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訳だけ! 十八史略+蒙求  作者: ヘツポツ斎
01-06 魯(孔子老子)・衛・鄭・陳

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01-06-04 魯六 孔子下

 から出た孔子こうしの遍歴だ。


 えいちんきょう

 衛→そうそうていちん

 衛→しん(途中で引き返す)→

 衛→陳→さいよう→蔡→

 衛→魯。


 衛が中間地点すぎる。

 とりあえずどこでも登用されなかった。


 匡に出たとき地元の人間に襲われた。昔その地で悪行を働いた「陽虎ようこ」に似ていたからだ。

 宋では大きな木の下で弟子たちに教えを説いていたところその木を「桓魋かんたい」に切り倒されてしまった。

 鄭のひとには「立派な風貌だが、家を失った犬のようにも見える」と言われた。

 晋の「趙簡子ちょうかんし」に会おうと黄河こうがまで出たところで趙簡子が賢人を殺したと聞く。そこで孔子は「この洋々たる黄河が私を引き留めてくれたのだ。渡らずに終えたのも天命なのだろう」と、晋行きを断念。


 蔡にいたとき、南の大国、楚から孔子を招きたいと話があった。陳と蔡の幹部らは孔子が楚に召し抱えられたら危険だと判断、兵を派遣し孔子を囲む。孔子は思わず、嘆く。

「野牛でも、虎でもあるまいに、ただ平原を歩かされている(※詩経しきょう小雅しょうが 何草不黄かそうふおう)。これは我が辿りし道が誤っていたのか」

 子貢しこうが言う。

「先生のたどられる道が偉大すぎるので小人は気付けぬのです」

 顔回がんかいが言う。

「気にすることはありません、道は君子の後ろにこそできるのです」

 楚に到着すると「昭王しょうおう」が軍を率いて出迎えた。そして幹部待遇で登用しようとしたが、宰相の「子西しさい」が反対する。なので結局衛に帰還した。


 魯の宰相「季康子きこうし」が衛に訪れ、魯に戻ってくるよう請願。戻ってきたときに魯は哀公あいこうの治世であった。哀公は孔子を顧問的扱いにはしたが、登用はしなかった。


 孔子はそこから政治を諦め、読書著述に専念した。いわゆる「書経しょきょう」「詩経しきょう」を編纂。「易経えききょう」は綴じ紐が三度ちぎれるほどに読み込んだ。

 そして魯の歴史書「春秋しゅんじゅう」をも編んだ。隠公いんこうから哀公までが語られ、「獲麟」と書かれ終わっている。瑞兆とされる神獣がたかだかそこいらの狩人に捕まえられるほどになってしまったのか、と嘆いたとされる句だ。その文辞は文章力の高さで知られる高弟「子夏しか」でさえ手を加えることはできなかった。

 弟子は三千人、うち高弟が七十二人。孔子は七十三才で死亡。子の孔鯉こうりは夭折し、孫の孔伋こうきゅうが「中庸ちゅうよう」を書いた。

 また孟子もうしも門人である。魯の孟孫もうそん氏の子孫。幼い頃、母が孟子のため三度引っ越すほど熱心に教育に当たった。成長してから孔伋の教えを受け、政治の道を志すも挫折。「孟子」を編んだ。



蒙求もうぎゅう


端木辭金たんぼくじきん 鍾離委珠しょうりいしゅ

 端木賜たんぼくし=子貢。では他国に召し上げられた召使いを買い戻すときには、魯の国庫から金を出して良いとされていた。しかし清廉な行いではないからと、子貢はそれを固辞。すると孔子から「そういう所のお金はきっちり使いなさい」と怒られている。    

 鍾離意しょうりい後漢ごかんの人。とある贈賄事件で没収された財物を皇帝が臣下に分配したところ、鍾離意は形の良くない宝珠のみ受け取り、しかもすぐさま投げ捨てた。曰く「汚い金は受け取れない」とのことだ。

 お金の清濁にこだわるふたりである。



顏回簞瓢がんかいたんひょう 仲蔚蓬蒿ちゅううつほうこう

 顔回は粗末な竹編みの弁当箱一つのみの食事でも生活を楽しんだという。

 一方の張仲蔚ちょうちゅううつは、魏晋期頃の、いわゆる隠者。蓬蒿、すなわちヨモギの葉の中に没して、人目を避け、士官も一切断った。

 恬淡な生活を楽しむ聖人ふたりだ。

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