急
段々と短くなってしまい、
「今では短編にした方が良くね?」とまで思ってきましが、やっぱりここまできたら序・破・急で終わります!
VRMMORPGが本格的な発売を開始して15年。
人類は現実逃避の道具として、重宝してきた。
その中で爆発的にヒットしたシリーズ作品が一つ。
『ドラゴン・スレイヤー』
略してドラスレ。某有名ゲームドラ◯エのパクったようなタイトルだが、中身は別物だった。
コンセプトは劣勢VS優勢。
一作目は人間、二作目はドラゴン、人間、ドラゴン、というように繰り返してもう12シリーズに差し掛かった。
そして、ドラスレの発売当初から天才プレイヤーと言われた男が一人いた。
プレイヤー名は『上野陸斗』世界ランキング1位に君臨し続ける猛者だ。
そんな彼の本名は桂馬拓人。大学3年生にして引きこもり。
ゲーム以外には興味を示さず、VRMMORPGのドラスレを中心にプレイしている。
「やっぱり大西監督がいたからかなぁ。今作はマジで神だった」
慣れた手つきでブログに攻略情報を掲載する。
『上野でーす。…ラスボスのHPパネェー。フレンド受け付けてるからどんどん来てね!』
「こんなもんか」
ブログの更新が終わると再びゲーム世界に戻る。
現実世界とはゲーム世界の容姿は対照的になりやすいとはよく言ったもので、
見事に対照的だった。イケメン+美声+高身長、上野陸斗の設定にはこの3つが欠かせなかった。
「よし、裏ボス攻略いきますか!」
今日もまた、彼の廃人生活が始まった。
どうでしょうか?
もし、すっ飛ばした10年間が気になる方がいれば感想ください!
一人でもいらっしゃればやらせていただきます。
VRMMORPG、僕も早くプレイしたいものです。