転入生
いつも通り教室へ向かい、席へ座る。
そして、レオンやミミル、ヤミル、シグルと会話を交わし、朝のホームルームが始まった。
「今日は転入生が来ている。入ってこい」
「はい」
澄んでいるようで幼さが少し残る声が聞こえた。
教室に入ってきた少年は、深い青の髪を首あたりでゴムで結んでおり、宝石のような水色の瞳で肌は白い。ザ・美男子
「自己紹介を」
「はい。俺はルイト=アーククライト。隣国のアーククライト王国の第3王子だ。よろしく」
3秒間拍手が鳴り響いた。
「では、アーククライト。アルメリアの隣へ」
「はい。」
「アルメリアは、あの大人しそうな子だからな」
「アルメリア…アルメリア?!あの神童シャルナ=アルメリアですか?!」
「あ、ああ、そうだが」
小走りで私のところまで来る。
「なぁ!アルメリア!神童シャルナ=アルメリアは、風と光魔術が得意分野だと聞いているが、どうなんだ?!」
宝石のような水色の瞳をわずかに輝かせ、じっとシャルナを見つめていた。
な、何よ…さっきまで凛とした表情で物静かなトーンだったのに…
「そ、そうだけれど…」
「我がアーククライト家は、光魔術を得意とするんだ!なぁ!2人で発動させてみないか?!」
早い早い…
「いいけれど、ついてこれる?」
「もちろん!」
「じゃあ、無詠唱で水球を作ってみて」
「わかった。水系統魔術ー水球」
「おぉ、できるんだ」
「これくらいは呼吸と同じじゃないのか?」
「まぁ、確かに…じゃあ、炎烈列車は、何小節まで絞れる?」
「う〜ん炎烈列車は、全部で15小節。ザッと3節かなぁ〜」
「2節は無理なの?」
「頑張ればいける」
「へぇ〜やるじゃない」
「だろ?目標は、神童シャルナを超えることだからな」
「目標高ッ…というかこれほどの魔術師は、見た事ないなぁ」
「だろ?だろ?」
「いいから席に着け」
先生が言うので流石に席に着くルイト。
ルイトがいたら、四重詠唱もいけるかも…なんならミミルを身体に取り込んで、五重詠唱も?!ふへへへへ。
そんな事を考えていたシャルナは、知らなかった。まさか天使が使い魔になるとは。
ここまで読んでくださってありがとうございます!
今回は、ついに転入生ルイト=アーククライトが登場しました。
深い青の髪に宝石みたいな瞳、そして王子という肩書き。
最初は静かで落ち着いた雰囲気なのに、
シャルナの名前を聞いた瞬間にテンションが跳ね上がるあたり、
書いていてとても楽しいキャラでした。
シャルナとの魔術トークも、
「水球は呼吸と同じ」
「炎烈列車は3節」
など、天才同士の会話が自然に噛み合っていて、
これからの関係がどうなるのかワクワクしています。
そして最後の
「四重詠唱いけるかも…五重詠唱も…ふへへへ」
というシャルナの暴走気味な思考も、
彼女らしさ全開でお気に入りのシーンです。
次回から、ルイトがどう物語に関わってくるのか、
シャルナとの距離がどう縮まっていくのか、
ゆっくり描いていきます。
無理のないペースで続けていくので、
また気が向いた時に読みに来てもらえたら嬉しいです!




