おまけ(数名のその後について)
各キャラのその後について、なんとなくイメージが浮かんだのでメモ程度に残しておきます↓
アリシア・ソル
ノベーラ、クエント、イストリア、その他さまざまな国をまわり、身分や人種の区別なく大勢の人々を癒しつづけて各地に伝説と名声を残した。
そのため「特定の場所に定住するとそこが聖地扱いされるうえ、その場所を支配する領主なり国王なりに『大義の旗』として担ぎあげられかねない」という政治的配慮から生涯、移動しつづけることを余儀なくされた。
その評判とよせられた信頼から、紛争の調停役を務めたことも。
当時の交通と治安事情を考慮すれば彼女の移動範囲の広さは驚異的であり、後世では『遍歴の聖女』の呼び名で知られて、旅人の守護聖人としても崇められるようになった。
死亡した場所については諸説あり、付き人の騎士にひそかに故郷に埋葬されたとも、教皇がひそかに神聖帝国の大神殿の墓所にひきとったとも、黄金の髪の神に導かれて昇天したとも伝えられている。
ヴィヴィアナ・ルイス
当時のノベーラでは珍しい、正式に認定された女騎士。
その生涯を聖女アリシアと彼女の旅路に捧げ、幼なじみの騎士と結婚したあとも夫婦で彼女に同行、護衛をつづけた。
その功績により死後は夫と共に聖人に認定され、騎士の守護聖人、不変の忠誠心の象徴として後世の騎士や武官に崇められた。
エドガルド・オルティス
神聖レイエンダ帝国の教皇。のちに聖女アリシアと『聖なる婚姻』により夫婦となる。
そのため後世には女性説と男性説、両方が伝わっている。
イサーク・グラシアン
エドガルド・オルティス退位後の教皇。
聖女アリシアの数少ない本物の友人として知られ、旅をつづける彼女と顔を合わせた機会は多くないものの、頼まれれば常に最大限に便宜を図った。
強い聖魔力の使い手としても知られ、貧しい者や身分の低い者も区別なく癒して、医学の発展にも大いに貢献した生涯から、歴代教皇の中でも特に高い人気と知名度を誇る。
ルイーズ・クエント
クエント侯女。ノベーラとクエントの和解の証としてレオポルドに嫁ぎ、衰弱した彼を献身的に支えて一男を授かる。
結婚当初、敵対していた国の姫ということで周囲からは敵視、警戒されたが、夫と共に積極的に民の前に出て慈善活動を行ない、生来の快活で朗らかな人柄から『春光の侯女』と讃えられるようになる。
レオポルドが王位に就かずに死去したため『ノベーラ王妃』を名乗ることはなかったが、息子の即位後は「国母として権勢をふるうのではないか」と警戒したノベーラ貴族に配慮して、ノベーラとクエントの国境の街に移り住み、街長として街の繁栄と両国の友好に貢献。『平和の母』と呼ばれて、死後もノベーラ国民に長く慕われた。
レオポルド・ノベーラ
ノベーラ王太子。クエント侯国からの帰国後、急激な衰弱により、王太子としての権限の大半を制限されたうえで三十歳前に逝去。
国王としても王太子としても権勢をふるうことはなかったが、妃となったルイーズ侯女の勧めで、共に民の前に出て慈善事業に力を入れるようになり、国王や大臣達も後押ししたため、晩年は民に慕われた。
ルイーズ侯女に激しい恋心は抱かなかったものの、彼女の人柄と献身的な看病には心からの感謝と信頼を捧げて夫婦仲は良好であり、死後はその個人財産のほとんどを彼女と息子に遺した。
リベル
白銀の髪に黒い瞳の少女。聖女アリシアの付き人として知られる。
どの伝承、いつの逸話でも「十歳前後の少女」と語られ、幼い姿にそぐわわぬ皮肉な物言いや博識、書物への造詣の深さや、公的な記録も皆無なことから「後世の創作による架空の人物」という解釈が定説。
聖女アリシアの死去と同時に姿を消した。




