自重して下さい!勇者様!
英雄譚の執筆を任された史書官、アンネは悩んでいた。
史実に基づく記述をしようとすればするほど、勇者のどうしようもない行動が掘り起こされるのだ。
曰く、冒険者を斬りつけた。
曰く、助けた村の長に女をせびった。
果たして、そこにある勇者の思惑は何なのか。
史実は曲げず、彼の意図を、想像し取り繕い誤魔化して、アンネは今日も英雄譚を紡ぐ。
もう、ちょっとは自重して下さいよぉ……。勇者様ぁ……。
史実に基づく記述をしようとすればするほど、勇者のどうしようもない行動が掘り起こされるのだ。
曰く、冒険者を斬りつけた。
曰く、助けた村の長に女をせびった。
果たして、そこにある勇者の思惑は何なのか。
史実は曲げず、彼の意図を、想像し取り繕い誤魔化して、アンネは今日も英雄譚を紡ぐ。
もう、ちょっとは自重して下さいよぉ……。勇者様ぁ……。
第一章 冒険者と勇者
1.お仕事のはじまり
2016/12/18 02:35
(改)
2.冒険者 ヌーイ=セッカマー
2016/12/18 21:04
(改)
3.或る冒険者の証言
2016/12/19 22:57
(改)
4.わたしなりの決意
2016/12/20 23:55
(改)
5.ありきたりな一つの結末
2016/12/21 21:28
(改)
第二章
6.麦穂の村
2017/02/06 02:11
(改)
7.一夜明けて
2017/02/10 03:28
8.先行き不安
2017/02/16 01:30
(改)
9.いざない
2017/03/01 01:42