11. 自然に親しむ
新たな伝染病が流行してから、世間では空気清浄機がかなり売れるようになりました。
僕自身、病院やお店に行った時、よく見かけます。
目的は屋内に入り込んだウィルスを除去し、感染やクラスターを防ぐためです。
人が集まるところではかなりの威力を発揮してくれると思いますし、これに関しては大賛成です。
正直、僕も自分の部屋に空気清浄機を導入しようかと考えたことがあります。
しかし、ずっとそのような環境に身を置くことに疑問を感じ、結局やめました。
理由は、空気中の微生物を除去した状態で毎日を送るよりも、むしろ自然界に存在する微生物に触れ合う方がいいのではないかと考えたからです。
私達の目には見えませんが、空気中にはたくさんの種類の微生物が存在しています。
(それ以外に、花粉やウィルスも存在します。)
その中には私達に害を及ぼすものもありますが、大抵のものは無害です。
ですが、ちまたでは無害なはずの花粉に体が反応してしまい、花粉症に悩む人が多いのも事実です。
原因は、自然界に存在する微生物に触れる機会が減った結果、体の免疫細胞が無害な物質を攻撃してしまうためと言われています。
僕自身は田舎で生活していた期間がそれなりにあり、さらには現在の仕事場が緑豊かな郊外ということもあってか、今まで花粉症になったことはありません。
一方、都会に住んでいた時には現地の空気が会わず、ここで働いていくことは出来ない。もし長い間住んでいたら、体がおかしくなると思ったことがあります。
やはり僕には自然の豊かなところが合っている気がします。
自然の豊かなところというのは、微生物や花粉など、目に見えない微粒子状の物質がたくさんあります。
元々私達、人類はそういった環境で生活をしてきたわけですから、体もそのような環境にさらされてきました。
そして、時には微生物と共存し、時には戦ったりもしながら生活をしてきました。
同じ町の写真を見比べた場合、昔と今ではかなり様変わりしているケースが多いです。
多分人間からすれば、そのような急激な変化に体が追い付かないということもあるでしょう。
その結果、免疫の機能が狂ったり、時には暴走したりするなどして、花粉症などにかかる人が増えたのではないかと思います。
かといって、僕は決して今の文明や空気清浄機を否定しているわけではありません。
現に、田舎での生活の不便さも知っている僕としては、現在住んでいる町での便利さは捨てがたいです。
また、空気清浄機があった方が、病院やお店にいる時、安心した気持ちになります。
要は、いつもそういった環境で過ごすのではなく、時には微生物が豊富な自然に触れてみることをお勧めしたいと思っています。
田舎まで行かなくても、近くの緑豊かな公園でもいいですし、休みの日に緑豊かな場所に行ってみるのもいいと思います。
ですから、春に桜の花を見に行ったり、秋に紅葉を見に行くのは免疫に関しても的を得た行動であると言えるでしょう。
ただし、長い時間外に出て、太陽光線をたくさん浴びてしまうと、紫外線にも多くさらされます。
紫外線はビタミンD2の合成にも関与するなど、いい働きもあります。
また、紫外線が可視光線の領域に入っている昆虫などにとっては、無くてはならないものです。
しかし、多過ぎる紫外線は目や皮膚さらには遺伝子にダメージを与え、免疫力の低下にもつながってしまいます。
毎日適度に浴びる程度なら問題はないですが、丸一日浴び続けるのはいくら何でも浴び過ぎなので、その点は注意が必要です。
現代は暑ければエアコンという考えがすっかり定着し、快適な環境の中で過ごしていることが多いです。
近頃は地球温暖化のために夏がますます暑くなってきた気がしますし、都会や、ある程度南の地域に住んでいる人達はエアコン無しで夏を乗り切るのは難しいでしょう。
現に、僕が今住んでいる部屋も、西日が当たる影響で夏は暑くなってしまうため、寝る時もエアコンが欠かせませんでした。
しかし、そのような環境に入り浸ることが当たり前の生活では、体温調節の機能を鈍らせ、免疫力の低下につながってしまいます。
時には暑さ、寒さをしっかりと経験し、元々慣れ親しんできた自然に近い環境に身を置いてみることが、長い目で見た場合、健康につながると思います。
もちろん、無理にとは言いませんので、あしからず。




