38話 運命開闢(デスティニートリガー)
~無限対数光年の演算された宇宙
終末宇宙~
冒険迷宮を求めたものは
多世界を求めて、創生者になる事を求める
それは崇拝ではなく、求める事である
創生者
「また来たか」
しかしそれは
創生世界ではそれは普通の事柄であった
そこでは存在は無くされてはいたが
量子コード情報には幾つもの死者が過ぎ去っていた
ジェニス
「ここで誰もが死んだのか」
創生者
「私に勝てる者などおらんよ」
ジェニス
「それはどうかな
次元魔法使いルウいるのだろう?」
次元魔法使いルウが現れる
ルウ
「おまたせしたかな」
ルウは次元魔法で世界と一体化していた
それが開闢箱と同時に創生世界へとなだれ込んだ事で
現象化する事に成功した
創生者
「ほう…作品内の次元魔法を君臨させたか
しかし創生はその上の存在だぞ どうするのだ?」
ジェニス
「エレッカの目的は運命を殺す事だ
多世界の中で生きる事そのものが創生者に運命として繋ぎ止められているのだ」
ジェニスは運命を殺す事にした
ジェニス
「貴様を殺すのではない
運命を殺すのだ
運命という量子コードの為の長い長い伏線なのだ」
崩落量子の世界でのバグ進化は無駄では無かった
ジェニス
「運命を殺す為の量子コードは既に入手した
それこそがこの開闢箱だ」
創生者
「…こいつは面白い…私を倒す者が現れるとはな…
評価されていない星の中の最も歪な星を利用して運命を殺す…か…
何とも皮肉で、何とも実直で素晴らしい進化の在り方だろうか…」
ジェニスは開闢箱を開けた
そこには希望が詰まっていた
その希望はバグ進化をしており
その希望は運命を殺すトリガーとなっていた
ジェニス
「我は貴族の誇りを持って、この力を発動する
運命開闢!」
運命開闢を発動して創生者は存在をジェニスへと上書きされる
ジェニス
「創生者になるのが我で良かったのか?エレッカよ」
ジェニスは創生者となった
そしてジェニスは幻想箱庭の世界を考えた
ジェニス
「エレッカ…貴様は我に力を託したかったのか…」
創生者を殺すと、ジェニスが創生者となった
創生者となる事が認められた
そしてそのジェニスの創生の力によって
幻想箱庭の世界を多世界の一つとして存在を認められたのだ
エレッカは多世界の一つの存在として認められたという事だ




