58.目的
衝撃波が魔王に向かうも何故か魔王の周りの空間だけ振動しなかった。
「は?なんで?」
「簡単な話だよ、僕と君たちとでは次元が違うんだ」
魔王が何を言っているのかわからないず困惑しているカスミと隊長に反し、その言葉の意味を理解し驚愕するブラとナノが首から滲み出てくる。
「ってめぇやったのか?」
「やぁ怒、なにが?」
ブラが言ったことの意味を理解しつつも意地悪でにやけながら質問する魔王。
「父上を取り込んだのか?」
「せいかーい」
「殺す!ーエンチャントー」
ブラが雷を走らせるもやはり魔王の周りには届かなかった。
「君ってやっぱバカ?w」
「ってめぇ」
もう一度、今度は木の枝に風を乗せて魔王に飛ばすと――
「止まった?」
「だから言ったろ?別次元って」
「アロガン、頼むね」
「ずっと見てますよ」
「よし、僕が説明する」
ナノはカスミと隊長に説明した。
1、別次元は文字通り彼の周りだけ別次元、四次元カスミ達三次元の攻撃は届かないこと。
2、それを可能にしたのは彼が父上を吸収したからということ。
3、そして―――――
「四次元を展開中は止まってなきゃいけない、動いたりもできると思うけどその時は四次元を三次元で囲わなくてはいけない」
「?」
「そうか、ブラックホールでめくれたって言ってたのは三次元で囲んでたからということか」
「うん」
「全く理解できないんだけど。要はさ無敵ってことじゃない?それって無理じゃない?」
(諦めてる!??)
「いーやむしろその3が弱点ということだよ」
「?」
ナノが分かりやすく説明する。
3、そして四次元展開中は停止せざる負えない、かりに移動するときは四次元を三次元で囲わなくてはいけない。例えるなら水単体を運ぶことができないが水を何かで囲って運ぶことはできる。そしてその殻を破れば水はこぼれるつまり――
「四次元をはがせるってことか、でもどうやって動かす?」
「逆だとどめて置ける、あいつはどうやら日本に用があるらしいしとどめられるのは好都合だ」
「用って何用?」
「それは先ほど私が説明したのですが」
「僕聞いてないよ?」
「なるほどその時からやっていたのですか、ではもう一度」
アロガンが何かを言う前に魔王が動く。
「長話はおしまいだよーシャイニングキラーー」
「…?」
「やってくれるねアロガン」
進化したアロガンの右目、アイマター☆はすべてのこれから起こる理をあらかじめ偽りに変える目。
左目、シャイニングアイ☆はこれから起こされる真実を見通す目。
そして額の第三の目は相手へ共感をすること。
つまり右目は能力発動を無効化
左目は未来視
第三の目はテレパシー
アロガンがシャイニングアイで見た魔王の目的を大きな声で皆に言う。
「彼の目的は!」
「クソッ」
「日本で起こる大地震を福島で待つこと!!!」




