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マジックギミックス  作者: 神神神
2章 入隊-新生ロシア革命軍制圧戦-
14/35

革命軍拠点 潜入

長らくお待たせいたしました。

よろしくお願いします。

 階段を降りた後は長い通路になっていた。

 どうやら人口の通路ではないようで、壁がでこぼこしていたり、天井から時折砂が降ってきたりしている。さらにたまに水がしたたる音がして、壁の色が変わっているところもあった。

 天井の高さは3mほど、幅は2mほどだろう。

 どんどん奥へ進んでいく涼を透哉は追っていた。

「あんな荒野の地下にこんな空洞があったのか……」

 透哉は天井から降ってくる砂を目で追いながら言った。

「ああ。俺もこんな空洞が自然にできているとは思わなかったぜ……。どうやらあの荒野の先は砂漠になってて、新生エジプトにつながってる。だからたまに上から砂が降ってくるんだ。もっとも、ここの入口の階段は人間が作ったもんだろうけどな」

 天井や壁は岩石で囲われているので、地上の砂漠の砂が一気に落ちていることはないのであろう。

 しかし、この空洞もいずれは崩れてなくなるのだろう。透哉はそんな気がしていた。

「ん? 明かりがあるぞ……」

 涼がそう言って早歩きで明かりのところへ向かった。

松明たいまつか……敵が近いかもな」

「こんな狭いとこで敵と鉢合わせになったら光の速さで死ねるな……」

 縁起でもないことを言いながら透哉は涼を追いかけた。

「しょーもねーこと言ってんじゃねーよ。とりあえず、早く行こうぜ。早く行かないと1話分通路の話で終わっちまうぞ」

「お前もメタいこと言ってんじゃねーよ」

 慣れてきたツッコミを1発放ち、透哉は涼の後をついて行った。

「そういえば、あの長官のおっさん、ここを占拠するとかどうとか言ってたな」

 通路を進みながら涼がつぶやいた。

「占拠? 革命軍の制圧だけじゃなくて?」

「ああ、なんか、ロシアにとってここは確保すべき重要な場所であって、敵にとられるわけにはいかない場所なんだとさ。まあ細かいことは知らねーけどな」

「カメルダさんがそこまで言う理由……この場所に何があるんだろう……」

 透哉にはあの長官男が……ロシア軍がなぜここが重要だというのかがまだわからなかった。

「さあな。ここの真上には聖剣戦争の後に避難してきたエジプト民族とか、そういう民族の村ぐらいしかないんだけどな」

「革命軍のほうの情報は?」

 ここについてのことは考えても何も思いつかないと思った透哉は、涼にそれとは別の質問をした。

「あるぜ。といっても、ほとんどないんだけどな……」

「なんでもいいから」

「革命軍のリーダーなんだが、自分ではセクメトって名乗ってるらしい。で、本名はユーリ・ディアラルっていうらしい」

 通路をどんどん進んでいきながら涼は透哉に言った。

「セクメトか……神の名前だな」

「そうなのか? なんか繋がりがありそうだな」

「ほかの情報は?」

「ない」

 透哉は、予想していた言葉が返ってきたのでそれをツッコミもせず、先ほどの名前について考えた。

(セクメト……そっちも気になるけど、ユーリ・ディアラル……ディアラル……どっかで聞いたことあんだよなー……)

「おい……透哉……」

「ん? なんだ? ……うおっ!」

 気づいたら周りは通路から広場に変わっていた。

 高さ3m、幅2mほどだった通路はすでにもう過去に通ったものであり、前の空間は高さ7mほど、床の面積は10×10の100㎡ほどであろう。

 世界の自然にできた空間と比べれば狭いかもしれないが、透哉たちにとってはかなり広い空洞だった。

「あ、涼、あれ……」

 透哉は真正面にあった扉を指さして言った。

「ん? 扉か。……なるほど。この先にいるな」

 涼は透哉が指さした方向を見た。

 そこには高さ1、8mぐらいの扉があった。

「この扉の先か……どうする?」

 透哉は待ち伏せを警戒して涼に少し考えるように促した。

 しかし、アホの涼にそんなことをするのは、馬の耳に念仏どころでは形容できないぐらい無駄なことだった。

「どうするって、もちろん……」

 涼は扉から少し離れて身をかがめた。

「突入するに決まってんだろ!」

 そう叫ぶや否や、涼は扉に走って行き、高くジャンプして扉にドロップキックを炸裂さくれつさせた。

「あ」

 やっぱり、と思いつつ透哉は声を出してしまった。

 涼がキックをきめた後、勢いよく扉が開き、そして涼が地球の重力によって地面にたたきつけられたまではよかったが、いや、むしろ涼が地面にたたきつけられたのはよくないことかもしれなかった。

 その扉の先には銃を持った人々が10人ほど奥へ奥へと並んでいて、その銃口は、全て透哉のほうを向いていた。

「……やっぱりなあああああぁぁぁぁぁ!」

 透哉はそう言って何かにつまずいた子供のごとく、地面に伏せた。

 それとほぼ同時に、透哉と涼がいる空間は、銃声が響きまくる騒音地帯となった。

「うらあ!」

 しかし、そんな音とは全く異なった性質のこえが透哉の耳に届いた。

 ぐあ、という声が聞こえ、銃を撃っていた男の1人が倒れた。

 銃を持った人々はそれに気づき、発砲をやめて少し戸惑ったような素振そぶりを見せた。

「さあて、俺の友達に銃を向けたやつ、お前らは万死に値するぜ。死にてぇやつだけ、かかってこい! ってやつだ!」

 こいつ突然何言ってんだ、と透哉は思いつつも、この状況を打破してくれることを少し期待していた。

 お望み通りかかって行ってやるぜーとか言う声が聞こえたが、そんな声は数秒後には消えていた。

 まず先頭にいた男が銃で涼に殴りかかったが、涼はその男の手首をつかみ、そのまま体を回転させてすぐ右の壁にたたきつけた。

 さらに1人の男が涼にナイフを振り下ろしたが、涼はそれを左手首で受け止めた。

「! 涼!」

「はは、心配しなくてもいいぜ。俺の固有魔術は身体の構造の一部を一定時間だけ原子レベルで変化させる魔術だから、こうやって手首の原子構造を鉄に変えれば……」

 賢いことを言っているが、全部ギミックに教えてもらったことであるということを、透哉は大体予想できた。

 涼は男が振り下ろしたナイフを鉄に変えた手首ではじき、男の顔面を殴りつけた。

 その後、涼は襲い掛かってくる男達を投げ、殴り、蹴り飛ばして撃退した。

「すごい……すごいぞ、涼!」

 透哉は歓喜の表情で涼に近寄った。

「ああ。まあ1対1だったら作者ももっとうまくかけるんだろうが、多人数戦は苦手だからな」

「何の話してるんだよ……」

「それより、先に進もうぜ」

「あ、ああ……」

 透哉と涼は扉の先の通路を進んでいった。

 少し進むと、そこは先ほどの空間よりも広い、50×50の2500㎡ぐらいの空間に出た。

 天井の高さは9mぐらいであった。

「ん? あれ……」

 透哉は暗闇の中に誰か人がいるのを見つけた。

「やあ、やっと来たか」

 その人物は透哉たちにそう語りかけた。

入試も終わり、やっと落ち着いてきました。

2月22日に投稿しようと思ってたんですが、試験の疲れがどっぷりと出てしまい、帰ってから即寝てしまいました。

申し訳ありません……。

これからは投稿日時を守ります。

感想や文章の指摘、評価などを送っていただけると嬉しいです。

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