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明治時代に転生したら秘密結社だらけだった件 〜ブラック企業出身の俺、10歳にして暗殺組織の幹部(笑)に担ぎ上げられる〜  作者: 斉宮 柴野


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第三話 合言葉は、あああああ

今回は、朗人が時守のアジトを訪れ、他の番人と初めて顔を合わせるお話です。

秘密結社らしいようで、やっぱりどこかおかしい時守の日常をお楽しみください。

前回の任務(というか監獄への手紙のデリバリーと強制デート)で、この常に頭巾や帽子で顔を隠していた連絡員が、実は女だったという衝撃の事実が発覚した。


しかも、顔面偏差値だけは明治の帝都でもトップクラスに入るであろう、活発系美少女だ。


しかし、その大きな瞳には一切の光が宿っておらず、常に死んだ魚のような、あるいは深海魚のような、無機質で感情の欠落した目をしている。


性格は控えめに言って破綻しており、組織の「美学」とやらを最優先するあまり、現場の人間の命を平気で危険に晒す、とんでもないサイコパス気質の持ち主である。

今日も今日とて、彼女は地味な着物姿で、俺の隣に無表情で佇んでいる。


「なあ……そういえば、お前、名前なんて言うんだ? ずっと『連絡員』って呼んでるけど、さすがに不便だろ」


前世のサラリーマン時代、取引先の担当者の名前をいつまでも「御社の担当さん」と呼び続けるのはビジネスマナーとして最悪だった。


これから先もこの危険極まりないブラック企業で一緒に仕事(という名の命懸けのパシリ)をしていくのだから、せめて名前くらいは知っておくべきだろう。


コミュニケーションの基本は名前を呼ぶことから始まる、というのは、自己啓発本にもよく書かれている定石だ。


俺の至極真っ当な質問に対し、連絡員はピクリと肩を揺らす。

そして、わざとらしく、本当にわざとらしく、フッとアンニュイに目を伏せる。


おい、なんだそのタメは。嫌な予感しかしないぞ。


「……朗人さん」


「秘密結社の者にとって、名前など無用の長物。闇に溶け、闇に消える……それこそが秘密結社の真髄ですから。私のことはただの影とでも――」


「…………じゃあ、なんでこの建物には堂々と『時守』って書いてあるんだよ」


彼女の渾身の中二病ポエムを無慈悲にぶった斬り、建物の入り口の真上に掲げられた、やけに立派な看板をビシッと指差す。


そこにあるのは、一枚板の重厚な木彫りの看板だ。


達筆な、それこそ書道家が魂を込めて書き上げたような、力強く、そしてバカみたいに巨大な筆文字で、こう彫り込まれているのだ。


『秘密の隠れ家、料理屋時守』


「ええ!? 書いてないと、どこがアジトか分からなくなるじゃないですか! もし私が迷子になったらどうするんですか!!」


いや、待て待て待て。

ツッコミどころが多すぎて、俺の脳内CPUが処理落ちを起こしそうになっている。


まず、なんだその言い訳は!

書いてないとアジトが分からなくなる!? お前が迷子になる!?


秘密結社の連絡員が自分の組織のアジトまで迷子になるって、どういう方向音痴だ!

スマホのマップアプリがない時代とはいえ、自分の職場の場所くらい覚えろ! 脳内に地図を叩き込め! プロ意識の欠片もないのか!


それになにより、この看板だ。


『……まあ、「秘密結社」とは書いてないな、確かに……。いや、みんな見てくれよ。自分で「秘密の隠れ家」って看板に大々的に書いちゃう痛い店だぜ、これ』


前世の現代日本にも、たまにあった。

「隠れ家風居酒屋」とか「秘密の個室バル」とか、自ら「隠れ家」を名乗っちゃう承認欲求の塊みたいな飲食店が。


本当に隠れる気があるなら、食べログにも載せないし、看板なんか絶対に出さない。一見さんお断りの、路地裏の表札もないような店にするはずだ。


それがなんだ。この『秘密の隠れ家』という文字のデカさは。

自己主張が激しすぎる! 通行人に「ここ、秘密の隠れ家なんですよ! 見てください!」とメガホンで叫んでいるようなものだ。


本当に歴史の裏側で暗躍する暗殺組織のアジトなのか、ここは。

隠れる気ゼロじゃねえか。むしろ目立ちたがり屋の集団なんじゃないかとすら思えてくる。


「さあ朗人さん。今日は他の『番人』の方から、次の任務の引き継ぎを受ける大事な日なんですから、早く来てください」


俺が呆れ果てて看板を睨みつけていると、連絡員はさっさと話題を切り替え、のれんをくぐろうと急かしてくる。


本当にマイペースだ。他人のツッコミを右から左へ受け流すスキルだけは、組織内でトップクラスに違いない。


「……他の番人か」


「俺、この怪しげな組織に入れられてから、自分の組織の人間って、お前とあの鋼鉄棒術バカの家庭教師くらいしか知らないんだよなぁ」


そう、俺は『時の番人』の四番に任命されたはずなのに、一番から三番が誰なのか、どんな人間なのか、一切知らない。


そもそも、この組織の全貌が全く見えていないのだ。

社長は誰だ。役員は誰だ。組織図はどうなっている。


前世で入社初日に配られるような会社案内のパンフレットすらもらっていない。

完全にブラック企業特有の「とりあえず現場に出て体で覚えろ」というやつである。


「時の番人は、秘密のシークレットに包まれたヴェールの中にいる存在ですからね」


「意味が重なりすぎて、お前がただの馬鹿に見えるよ。『頭痛が痛い』みたいなこと言ってんぞ」


秘密のシークレットってなんだ。ルー大柴か。

シークレットに包まれたヴェールって、もう何重に隠されているのか分からないし、日本語として完全に崩壊している。


「何を言うんですか!! 私のような、ミステリアスな謎を纏った美人連絡員に対して!!」


頬を少し膨らませて怒っているその顔は、悔しいがやはり整っていて、美女という言葉がしっくりくる。


しかし、自分で「美人連絡員」とか言っちゃうその図太い神経が、すべてを台無しにしている。


「……そういうところだよ」


自分でミステリアスとか美人とか言っちゃう時点で、ミステリアスでもなんでもない。ただの痛い自己陶酔女だ。


表の入り口をくぐると、そこは完全に普通の料理屋の光景だ。

出汁のいい香りが漂い、客たちの楽しげな話し声や、徳利とお猪口がぶつかるカチンカチンという音が聞こえてくる。


忙しそうに立ち働く給仕たちの間をすり抜け、連絡員は迷いのない足取りで店の奥へと進んでいく。


厨房の横を抜け、従業員しか立ち入らないような裏口のさらに奥。

そこには、表向きの料理屋の喧騒からは完全に隔離された、薄暗く、やけに長い廊下が続いている。


まさに「秘密結社のアジトへの入り口」といった風情だ。

表の看板の痛さを除けば、この雰囲気だけは百点満点である。


長い廊下の突き当たりには、いかにも頑丈そうな、分厚い鉄張りの隠し扉が鎮座している。

どう見ても銀行の金庫の扉だ。ロケットランチャーでも撃ち込まないと破れそうにない。


連絡員が扉の前に立つと、扉の向こう側から、くぐもった重い声が響いてくる。


「……合言葉は……??」


おおっ!

合言葉!

スパイ映画や忍者モノで必ず出てくる、あの熱いシチュエーションじゃないか!


「おおっ! なんか急に秘密結社っぽいぞ! 山、川みたいなやつだろ!?」


前世で見たスパイ映画の知識が、脳内で駆け巡る。


「山」と言えば「川」。「海」と言えば「空」。「月」と言えば「すっぽん」!


あるいは、今日の合言葉は「新橋の」と言えば「サラリーマン」みたいな、合言葉のリストが毎日変わるシステムかもしれない!


胸が高鳴る。ようやく、このブラック企業で「秘密結社らしい」ワクワクするイベントに遭遇できたのだ!

さあ、連絡員! お前の口から飛び出す、最高にクールでミステリアスな合言葉を聞かせてくれ!


「あああああ」


「…………はい?」


今、なんて言った?

聞き間違いだろうか。いや、そんなはずはない。

すぐ隣で、はっきりと聞こえた。


「あああああ」


もう一度、脳内でリフレインする。


「よし、通れ」


ガチャン、ガコン、という、いくつもの重い錠前が外れる金属音が連続して響き、分厚い鉄の扉がギイイィィィと重々しい音を立てて開く。


開くのかよ!

それで通れるのかよ!!


「ふざけんなよな!!!! 何が合言葉だ! 欠伸あくびかよ! 医者に喉の奥見せるときに出す声じゃねえか!」


なんだその気の抜けた合言葉は!

暗号とか、そういう緊迫感のあるやつじゃないのか!


「あああああ」って! 内科健診で「はい、お口開けてー、あーって言ってください」って言われた時の小学生か!


セキュリティレベルが低すぎる!

万が一、適当な酔っ払いが迷い込んで「あああああ、酔っ払ったぁ」とか呟いたら、そのままアジトに侵入できちゃうじゃないか!


機密情報の管理はどうなってるんだ! 個人情報保護法が泣いてるぞ!


「何を言ってるんですか。こんな暗い廊下で突然『合言葉は?』と聞かれて、『あああああ』なんて間抜けな返事をする人間、普通はいませんよ。逆転の発想です」


「ぐむむむむむむむ……」


悔しい。

理不尽だ。絶対に間違っている。


しかし、妙に説得力があって、猛烈に腹が立つ……!


確かに、不審者が侵入しようとして合言葉を要求されたら、普通はもっともらしい単語やパスワードを推測して答えようとするだろう。


そこで咄嗟に「あああああ」なんて、知能指数が急低下したような叫び声を上げる人間は、まずいない。


逆転の発想。心理の盲点を突いた、ある意味で究極のセキュリティ……なのかもしれない。


いや、騙されるな! 結局のところ、ただ考えるのが面倒くさかっただけだろ!

絶対に会議で「合言葉、毎日変えるの面倒ですよね」「じゃあもう『あ』の連続でいいんじゃないですか」「採用」みたいな、適当すぎるノリで決まったに違いない。


この組織、本当に大丈夫なのか。

こんなガバガバなセキュリティで運営されているという事実に、俺は背筋に冷たいものが走るのを感じる。







◇◇






分厚い鉄扉をくぐり抜けると、そこは先ほどの薄暗い廊下とは打って変わって、明治の洋風建築の粋を集めたような、広くて豪奢な個室だった。


足元にはふかふかのペルシャ絨毯が敷かれ、壁にはよくわからないがやたらと高そうな絵画が飾られている。


そして、部屋の中央に鎮座する高級そうな革張りのソファ。

そこには、洋装をだらしなく着崩した一人の女性が、長い脚を組んで深く腰掛けていた。


俺の視線は、瞬時に彼女のある一点に吸い寄せられ、完全に釘付けになる。

胸元。


大きくはだけた胸元から、その存在を強烈に主張する、はち切れんばかりの規格外なダイナマイト・バディ。


前世で何度もグラビア雑誌の表紙で見たような、いや、それすらも凌駕する圧倒的な質量とボリューム感がそこにあった。


『すげーボインボインのお姉さまがいらっしゃった!! やりぃ!!!』


十歳の少年の体の中に潜む、前世のしがないサラリーマンの魂が、歓喜の雄叫びを上げている。


過酷な剣術訓練、理不尽な暗殺任務、サイコパスな連絡員との狂気のデート。

転生してからの十年間、苦労に苦労を重ねてきた俺の人生が、今、この瞬間、ようやく報われたのだ!


神様、仏様、そして名も知らぬ転生を司る何者か様、本当にありがとう!


緩みきった顔の筋肉を引き締め、居住まいを正す。

声のトーンを最大限に落とし、前世のカラオケで鍛え上げた渾身のイケボを作り上げる。


「ご……コホン。お初にお目にかかります。僕は拝原朗人、新しく入った四番です……」


紳士的に、かつ情熱的に。


「ぜひともお姉さまとお近づきの印に、情熱的な抱擁を……と言うか、その豊満な肢体を僕に……」


「朗人さん……」


振り返ると、我が連絡員が、ゴミを見るような目で俺を見下ろしている。


「10歳のくせに、中身のオッサンが漏れ出てて非常に気持ち悪いです。セクハラで本部に報告しますよ」


「うるさい! オッサンじゃない、大人の余裕だ! ていうか本部ってどこだよ!」


「アハハハッ! なんやオモロイガキやな! 自分アンタが新しい四番かー!」


「先代のしかめっ面と違ってえらいちっこいなァ! ウチは五番や! 名前はヒ・ミ・ツ・やで!」


彼女はそう言って、悪戯っぽくパチンとウインクを飛ばしてくる。

その仕草だけで、大人の色香がむせ返るように漂ってくる。


ヒミツ。

なるほど、やはりそうか。


さっきもうちの連絡員がそんなこと言ってたしな。さすがに特務部隊同士、お互いの素性は徹底して隠してるのか。この組織にもまともな規律が……


俺が一人納得し、この組織も捨てたもんじゃないなと感心しかけた、まさにその時だった。


れんさん」


部屋の隅、積み上げられた本の陰から、ひょっこりと一人の男が顔を出した。

分厚い眼鏡をかけ、髪を七三に分けた、いかにも真面目で神経質そうな、ドライな苦労人の事務方といった風貌の男だ。


「ふざけてないで手早く引き継ぎを済ませてください」


「私は今、組織に所属する約8000名もの構成員の詳細な生い立ちや設定、歴史年表をまとめた巨大な蔵書庫の構築で忙しいんですから。名前を隠す暇があったら書類に判を押してください」


「…………」


前言撤回。ガバガバだわこの組織


「蓮さん」って秒で判明したわ!


登場して一分も経たないうちに、同じ部屋にいる味方にあっさりと名前をバラされているじゃないか!


しかも、組織に所属する約8000名って!

そんなに人数がいるのかよ、この痛い名前の秘密結社!


しかも、構成員の詳細な生い立ちや設定、歴史年表をまとめたナレッジベースってなんだ!

完全に同人サークルの設定資料集作りのノリじゃないか!


歴史の裏側で暗躍する組織が、そんな個人情報の塊みたいなデータベースを作ってどうするんだ! セキュリティ意識はどこに置いてきた!


「ちょっとそちらの連絡員! 何を言ってるんですか!! 普通に名前バレしてますよ! ミステリアスが台無しじゃないですか! 番人の美学はどうしたんです!」


我が連絡員は、信じられないものを見たというように、相手の連絡員を指差して激しく抗議する。


おお! そうだそうだ!


「おお! 言ってやれ言ってやれ! 俺はどっちの味方でもないけど!」


この組織の理不尽な『美学』に苦しめられてきた俺としては、他人にその美学を押し付け、論破される姿を見るのは非常に溜飲が下がる思いだ。


もっとやれ。身内同士で争え。


「……は?」


「別に同じ組織の番人同士で、名前を隠す規則なんてないじゃないですか。蓮さんが初対面だからって勝手にふざけてただけです」


「なっ……!」


そうか。そうだったのか。

俺はずっと、お互いの素性を隠すのがこの組織の厳格なルールだと思っていた。


だが、現実は違った。

単に、うちの連絡員が中二病をこじらせて「ミステリアスな設定」を一人で楽しんでいただけだったのだ!


「アハハハ! ホンマ、ウチがええ感じにオチつけようと思てたのに、空気読めん男やな!」


名前をバラされた張本人である蓮は、怒るどころかさらに豪快に笑い飛ばす。


「改めて、ウチの名前は猶井蓮なおいれんや! よろしゅうな、ちっこいの!」


…………やっぱり、うちの連絡員が変人なだけだったか……


どうやら俺の配属先(担当者)は、完全にハズレだったらしい。


「しゃあないなぁ! ちっこいのに免じて、減るもんやなし、挨拶代わりに抱っこしたるわ!」


蓮はそう言うと、俺に向かって大きく両手を広げる。

その胸元で、あのダイナマイト・バディがブルンと豊かに揺れる。


「ほら、おいで!!」


「良いのか!! やったーー!!」


俺は、全てを投げ出して、弾かれたように蓮の豊かな胸へとダイブする。

理不尽な組織も、サイコパスな連絡員も、地獄の特訓も、今はどうでもいい。


俺の前には、大人の女性の柔らかく、そして温かい胸がある!


「おおおお! 柔らかい! 素晴らしい!!」


顔を埋めた瞬間、俺の全身を幸福感が包み込む。

良い匂いがする。花のようないい匂いだ。


転生して初めて、心から「良いこと」があった。

生きててよかった! 頑張ってここまで生き延びてきて本当によかった!


俺が至福の表情を浮かべ、このまま時間が止まればいいと願った、まさにその束の間のことだった。


「んふふ〜、かわいいなぁ四番は」


蓮の腕が、俺の背中に回される。

そして。


ギリィッ……!!


「……え?」


万力、いや、プレス機のような凄まじい力が、俺の小さな体を締め上げる。


ミシミシ、メキメキッ。


俺の未発達な肋骨から、絶対に鳴ってはいけない嫌な音が響き渡る。


『……い……息が……』


肺の中の空気が一瞬にして絞り出され、呼吸が止まる。

視界が急激に暗闇へと染まっていく。


『苦しい……。ギャグ漫画のような展開で俺は幸せ……でもねえ!!』


痛い! 痛すぎる!

背骨が折れる! 内臓が破裂する!


なんだこの常識外れの怪力は!!

バグった身体能力の持ち主は、ここにもいたのか!


「ん? あれ? どないしたん? 急に大人しゅうなって。照れてんのかァ?」


蓮は、俺の苦痛など全く意に介さず、さらにギュッと抱擁の力を強める。


「蓮さん。引き継ぎ前に四番を気絶させてはいけませんよ」


「少しは手加減してください。守人もりとさんに言いつけますよ」


「あァん? モリトかて、ウチのこの『愛情たっぷりな抱っこ』、めっちゃ大好きなんやで?」


蓮は得意げに笑い、俺の顔を覗き込む。


「なぁ、四番? ええ匂いするやろ?」


「……も、モヒトしゃん……絶対、むヒしてましゅよ……」


俺は、完全に虫の息で、焦点の合わない目を宙に泳がせながら、最後の力を振り絞って呟く。


無理。絶対無理。

こんな抱擁を毎回受けていたら、命がいくつあっても足りない。


俺の意識は、そのまま深い白黒の世界へと沈んでいく。


「ああ、朗人さんが闇に溶け、闇に消えてしまいました」


遠のく意識の中で、連絡員の平坦な声が聞こえる。


「やはり彼は真の秘密結社員ですね」


違う。お前のせいでストレスがマッハだったところに、とどめの物理攻撃を食らっただけだ。

ツッコミを入れる気力すらなく、俺の首はガクンと垂れ下がる。


「……仕方ありませんね。とりあえず、引き継ぎの書類はそこの机に置いておきます。彼が蘇生したら読ませてください」

ここまで読んでくださりありがとうございます。

五番・猶井蓮が登場しました。

朗人との相性や、時守のアジトの雰囲気など、感想をいただけると嬉しいです。

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