衝撃の事実
ネコを奉り、ネコを崇めよ! ネコ様は絶対(に可愛い)なる神である!
というわけで2日振りの更新です。やっとリンの出番です。
「アリーにゃんをどこへやったにゃん?」
静とした空気、マリーにゃんはボクに恐る恐る聞いてくる。
「リンさんそれってどういう……?」
それに割り込む様にマリーにゃんの両親はアリーの居場所を説明し始めた。
「アリーは未だに目も覚まさず高熱の中床に臥せっているんです……」
「もう三日間も目も覚まさなくって……このままではアリーは!?」
「にゃー……そういうわざとらしい演技は虫酸が走るから止めるにゃ」
自分たちで村をこんな惨状にしておいて、よくそんな演技が出来たにゃ……
「リンさんパパとママに何てこと言うの!?」
ボクのキツイ物言いに怒り浸透といった感じで怒るマリーにゃん。
「だってにゃー……?」
もう一度スキル『看破』を目の前で哀しむマリーの両親に使ってみると
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『NPC』マリー父・母
状態異常【支配】
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(やっぱりにゃ~)
村の感染症の原因はこの状態異常を掛けたやつに間違いないだろうにゃん。
「君たち一体誰に支配されているのかにゃ?」
「支配? 何のことか存じ上げません。ですが私たちはアリーのことを世界一愛しています! だから私たちがアリーを傷付けたりすることは絶対にありません!」
「アリーとマリーは私たちの宝物です! 幸せに過ごして欲しい、私たちの残して先に遺くなんてそんな哀しいこと……アリーには死んで欲しくない! もっと沢山生きて欲しいと……うぅ……」
「お母さん……」
「それ、これを見ても同じことが言えるかにゃ?」
ボクはマリーにゃんの両親の頭に着いたリングを可視化する。
「そ、それは!?」
変なリングが着いていることに驚きの声を上げるマリーにゃん。そしてスキルのことがバレた二人は
「あちゃー、しくじったっす」
「チッ、バレちまったならしょうがねぇ! クソがっ! 計画が台無しだ!?」
「アニキの演技ヘタすぎなのが悪いんっすよ~」
「うっせぇ!? お前も嘘泣き下手くそだっただろうがっ!」
「ぱ、パパ?ママ?」
両親が普段しないような言動をしたため混乱する。
そんなマリーにゃんを見て、お父さんの姿を借りた偽者は罰が悪そうに頭を掻くと、
「あー……すまんなお前のパパとママの身体は俺たちが借りてるぜ」
それに隣のお母さんの偽者はボソッと
「ぷぷっ……それ完全に悪役のセリフっすねwww」
「……それお前が言うか?」
「ど、どういうこと!? ……リンさん教えて!」
混乱のあまりボクの肩をぶんぶん左右に動かしながら、涙目で聞いてくるマリーにゃん。ちょっ……と吐きそうなんだけど……うにゃ……
「ご、ごめんなさい!?」
ふぅ、要するに目の前にいるのは君の両親に間違いないにゃ。少なくとも身体の部分はだけどにゃ。
「それってつまり……?」
んー……つまりー
「君のご両親はコイツらによって精神を乗っ取られてるってことにゃん」
「おー、正解っす! あ、でも乗っ取ったのアニキなので、〆るならアニキにして欲しいっす!」
と偽マリー父を指差す偽マリー母。
「っておいこらお前も共犯だろうが!? クソがっ!?」
突然の身内の裏切りに驚く偽マリー父。
「きゃー、犯罪者に襲われるっすー(棒読み)」
「お前みたいなガキだれが襲うか!」
「ガキとはなんすか失礼なっ!? 私こう見えても大人なんすからっ!」
とおもむろに服を脱ぎ始める偽マリー母。人の身体だと思って好き勝手し過ぎにゃ!?
「そもそも今他人の身体借りてんだから当たり前だろ」
偽マリー母はピタッと服を脱ぐ手を止めた。それをアホを見てような目でハッ!と鼻で笑った偽マリー父。すると恥ずかしくなってきたのか偽マリー母ははだけた胸を抑えると
「ハッ!? アニキ嵌めましたねっ!」
「お前が勝手に嵌まったんだ! 俺のせいにすんなっ!」
あーだこーだと言い争っている二人。マリーにゃんは乗っ取られた両親の、奇行とも見てとれる行動に涙目になり。
「リンさーん!? どうしよう! どうしよう!? パパとママまで感染症になっちゃったよ!?」
「いや、あれ別人だからにゃ!?」
ボクらのことを目にも留めず口論を続けるマリーの両親(偽)う、うぅぅぅぅ~……いい加減にするにゃ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!?
何故彼女がいるのかは後程明らかとなります。
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『教えてバステト先生!』
バステト『はい、今回も始まりましたバステト先生の時間なのです。司会はドライブのバステト』
リン「とバステトの宿主であるボクが務めるにゃん……ってなんなんだこのノリはにゃ!?」
バステト『細かいことは気にしないのですー』
リン「はぁ、まぁいいにゃ……で今回は何を教えてくれるのかにゃ?」
バステト『そうです、今回は『ワールド』について説明するのです』
リン「ワールドって20に分れてるんだよにゃ?」
バステト『その通り、エタグロでは人口の過密を防ぐためプレイヤーがプレイするワールドを幾つかに分けているのです。それぞれに名前も付いていて、特徴も様々なのですよー』
リン「それぞれのワールドについては追々説明するにゃん」
バステト『因みにリンが選んだワールドは最も人気のないW9『イグドラシル』なのです。
あそこのワールドはプレイヤーもNPCも頭のネジ外れてるのです』
リン「失礼にゃ!? あそこだって良い所だにゃん……」
バステト『突然空から隕石の雨が降ってくるのです』
リン「た、たまには隕石も降ってくること位良くあることだにゃん!」
バステト『1日に何回もなのです。忘れたのですか? 一度頭に直撃してデスペナしたことっ』
リン「……ほ、ほらっ! 他のワールドにしかいないモンスターが集まってるしにゃ!」
バステト『そのせいで強力なモンスターやSBMが発生して魔境化してるのですが』
リン「ぐっ……で、でもそのお蔭でプレイヤーもみんな強いにゃん……」
バステト『皆さん世紀末みたいな服装で、個性という範疇を越えて化物の様な精神の持ち主ばかりなのですよ』
リン「もうやだっ!? 聞きたくないにゃ!」
バステト『現実を見るのです! W9が他のワールドから何て言われているかリンはご存知なのですか!』
リン「な、何て呼ばれてるんだにゃ?」
バステト『"人外魔境"なのです』
リン「Oh……にゃ……」
リンは猛烈な脱力感を感じ、その場に突っ伏した。
「何でボクはそんなワールド選んじゃったんだにゃあ~!!!?」
バステト『リンのことなのです。「ここでいいにゃ~ポチッ」って適当に選んだのですよ』
リン「ボクのバカにゃろーーーーー!!!?」




