オリジナル魔術を放ちます
「おい!神童シャルナ=アルメリア!今日こそは!勝つ!」
「朝っぱらから何よ…うるさい…」
「勝負しやがれ!」
「やめといたら?シャルナ」
「そうそう、寝起き悪いんだからよ」
「ふふふ…なら、オリジナル魔術を試そうかな〜へへへへ」
「シャルナが暴走するんじゃない?」
「それは一理あるかもな…」
「よぉぉし!じゃあ中庭行ってて〜」
「?お、おう」
「多分ダメだ…」
「そうね…」
◇◇◇
「張り切って〜!LetsStart!」
「シャルナって普段滑舌悪い方なのにこうなると良くなるわよね…」
「だな…」
「今回は雷系統魔術を使わせてもらうぜ!」
「来い来いかかって来い♡」
「雷系統魔術ー雷光」
次の瞬間、ビリビリと稲妻が走った様な刺激があった。
少し腕を上げたなぁ…ふふふふ
あ、顔が…口角を下げなきゃ…
「あれ、笑ってるよな?シャルナ」
「笑わないわけないじゃない」
「魔術のことですものね」
そんな3人の会話は、私には聞こえない。
「光系統上位魔術×毒系統上位魔術ー光々毒勝機」
こちらは私のオリジナル魔術!
一見綺麗なイルミネーション的に見えるけれど、しれっと白い毒がばら撒かれ、体が麻痺する仕組み。我ながらいい魔術だなぁ〜へへへ
「なんでニヤニヤしてるのかしら…シャルナは…」
「あれ、オリジナルだろ」
「なるほどね…」
「流石シャルナ様!天晴です!」
これは勝った?いや、まだかな
「対策してねぇわけねーだろ!」
「ほほぉ〜結界を張ってたかぁ〜でも残念。結界も通すのよ?この魔術」
「何?!」
みるみると青ざめていくシグル。
「今度も死にはしないよ〜」
「クソォ…」
「ふふふ…いい実験結果が得られたぞぉ〜♡じゃあ、これをこうしたら効率が良くなる!ふへへへ」
「シャルナが不気味に笑ってる…」
「それがシャルナよ」
「ですね…」
そんなシャルナに目線を向けている深い青の髪の少年が、宝石のような水色の瞳を僅かに光らせながらシャルナを見つめていた。
そんな少年が居たとは誰も気づかなかった。
「面白いじゃないか…神童シャルナ=アルメリア」
この言葉も誰も見向きもしなかった。
ここまで読んでくださってありがとうございます!
今回は、シャルナがついに“オリジナル魔術”を放つ回でした。
雷を受けてニヤニヤし始めるあたりから、
「あ、これはもう止まらないな……」
と自分で書きながら思っていました。
光と毒の複合魔術「光々毒勝機」、
結界すら貫通する仕様、
そして実験結果に満足してニヤニヤするシャルナ。
天才で、危なくて、でもどこか可愛い、
そんな彼女らしさが一番出た回になったと思います。
そして今回、最後に登場した“深い青の髪の少年”。
彼が何者なのか、
なぜシャルナを見つめていたのか、
これから少しずつ物語に関わっていきます。
シグルは……まあ、懲りないのでまた挑んできます。
それも含めて、日常とバトルが混ざったこの作品を
楽しんでもらえたら嬉しいです。
無理のないペースで続けていくので、
また気が向いた時に読みに来てもらえたら嬉しいです!




