今後、お前はどうするつもりなんだ?』」
「今後の私の予定ですか……? あっ、ヤバい。待ち合わせの事すっかり忘れてた!」
急に慌てだすkeyに構わず、taskは更にメッセージを表示し、話を続けた。
「『そんな目先の予定じゃない。お前がさっきケンカを売った相手についてだ』」
「へっ? ああ、確か8大ギルドのA……なんとかってところですか?」
「『乱入戦線、通称・アサルト・ライン、略称・AL。そこのギルドマスター・漆黒の加速器ことエボニー・アクセルにケンカを売ってお前はこれからどうプレイしていくつもりだって訊いてるんだよ』」
(えー、直接的にケンカ売ったのはタスクさんだよね……?)
keyはツッコミを入れたいところだったが、その衝動を抑えて真剣に考えた。
(このまま私が皆と合流したとして、もしも皆と一緒に居るところを奴等に見られたとして、私はすぐに止める予定だから少し邪魔されるくらい全然構わないけど、無関係な皆にも被害が及ぶとしたら……)
「私は奴等を許さない」
皆が襲われる想像を振り払うようにkeyは言った。それに対しtaskはこの世界の現実を突きつけた。
「『今のお前じゃ、下っ端の1体だって倒せやしないぞ?』」
keyもそんな事は重々承知だった。ついさっき始めたばかりのアバターで、先に始めたアバターに勝てるほどMMORPGは甘くない。
「それでも、私は皆を守る」
「『それは何故だ?』」
「私のせいでこの世界を嫌いになってほしくないからよ!」
時間だけが静かに流れた。
keyはtaskを強く見つめていた。同じく、taskもkeyを凝視していた。
そして、taskはある結論に至った。
「『強くなれ。それまでの間は俺が面倒見てやる』」
「えっ、って事は、つまり……?」
taskからの意外な申し出に理解が追いつかないのか、keyの反応は鈍かった。
「『奴等からお前等を守ってやる、って事だ』」
その言葉を聞いて、keyはやっと感謝の言葉が出た。
「ありがとう、タスク」
「『別に。半分は俺が巻き込んだようなもんだし気にするな』」
(あ、一応自覚はあったんだ……)
そんなtaskが、keyには無性に可笑しかった。
「あははっ」
「『何、笑ってんだ?』」
「ううん、何でもない。それよりこれからよろしくね、タスク」
「『ああ。よろしくな、キー』」
こうして、2人は行動を共にする事となる。
この時、現の頭の中に翼の事など微塵もなかった。
ここまで読んで頂きありがとうございますm(_ _)m
さて、次話の投稿は2014年7月22日午前9時頃を予定しています。
それでは、次話も是非読んで下さい(^_^)/




