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灰色の館
青年は、ゆっくりと目を開いた。
そして、ゆっくりと体を起こし辺りを見回す…と
突然、寝起きの頭では理解できないものが目に映った。
─………………?
真赤な大きな体、頭部には無数の鋭い歯が生え揃った、
顔の半分以上を口で占める何かが、そこに立っていた。
その化け物といえる姿をしたものは、青年に近づいてきた。
─……え………な、…な…?
化け物は青年の前で立ち止まり、大口を開け、
頭部を青年に近づける。
─………く…食わ…………っ
腰が抜けて、立ち上がって逃げることすら出来ない。
青年は、目を瞑った。




