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IDEAL―仮想理想世界― /Chapter-1「何でも屋《マスター・オーダー》」  作者: crow
Episode-1「幸運乙女《マスコット・メーデン》」
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19/69

Uninstall-2「全然、変わってない(R)」



 作者のcrowです(^_^)/


 今回の見どころは、短編終了のその後を書いたところです。あと、すごく短いです。


 あ、確かこの分割でいつかの伏線(布石?)が回収されてますよー


 ヒントはRuntime-2「天樹(V)」です(^^)



 それでは本編をどうぞ。





――翼の部屋 16時25分頃


「ふぅ、一時はどうなるかと思ったけど……とりあえずは良い方向に修正できたはず……」


 翼はキーボードから手を放し、ヘッドフォンを外して座椅子に背を預けた。


 そのまま虚空を見つめ、ふと呟いた。


「……やっぱ変わってないなぁ、現は」


 翼はkeyの声を聞いた時に抱いた疑惑が、さっきの短いやりとりで確信へと変わっていた。


(keyの正体(ユーザ)は――旻《あきぞら》 現《うつつ》だ)


 しかし、翼の中には悲しみも怒りの感情もなかった。


「トラブルメイカーなところも、その癖、人一倍、正義感だけは強いところも、他人の為に頑張っちゃうところも……全然、変わってない」


 翼は、ただただ嬉しかった。


 リアルで会った時は、翼にそんな事を感じる余裕はなかった。加えて、折角来てくれた現と一言も話さないまま別れてしまって、罪悪感に翼は苛まれていた。


 それから逃げる様に再開した『IDEAL』で、偶然会えたのは翼にとって僥倖だった。


「まだ、素(リアル)の自分で現と話せる自信はない。だから、虚構(『IDEAL』の)の自分(タスク)として接するけど……いつか、またあの頃みたいに――」


 最後の言葉は、ヘッドフォンから出た音で掻き消された。


「ねえ、タスク~! おーい、聞いてる~? ちょっと、私これから待ち合わせあるんだけど~!」


「……今はこの関係に甘んじるよ」


 中央のモニターへと身体を乗り出し、ヘッドフォンを付け、翼は再び『IDEAL』へと戻った。





 ここまで読んで頂きありがとうございますm(_ _)m


 今回もあとがきは2分割目にまとめて書きますのでこちらでは次の掲載予定日のみお知らせします。


 次の投稿は2014年7月29日午前9時頃を予定しています。


 それでは、もう1つの分割も是非読んで下さい(^_^)/



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