歌ってみよう?
これから歌う曲のでも音源が流れる中、朝倉先輩から楽譜が渡される
「これが、同好会の曲…」
「そうだよ〜いいでしょ」
いいメロディだ。一体誰が書いたんだろう
「もしかして今、いい曲って思った?」
「え、なんで」
「だってそう思ってそうな顔してたから」
「それで、誰が書いた曲なんですか」
「実は、私」
そう言いながら朝倉先輩は自分を指さした
「…!すごい」
無意識に口から漏れた。まさか曲も書けるだなんて
「ふふん、ってことで、実際に歌ってみよう」
「え、あ、はい」
私は勢いよく返事をして息を呑みながら歌詞に目を向ける
イントロが流れる
その瞬間、胸の奥でヒヤリとする感覚に襲われた
(またあの時みたいになったら)
「?花奏ちゃん?」
俯き頭の中が真っ白になっていた私にエルナ先輩が話しかける。それと同時に曲の音源を朝倉先輩が止めた
「あ、すみません…本当に」
「今日は歌うのやめよっか」
「え〜歌いたかったのにぃ…でもまあ、しょうがない」
星野先輩がほっぺをプクーとする
「そうだね」
「どうしよっかしおりちゃん」
「気分転換にもなるだろうからちょっと走りに行こっか」
「はい、そうですね…」
ああ、私のせいでまた…そう思うと嫌な考えの連鎖は止まらず、走りに行ってる間も何も考えることができなかった




