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俺と幼女は
夢の中にいる。
アレから一週間経ったが、全く進展はない。精々、物忘れが激しくなった母と祖母の近くで、いきなりなくしものを出現させると言った軽めの心霊現象を起こしてるくらいだ。本人たちは能天気なもので、こんな所にあったんだくらいにしか思っていないのが非常に残念だ。幼女が報われないのと二人の能天気ぶりの二重の意味で残念だ。
『わたしはだいじょうぶだよ?』
うん、いい娘。でも、俺は気にするの
まぁ、すぐにどうこうの話じゃないからな。人生の目標が簡単に達成されちゃつまらない。長い目でゆっくりとやっていこう。
『うむ!それでよし!』
…………うん、そうだよな。その年の子だとマネっこしたがるよな。ゆるすよ。
『ゆ、ゆるされた』
……今後自分の発言に気をつけよう。悪影響しかない。
ところで、幼女よ。つかぬことを聞くが……
『なぁに?』
この穴は一体何なんだ?
『わかんない』
そうだよな。わかんないよな。これから目を逸らすためにこの一週間の何でもない日々を話し合ったんだからな。
いや、マジで何なんだろうなこれ。そんなに大きくないが、真っ暗で何も見えんから中がどうなってるか分からん。でも、放置って言うのもなぁ。あんま良くない気がするし……
『むー……』
幼女も穴を覗きながら唸っている。取り敢えず、落ちたら危ないのでスッと持ち上げて穴から離す。
………うん、決めた。手を突っ込んでみよう。
『あぶないよ?』
でぇじょうぶだ。コイツは夢なんだろ?何かあっても目を覚ませばいいだけだ。
『……きをつけてね。』
おう、気をつけるぜ。
さて、突っ込むか。
うん。色々想定していたが、本当にただの空洞の穴みたいだな。肩まで手を突っ込んでみたが、底に手がつかんことから結構深いのは確かだ。
『だいじょうぶ?』
ああ、今のところ大丈夫だぞ。まぁ、何もなさそうだしそろそろ――――
……掴まれたな。うん、掴まれてる。これ明らかに人の手だな。
『どうしたの?』
ああ、大丈夫だ幼女よ。何か掴んだだけだから。
『どんなの?』
さぁてな。引っ張り出してみりゃわかるだろ。
幸い、向こうから引っ張ってくる感じはない。軽く引いた感じ重くもなさそうだ。
幼女よ。ちょっと思いっきり引っ張るから下がってくれ。
『わかった!』
よし、じゃあ――――
ソイヤッサアアアアア!!!
…………お空きれー
じゃねぇよ。あの後どうなったんだよコンニャロー。
はー………幼女は例のごとくぐっすり寝てるし、知りようがねぇか。隣にいる女子もオネンネのようだしな。せめてテメェだけは起きててくれよ。状況が分かんねぇだろうが……
チョイ待てやコラ
なんだこの女子!?どっから現れた!?寝る前は間違いなくいなかったぞ!!
……ふぅ……落ち着け俺。クールになれ俺。
現状、幼女は至福そうに寝てる。隣の女子は……よう分からん、てか顔が分からん。いつぞやの幼女と同じだ。精々、髪が黒のショートだと分かるぐらいか。これまたいつぞや見た幼女の絵にいた中くらいのやつとそっくりだな。
………うん、ないとは思うが、幼女が起きたら確認しよう。




