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描く。
とても絵がうまい同級生との経験値の差を、どうにかして埋めたい今日この頃。
人の絵を描く。
鎧に身を包む女性を。
赤いマントの男性を。
紅蓮と瑠璃の瞳を持つ青年を。
騎士服を着る王子を。
風景を描く。
目に映る山々を。
青空の中の白雲を。
眩しすぎる太陽を。
草原と、川と、大空と。
人と景色をともに描く。
闇夜に浮かぶ白騎士を。
木陰で眠る一戦士を。
月を眺める黒ずくめの男を。
桜の下に集う子どもたちを。
物語の世界を描く。
小龍と人と幻獣を。
空飛ぶ船に乗る伝説たちを。
神話世界に生きる神を。
神に落とされし黒翼の堕天使を。
自由帳を広げ、
シャーペンと万年筆と、
クーゲルシュライバーをデスクに置き、
コピー用紙か自由帳か、
クラブのためのキャンバスの上に、
思いつく限りの、すべてを、
ただ、ただ、ただ描く。
経験値が足りないために、
満足した絵は描けないけれど。
ただひたすら、描き続ける。
私が私であるために――
もっといろいろと描けるようになりたいです。
クーゲルシュライバーは、ご存知の方が多いかと思われますが、ドイツ語で『ボールペン』です。




