分かれ道
また遅れてしまいました。申し訳ありません。
「マジックギミックス」第27話です。
よろしくお願いします。
「で、だなー。そのフォルティッシモ……通称FFっていうゲームにサボテンフルーツダーっていうやつがいてだなー……」
「色々と強引だな……」
榊龍弥は呆れたような表情で言った。
今南雲涼と榊龍弥、四宮海斗はアメリカの名所などを巡り歩いている。
「新生」、と言えど、もう建国から1年がたつアメリカには、調査によって様々な珍しい地形が発見されていた。
新大陸は自然にできた大陸なので、面白い地形が無い、という方が不自然なのだが、世界中どこを探しても無いような地形がたくさんあるということでは珍しいのであった。
もっとも、涼たちの目的は地形観光だけではないようだが。
「もぐもぐ……で、次はどこにもぐ……行もぐんだ……」
「食いながらしゃべるな、海斗……」
「次かー。この近くのとこはほとんど回ったからなー。お、このハンバーガー店、良さげじゃないか?」
涼は先ほど市役所のようなところで貰ってきたパンフレットに描かれていた地図の右端あたりを指した。
「なあ、そろそろ戻った方が良くないか? ジェーン・ドゥとかいうやつに出くわしたらどうすんだよ……。いまだに行方不明の人もいるみたいだし、結構やばいんじゃねーか?」
「なんだ龍弥、ビビってるのか? ジョン・ドゥなんか出てきてもなんとかなるだろ」
「性別変わってるじゃねーか……。と、いうか、今気づいたけど……ジェーン、っていうことは犯人は女なんだな……」
海斗は顎に手を当てて考え始めた。
「まあそうだろうな。というか、行方不明になってる人たちが全員聖剣戦争の時の政治家だ、っていうのがちょっと引っかかるんだよな」
「そんなのただの偶然だろ」
地図をたたみながら涼が口を挟んできた。
「それを言ったらおしまいだろ……。ん? あれ、ハツキたちじゃないか?」
龍弥は正面を指さした。
龍弥の指が示す方向には二人の少年と一人の少女が走っていた。少し遅れて二人の男も走っていた。
「ハツキたち……か? あっちは東の方だよな……。あいつらもハンバーガー店に行くのか?」
「だとすると、なんであんなに急いでるんだよ……。それに、ハンバーガー店は今俺たちがいる通りをずっとまっすぐ行けばあるぜ」
海斗は涼の地図をのぞき込んだ。
「じゃあ、あいつらはどこに向かってるんだ?」
「さあ……。涼、ちょっと地図見せて」
海斗の反対側から龍弥が地図をのぞき込む。
「あっちは……何か月か前に使われなくなった工場があるみたいだな」
「何のためにそんなとこへ……。とりあえず行ってみよう」
海斗を先頭として3人はハツキたちを追うために走り出した。
「くそッ! 見失う!」
透哉は叫んだ。
恐怖が滲み出た言葉を叫びながら飛んでいく男との距離は約200m。そろそろ肉眼では見えなくなってくる距離だ。
あたりの景色が都会のビル群から郊外の閑散とした住宅街、そして山の中の村のような景色に変わっていった。
「完全に見失った……」
透哉は男が飛んでいった方向を見て言った。
「はあ……はあ……。わ、私、もう走れません……。疲れましたぁ……」
「大丈夫? セリナ」
ハツキがセリナの体を支えた。
「う、うん……。ありがとう、ハツキ」
セリナは体勢を立て直し、よろけながらもその場にとどまった。
「分かれ道か……。僕は左に行くよ」
「じゃあ私は右に行くね」
「うん、そうだね。僕たちは魔術を自由に使える者同士、分かれた方がいい。セリナが疲れてるようだから、透哉はセリナについていってあげて。セリナにだったら透哉のこと預けられるし」
「おう、わかった。って、もう俺も魔術ぐらい使えるぜ」
「魔術補助演算用デバイス無しで?」
「そ、それは難しいけど……」
「だろ? じゃあ右は任せたね、二人とも」
ハツキは左の道を走っていった。
「じゃあ、私たちも行きましょうか」
「うん、そうだな」
透哉とセリナも右の道を歩いていった。
読んでくださりありがとうございました。
今回はだいぶ投稿が遅れてしまい、申し訳ありませんでした。
今日の小説のネタなのですが、サボテンフルーツダーの下りをなぜ思いついたのかというと、今日調子に乗ってゲーセンでサボテン○ーのランプを入手したからです笑 つまり即興ネタです笑
次回の投稿は5月9日の月曜日の1時ごろにしたいと思います。
今回のように大幅に遅れないよう努めます。
感想や文章の指摘などがあれば送ってくださると嬉しいです。
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