表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
断罪されるヒロインに転生したので、退学して本物の聖女を目指します!  作者: オレンジ方解石


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

34/73

33.アリシア

「何かしていると聞いて、来てみれば。何をしているんです?」


 バルベルデ卿が胡乱なまなざしで訊ねてくる。

 ぼこぼこ沸騰するお湯の中で回る白い欠片を見つめながら、私は答えた。


「料理です。これから試食するんです」


「試食?」


 私は指さした。

 先ほどのクエントの農家のおかみさんが、じゃがいもの花がついた株を抱え、困った顔で立っている。周囲には「なんだ、なんだ」と不思議そうな兵士達。さらに数が増えていく。

 野営地では外に即席で石のかまどを造り、一度に大量の食材を煮炊きして用意する。そのかまどを二つ、夕食の支度がはじまる前に貸してもらっているのだ。一方のかまどではお湯の、もう片方のかまどでは油の鍋がかけられている。


「油のほうは、もう少し待ったほうがいいかな…………茹でたほうを先に試しましょうか」


「聖女様、本当に食べるんですか? これは悪魔の芋です、神官様達も言っています。おやめになったほうが」


 農家のおかみさんもクエント兵も口をそろえるが、私は鍋をかき混ぜ、説明する。


「私の記憶にある、食べられるおいしいお芋とそっくりなんです。あれは寒さに強くて育てやすくて繁殖力も強いうえ、栄養価も高いので、本当に同じものなら、食生活におおいに貢献するはずです。とにかく試してみましょう。食べられるなら、それに越したことはありません」


「ほう。貴女の記憶力は信用できる水準なんですか?」


 眼鏡のレンズを光らせ、バルベルデ卿が口をはさむ。

 単純(シンプル)に嫌な奴だな、この男。


「それを確認するためにも、試食するんです。あ、塩はありますか?」


 茹でたじゃがいもを皿にのせると、ルイス卿が真剣なまなざしで止めてきた。


「お願いです、おやめになってください、アリシア様。もし毒だったら」


「大丈夫。試食するのは私です。言い出しっぺですから。他の人には迷惑をかけません、それなら安心でしょう?」


「アリシア様はノベーラ軍唯一の聖神官で、聖女候補ですよ? 万一、これが毒でアリシア様が倒れられでもした場合、誰がアリシア様を癒すのですか? 聖神官の聖魔力は本人には効かないのですよ? もう少し、御身の貴重さをご自覚ください!」


「う」と、私は詰まった。

 ルイス卿の言い分にも一理ある。前世の記憶で「これはじゃがいもだ」と判断したけれど、正解の保証はない。そっくりな別物の可能性もある。

 こういう時こそグラシアン聖神官がいれば、私が倒れた際に癒してもらえるのだが、あいにく今はブルカンの街である。


「アリシア様がそこまでおっしゃるなら、私が毒見します。もし私が倒れたら、その際はアリシア様が私を癒してください」


 言うなり、ルイス卿は私の持っていた皿から白い大きめの欠片を一つとり、すばやく口に入れてしまった。

 見守っていた兵士達も息を呑む。


「!」


 ルイス卿がかるく目を白黒させ、口を両手でおおう。


「ルイス卿! 大丈夫ですか? 熱かったのでは!?」


「大丈夫…………です…………」


 しばらくルイス卿は口を動かしていたが、そのうち飲み下したようで、静かになった。


「どうですか?」


「まずくはない…………というより、味がなかった気がします」


「塩を振っていないからですね」


 周囲から拍子抜けした声があがる。


「記憶ではバターもよかった気がしますが、ひとまず塩で。これくらいでしょうか」


 私は皿に残る、茹であがったほかほかのじゃがいもに塩を振り(ノベーラは海がないので岩塩)、ぱくり、と口に入れた。周囲から「あっ」という声があがるが、頓着しない。


「! おいしい!!」


 記憶通りの前世の味! に、ちかいと思う。たぶん。

「え、本当か?」と見守っていた兵達から声があがり、「もう…………」と、ルイス卿が私の勝手に怒りながら、もう一つじゃがいもを口に入れる。

 今度はすぐにわかりやすい反応があった。


「…………! たしかに、おいしいです! 塩があるだけで全然違う…………!!」


 ぱっ、と表情を明るくしたルイス卿に、兵士達のどよめきも大きくなる。

 私も嬉しくなった。


「一応、しばらく様子を見るとしても、たぶん大丈夫ですよ。あ、揚げているほうも、そろそろ食べ頃じゃないですか?」


 私は、鍋を見てくれている料理番に声をかける。

 私とルイス卿の前例があるので、料理番は先ほどよりすんなり、きつね色に揚がった欠片を皿に盛ってくれた。こちらにもかるく塩を振って、ルイス卿と二人で試食する。


「やっぱり、おいしい! 食べられます!!」


「! ほくほくしています、やわらかい…………!!」


 兵達が呆然とし、じゃがいもを持って来てくれた農家のおかみさんも目を丸くしている。


「ソル聖神官、今度は何をしている!」


 集まっていた兵士達をかき分け、やってきたのは半白髪の壮年の男性――――デレオン将軍だった。ルイ・エルネスト侯子と、彼の護衛だか側近だか副官だかもつづく。


「将軍閣下、侯子閣下! いえ、これは…………!!」


 ルイス卿が、ほおばっていた二つ目の揚げじゃがいもを慌てて飲み下し、二人に説明する。


「悪魔の芋だと? そのようなものが食べられるなど…………」


「この花は知っています。侯都でも貴婦人達の間で流行していますが、食用可能とは知りませんでした。一つ、いただけますか?」


 厳格な将軍閣下とは対照的に、金茶色の髪と瞳の侯子様は気安く鍋を見張る料理番に声をかけ、揚げたじゃがいもを一欠片、口に入れる。さらに茹でたほうも一つ摘まんで、ぽいと口に放った。顔がいいせいか、そういう無造作な仕草も様になるし、そういう仕草をしてもどこか品よく感じられるところに、育ちの良さが見え隠れしている。

 見守っていた兵士達も、ノベーラ兵はぎょっと目を向いていたが、クエント兵は「ああ、またか」と、どこかのんびりした反応で、普段の気安さを想像させた。


「たしかにおいしい。塩だけでも美味ですね。これなら充分、商品として成り立ちそうだ。さっそくクエント侯に報告して、この花と芋の量産を進めるよう、進言してみましょう」


 私達へのお説教モードに入りかけたデレオン将軍にかまわず、エルネスト侯子は背後の補佐だか副官だかをふりかえって試食を勧め、味を確認した補佐達も心得たようにうなずく。

 デレオン将軍が何事か言う前に、エルネスト侯子はずい、と私の前に出て謝意を述べた。


「感謝します、ソル聖神官。この花は育てやすく、寒さにも強い。これが食用になるなら、非常に心強い。大変有意義な発見でした」


 もともときらきらしていた侯子閣下が、ますますきらきら光り放つ笑顔を披露する。


「あ、いえ、その、そういえば、芽と、緑に変色した部分は食べられなかった気がするので、お気をつけください…………」


 私が眩しさにしどろもどろになりながら伝えると、「ちっ」と、背後にいたノベーラ宰相子息のかすかな舌打ちが、耳に届いた。

 あとで確認したところによると「あれが食材として広まれば、クエント国民の食べる物が増えるだけでなく、クエントの輸出品目が増えることになる。ノベーラには、まだあの花はほとんど入って来ていないので、この先数年は、クエントからの輸入をノベーラがひたすら買い取る他ない」とのことだった。

 エルネスト侯子はさらに「急で申し訳ないのですが」と前置きして、話をつづける。


「ソル聖神官には、こちらを。なにぶん侯都を遠く離れた戦場故、たいした物は用意できませんが。せめてもの感謝の気持ちとして」


 兵に囲まれ、足元には鍋が火にかかっていて、という状況で。クエント侯子はお付きの侍従から小さな箱を受けとり、それを私に差し出てきた。


「えっ…………えぇ?」


 小箱に詰まっていたのは、赤い布。その中央に、親指の爪ほどの大きさの淡紅色(ピンク)の珠がちょこん、と乗っている。


「真珠です。一般には白が多いですが、ソル聖神官は赤味を帯びた髪色と伺っていましたので、この色にしてみました」


 南方に海を抱える、クエント侯国ご自慢の特産品である。


「ソル聖神官のおかげで、我がクエントの兵の多くが、生きて故郷に帰ることが叶いました。さらにここ数日は、村人達も大勢、癒しをうけています。その献身と慈悲へ、心よりの感謝を込めて。クエント侯に代わり、クエント第四侯子ルイ・エルネストがあらためて礼を述べます」


(ええええ…………!?)


 クエントの王子様は金茶色の目を優し気に細めて、丁重に一礼する。

 私は慌てて両手をふった。


「いえ! 私は癒しが仕事ですし! 私のような身分の者が、そんな高価な品をいただくわけには!!」


(どうしよう)と、ルイス卿やデレオン将軍の姿をさがすと、あちこちから声がかかる。


「受け取ってください、聖女様。我々はあなたのおかげで、国に帰れたんです。聖女様があの時、聖魔力を恵んでくださったから、今こうしていられるんです」


「戦に行った息子も、あなたのおかげで帰ってこられました。ずっと寝込んでいた母も昨日、癒していただきました。全部、聖女様のおかげです」


 集まっていたクエント兵やクエントの村人達の言葉だ。

 突然の高級品に目を丸くするノベーラ兵にまじり、クエント兵やクエントから来た村人達は、感謝と感激の笑顔で私と侯子を見守っている。事の発端となった、麻袋を抱えたクエントの農婦のおばさんも同様だ。

 ルイス卿やデレオン将軍、バルベルデ卿、駆けつけたセルバ辺境伯を順々に見ていくと、彼らも予想外の展開に戸惑い、困ったような渋い表情を浮かべていたが、すぐに「もらっておけ」という風にうなずき返してきた。

 一応『お礼』『感謝の品』と言われている以上、固辞して、逆に因縁をつけられても困る、ということだろう。


「では…………ありがたく頂戴します」


 私は神官式の挨拶をして、小箱を受けとった。

 周囲のクエント兵から、安堵のような歓喜のような声が、どっとあがる。

 それからは、さらにデレオン将軍やバルベルデ卿や、一般の兵士達も次々じゃがいもを試食していき、あちこちから「うまい」「本当だ」と声があがる。

 私は株を持って来てくれたおばさんに何度もお礼を述べ、おばさんは侯子閣下からもお褒めの言葉をいただいて、満面の笑みと軽やかな足取りで村仲間と共に帰って行く。

 鍋の片付けを料理番に任せて、私はルイス卿とその場を離れた。






 天幕と天幕の間の、人の目が遮られる位置に移動して。あらためて、いただいた箱を開けた。

 小さな珠の光沢や可憐な色合いに見惚れていると、何故かついてきていたバルベルデ卿も横からのぞき込み、眼鏡を直しながら言う。


「この色と大きさと光沢なら、金貨五十枚は下らないな」


 私は「うっ」と、心臓をつかまれた気がした。


「ノベーラは海がありませんから。海から採れる真珠や珊瑚、鼈甲や螺鈿は、富裕層に人気の宝飾品です。特にクエント産の真珠は、その品質の高さと色の美しさから、貴婦人達の間では憧れの的で、淡紅色は少ないため、より希少価値が高いと聞いております」


 ルイス卿が「うちのアリシア様が他国の王子様に認められた!」とばかりに、にこにこ誇らしげに説明する。私はますます心臓のちぢむ思いだった。箱を持っているのが苦しい。


「帰ったら、ソル大神殿長様に預かっていただかないと…………」


「髪飾りやブローチに細工すれば、アリシア様ご自身で使えます。差し支えなければ、我が家が懇意にしている細工職人を紹介しますが」


 ルイス卿は女性かつ貴族らしい提案をしてきたが、私はとても同意できない。


「聖神官は個室が与えられていますが、大神殿の個室は鍵がかからないので、こんな貴重品は保管できません。失くしたり盗られたりしたら一大事だし、細工するお金もないです。細工しても、一介の聖神官に真珠をつけていくような席への招待なんて、まずないですし。神官長様とかに『贅沢すぎる』と怒られるのが関の山です。ソル大神殿長様に預けるのが一番無難です」


「そういうものですか…………」


 ルイス卿は物足りなさそうだったが、金貨五十枚という一言で、私はもう持っているだけで気力を削がれてしまう。本来なら、一生お目にかかることのなかったであろう高級品だ。


「いっそ大神殿に戻るまで、ルイス卿が預かってもらえませんか? 私だと、どこかに置き忘れたり、落としたりしてしまいそう…………」


「ですが、私もいざという時は、体をはってアリシア様をお守りする立場。とても安全とは」


 しばらく、バルベルデ卿いわく「不毛な口論」を交わして、最終的にルイス卿が保管することで決着する。直後、割り込むように大声が飛んできた。


「見つけたぞ! アリシア・ソル!!」


 ロドルフォ・タルラゴ卿だった。野外だというのに、よく声が響く。

 赤毛の大柄な青年は大股でずんずん近づいてくると、私を指弾した。


「聞いたぞ! クエント侯子から高価な品を下賜されたそうだな! 敵を癒したのは、そのためか!!」


「は?」


「真珠だかなんだか知らんが、宝石一つのために国を裏切り敵に助力するとは、見下げ果てた性根だ、これだから平民は! やはり、お前は魔女だ! 悪女だ! セレス嬢こそ、聖女にふさわしい!!」


「はあ?」


 呆れる私を庇うように進み出て、ルイス卿が腰の剣の柄に手をかける。


「なんという言い草! 無礼にもほどがあります!!」


 私はルイス卿を制して前に出た。


「いったい、どういう風に話を聞いたら、そんな解釈になるんです?」


「とぼけるな!! 『クエント兵を癒した礼に、クエント侯子から宝石を下賜された』と聞いたぞ! 証人は大勢いる! 言い逃れはできん! 身分も心根も貧しいお前は、宝石欲しさに身内を裏切って、敵兵を癒したんだ!!」


「…………っ」


 私は反論も面倒くさくなるほどの疲労感に襲われた。


「たしかに、お礼はいただきましたけど。砦でクエント兵を癒した時点では、私は侯子との面識はなかったんですよ? クエント兵とも、あの牢ではじめて会ったんです。どうしたら『捕虜を癒せば、侯子から真珠をいただける』なんて、確信できるんですか?」


「っ、それは――――」


「アリシア様のおっしゃるとおりです。あの砦で、アリシア様がクエント人に接触したのは、あの牢がはじめてでした。それは、護衛として常に付き添っていた私が、いくらでも証言できます。騎士たる者が、タルラゴ将軍閣下のご子息ともあろうお方が、そのような言いがかりで聖女候補たる聖神官の名誉を汚すおつもりですか?」


「それは、っ」


「これ以上、卿がアリシア様を愚弄するのであれば、デレオン将軍閣下やセルバ辺境伯に報告するのはむろんのこと、この私、ヴィヴィアン・ルイスがアリシア様の名誉を守るため、卿に決闘を申し込みます」


 タルラゴ卿は「む」と眉を吊り上げ、私は「そんな、ルイス卿」と彼女を制止する。


「ロドルフォ」


「はあ」と、見せつけるようにやや大仰に、バルベルデ卿がため息をついて割り込んでくる。


「以前から『賢くはない』と思っていた男だったが。ここまで初歩的な問題で躓く水準とは、予想外だったぞ、ロドルフォ」


「ニ、ニコラス?」


 タルラゴ卿は、ようやく眼鏡をかけた鉛色の髪の友人の存在に気がつく。


「ただでさえ、父君からも、お前の隊の騎士団員からも『脳筋』の評価が定着しているのに、自分からその評価を補強しにいって、どうする。何度も言うが、動く前に一度、立ち止まれ。お前が重ねる恥は、お前を学友に選んでくださったレオポルド殿下の恥。ましてセレス嬢があれほど危険視する相手に論破されるとは、自分からセレス嬢に『見限ってくれ』と言っているようなものだろう」


「ニコラス! いや、それは」


「それでなくともセレス嬢は、将来の公太子妃としての役目に加え、最近は次期聖女候補としても忙しい日々を送っている。お前はそのセレス嬢の評価を落として足を引っ張りたいのか?」


「そんなはずがない! お前も知っているだろう、ニコラス! 俺はセレス嬢とレオポルド殿下に、剣と命を捧げると誓ったんだ!!」


「だったら、もっと慎重になることを覚えろ。そら、向こうでお前の部下が隊長殿を探している。今回の件はセレス嬢には黙っておくから、さっさと行くぞ」


 バルベルデ卿はタルラゴ卿をうながし、タルラゴ卿もしぶしぶその場を離れる。

 タルラゴ卿は何度も悔しそうに私達をふりかえり、バルベルデ卿は私達の存在を忘れたかのように一度もふりかえらずに、並ぶ天幕の向こうに姿を消した。


「まったく、頭の痛い…………」


 ルイス卿は頭痛をこらえる表情を浮かべ、すぐに真剣に私に訴えてきた。


「お気をつけください、アリシア様。砦の兵達は、癒しの恩からアリシア様を慕っておりますが、一部は、今のタルラゴ卿のようにいまだに反感を抱いています。また、セルバ辺境伯はデラクルス公爵家の遠縁。当然、デラクルス嬢の聖女就任を望んでおられるでしょう。先ほどのような言いがかりは、あれが最後とは限りません」


「本当ね」


 私は思わず冬色の空へと叫ぶ。


「あーもう、早く公都に帰りたい! 大神殿が懐かしい!!」


 けれど、まだ問題は片付いていなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ