9話 リセット
今回はいつもより早め(?)だったぞ!
色々雑、誤字、脱字、ミスあるかも
扉にもたれかかろうとしたら何故か開き、たどり着いた海賊船で色々あり俺はその海賊船の扉から階段を降りてラウンジにたどり着いた。ラウンジは奥にキッチンと船員の部屋反対側にも部屋と物置があるであろう階段があった。
「よく考えると…ラウンジがある船とか外からじゃ分からなかったが以外と広いみたいだな」
金も持っていそうだ。船員はほぼ全員甲板にでていると推測し、しばらく探索しながら事が起こるかを待つことにした。
机や椅子の上はまだ汚れていてビールだったり食べかけの料理だったりかなり汚かった。まぁ想像通りというかなんというか…少し前に宴をやったのだろう。
キッチンにはコックがいるようで皇帝の目で見てみると下処理しているのが分かった。
「これだけ船員が多いと料理も大変そうだな」
部屋とか物置は調べないことにした。なんだか…あんまり触れてはいけない領域のような感じがして。ダラダラと椅子に腰掛けているとコックがガクガクな手で飲み物をゆっくりと置いて、近くの椅子に小鹿のように足を震わせながら座った。飲み物は紫色で毒はなかった。一口飲むとブドウの味が広がり長くその美味しい感覚が残り続けた。
「ありがとよ」
コックはよく見ないと分からないくらい小さく頷き心なしか嬉しそうだった。
「それにしても汚ぇ…掃除やってねぇのか?」
コックは自分を指さした。一人でやってるとジェスチャーしているようだ。
「中々ブラックな環境だな」
そんな感じで話していると扉から凄い音を立てて開いた。そこにはさっきの船長が興奮したような顔で立っていた。
「おい!上にあがれ!戦いが始まるわ」
サーッと流されるように上に向かうと既に夜になっていた。周りには個性的な仲間の船が止まり、船長は映画に出てくるようないかにも海賊船の見た目の船に移っていった。
「頼んだわ」
「ああ、船長。この俺様にかかりゃ楽勝や」
「はぁ、調子いいんだから…」
船長が完全に船に移るとその調子の良い船員はこちらに小さく声をかけた。
「お前、ジョーシー船長からのスパイだろ?」
俺はただなにも関係のない一般通行人だ!と思いながらこいつが仲間だということを理解した。
「まぁ、知り合いではあるし…そうかも」
「よし、ならこっちにこい」
そう言われ誘導されたのは喋らないコックがいるラウンジだ。
「まず、俺は戦闘に紛れて船に妨害工作を行う。そしてお前はあのクソ船長が乗った船に忍び込んで船長と合流して戦え。あとお前は死なないように」
キッチンから顔だけ覗かせていたコックは頷いた。
「スパイって三人?」
「そうなるな。心配するな、船長は常に俺らの一歩先に行き道を照らす希望となってるからな。道を辿るだけでいい」
「ていうかさ、あの船長の船に乗らないといけないなら今どうやって乗り込むんだ?」
「…あ、確かに」
こいつ、馬鹿すぎる。まあ俺なら乗れるし、大丈夫か。
「まぁなんとか乗ってみるわ」
「おっ頼んだぞ!」
そうして無口コックと馬鹿船員と別れて魔法で見つからないようにして魔法で空を飛んだ。ジョーシーを殺すことしか頭にないコイツらには俺を見つけるなんて、暗闇の中で砂の中にある物を探すのと同じだ。
問題なく着陸し倉庫の一室を開けて中でジョーシーが来るのを待った。外で魔法が放たれたり爆音で船が沈む音がしたり、まだかまだかと待っていると突然船がぶつかった。その衝撃で俺は荷物と一体化、普通ならほぼ抜け出せない状態になった。
「まぁ俺は普通じゃないから抜け出せるけど!」
そうして外に飛び出るとジョーシーと対面した。
「お前…なんでここに!?」
「いや、いつの間にか」
ジョーシーはニヤついた。これ面倒くさいこと頼まれる、絶対。
「よし、お前はいつもより強くなったみたいだな。向こうにある4隻を頼む。今なら余裕だろ?」
そういうとポケットからなにかを取り出し俺に投げた。それを受け取りなんなのか手のひらを開けるとそれはジョーシーのチップだった。
「受け取れ。前払いだ」
「まったく、人使いの荒い船長だ…」
俺は指示通りその4隻を沈めるとこにした。魔法を殴ると同時に放つことで確実に楽々敵を倒すことができた。前の感覚が戻ってきたな。そう思っていると、残りの3隻が爆発した。あの馬鹿が自爆したんだろうとなんとなく予想が付いた。
すると突然周りにノイズが走り始めて消え始めた。ただ乗っていた船は無事だった。その時に気づいた。自分が逃げられない状態だと。
「…やられたな」
「どうやら気づいたようだな」
振り返ると髪の毛のない白目の老人が立っていた。纏っているマントは老人の名誉を象徴しているように見えたが、血に塗れ名誉はまるでなかった。持っている丁度良い長さの木の枝はただならぬ雰囲気を感じプレッシャーをかけてきた。
「先手必勝!」
俺は即行動に移り攻撃をした。しかし老人に当たった途端に何事も無かったように時が巻き戻った。
「この前戦った奴の強化版か?」
「フン、流石に気付くか。だが、気づいたところでどう対処するか分からんだろうな」
そう言って木の枝を大きく振ると魔方陣から火の玉の弾幕が準備された。
「アペロ・ファイガボール」
隠れれる物陰もなく防ぐ以外の選択肢は無かった。すでに無敵に近いがこういうのが相手だとどうしても手間取ってしまう。
「魔法を放っても無駄だ。これには相殺魔法も施している」
「ああそう!ならこうするしかないな!」
老人を指差し細い魔法を放った。その魔法は火の玉を掻い潜り老人を仕留めた。しかしこれも巻き戻され老人は木の枝で相殺した。体の違和感を気にせずあらゆる手を試したが、この前の奴とは違ってどれだけループさせても精神は揺るがなかった。3355万336回目に変化が訪れた。
「ショウ、こっちにこい!」
後ろからエラーが次元を改変し新たな扉を作りそこから現れた。何も考えず扉に飛び込みあの無限のように続いた戦いは終わりを迎えた。いつもの神殿で安堵をつくと扉は消え去った。
「人差し指と戦うなんて…ああ、知らないんでした」
「そんな脅威なのか?」
「リゼット…奴に近づいて一定時間が経つとキャラがリセットされるんです。今まで記録されたものが真っ白になり何も分からないまま殺される」
「違和感が大きくなっているなと思ったらそのせいか」
「ギリギリでした。しばらくは来ないでしょう」
「は?しばらく…」
突然地響きがなりひびく。最後の扉が開きだしたのだ。その扉は強い好奇心を引き近づく以外の選択肢は無かった。ガラスのような透明な物の向こうには砂嵐ような背景、ここのような白い神殿。皇帝の目でみてみるといつもとは違う猫の姿の塩の仲間たちが数人集まっていた。しかしそれより驚きだったことは猫の姿の俺が同じ状況で同じようにその光景を見ていたことだった。
「なんだこれ…」
「どうしたんですか?壁なんて見つめて」
説明しようとした矢先、ウィンドウが目の前に現れた。
[世界の真実の断片を見る Clear!]
[世界の真実を閲覧しますか]
はい いいえ
「ショウ?」
エラーの言葉は聞こえなくなった。俺は興味のなさからいいえを選択した。
[いいえを選択してください]
はい いいえ
「はい…あ!やべ!!」
[はいが選択されました。世界の真実を閲覧します…]
脳内にあの猫の姿の頃の記憶が流れ込む。俺はただただ何も感じず、目に焼き付けるように見ていた。しかし突然相当なキノコ好きだったようでキノコを焼いていたが、全てエグゼに食べられるという光景を恐らくやられた分見せられ、その光景に俺は今までに感じたことの無いくらいの怒りが湧き始めついついそれごと魔法で吹き飛ばしてしまった。
「さっきからボーッとしたりとか突然魔法を放ったりして、もしかしてこの扉巡りが嫌になりましたか?」
現実に引き戻されエラーに慌てて返事を返した。
「い、いやそんなことはないぞ」
「あ、でもお前のお陰で新しい扉が出てきましたよ」
「ここは、どこでも無い場所…」
咄嗟に後ろを向いた。エラーが作った扉をリセットして通ってきたのだ。
「奴の始末ついでに報告すれば喜ぶだろう…」
「早く扉に行きましょう!」
俺はもはや流れに身を任せるようにエラーと共にその扉を通っていった。その扉を魔法で吹き飛ばし封印。これでしばらくは大丈夫。そう確信して振り返るとそこは子供部屋のような廊下だった。
さぁショウ…この先どうなる!?
次回!無双回(予定)!




