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マギクラフト・マイスター  作者: 秋ぎつね
23 セルロア王国式典篇
778/4423

23-14 孤児/奪還

 20150415 20時20分、いろいろ検討した結果、後半部分を大幅に改訂しました。

 元の文章も(旧)としてしばらく残しておきます。

(新)


 蓬莱島時間、午後10時半。仁がそろそろ寝ようと思った頃。

『御主人様(マイロード)、夜分恐れ入りますが、報告があります』

「ん? どうした?」

『はい、セルロア王国テルルスを担当しております第5列(クインタ)、レグルス16からの報告です』

「うん、何かあったのか?」

『はい。偶然、エルザ様の兄君、フリッツ様をお見かけしたとのことで、しばらく様子を窺(うかが)っていたそうです』

「ああ、例の建国記念式典に出席するんだな?」

『そのとおりです。それで……』

 老君は、フリッツがポン引きの男からリタという少女を『買った』こと、少女を宿に連れて行ったこと、宿でグロリアに預けたこと、などを説明していく。

 話を聞いていた仁の表情が次第に険しくなっていった。

 レグルス16は、その並外れた聴力を使い、グロリアとリタの会話も余さず聞き取っていたのである。

「すると、村に掛けられた重税の一部を肩代わりするために売られてきたというんだな?」

『はい。どうやら、この国では、個人が国に納税するのではなく、個人は村などの長に収め、その長が国に収めるという手順を取っているようです』

 そこまではまあ、取りたてて言うほどではない。

『ですが、今回の飢饉のため、東部地方にも追加で重税が掛けられたようです』

「それを収めきれなかったしわ寄せが孤児に来た、というんだな?」

『はい。ですが、孤児だけでなく、貧しい家の子供も同様に売られているようです』

「……」

 仁は少し考え込んだ。その顔は先程から険しいまま。やがて考えをまとめた仁は、老君に指示を出す。

「よし、第5列(クインタ)遊撃メンバーも投入して、売られて来た者たちを特定して保護しろ」

 自分も孤児である仁は、そうした境遇の者たちが虐げられていることを知り、黙っていられなくなったのである。

「ごしゅじんさま、よくお考えください」

「アンか。……どうしてだ?」

「はい。今回の出来事は氷山の一角でしょう。そうした子供を売り買いすることは良いことではない、それは確かですが、必要悪というものも確かにあるのです」

「……どういうことだ?」

「原因は食糧不足と、この国の制度です。結論を言うと、連れ戻しても受け入れて貰えない可能性もあると言うことです」

「ああ、そうか……」

 少しだけ仁の怒気が和らぐ。口減らしの意味もあるということを仁は理解したのである。

 そんな村に、売られた者たちをただ連れ帰っても歓迎されるとは思えない。特に家族のいない孤児たちは。

 行き当たりばったりの行動をアンは諫めてくれたのだ、と仁は理解する。

「食糧危機が解消すると思われるのは初夏頃か……」

 春小麦の収穫や、早蒔きのソバが収穫できてから、となるだろう、そう仁は目算を立てた。

「それまで保護する必要もあるし、場合によっては孤児を引き取る必要もあるか」

「そういうことですね」

 アンの助言を受け、仁はもう一度考え込んだ。

「……待てよ? この後、セルロアで式典がある。各国首脳が集まるわけだ……」

 そして考えがまとまった時、仁の顔からは険しさが無くなり、代わって決意が溢れていた。


「……というわけなんだ」

 仁は今、エルザと共に『コンロン2』に乗り、エゲレア王国の町、イカサナートを目指していた。

 途中までは転送機で移動したので、あと数分で着陸出来る。

 その数分で、仁はエルザにこれまでの経緯を説明していた。自分の今後の動きについても。

「……でもやっぱり、女の子の売り買い、許せない」

 エルザも仁と同様、憤っていた。


*   *   *


 老君は、仁の指示を受け、即座に行動を開始していた。

 まずはテルルス担当の第5列(クインタ)、レグルス16、『ティフ』に指示。

『ティフ』は、裕福な若手商人に化け、ポン引きに近付いた。そして彼女たちを使っている、いわゆる『元締め』に会う事に成功。

 そして潤沢にある資金を使い、11人がリーバス地方から売られてきたことを突き止めた。

 12歳から18歳までの少女が11人、である。今のところ、それ以外はいない。あくまでも『今のところは』、だが。

「そうさな、これからあいつらが稼ぐだろう金も考慮して、1人頭50万トール(約500万円)もらおうか」

 これが高いのか適正なのか、判断する材料はないこと、おそらくぐずぐずしている時間がないことから、言い値を払うことにする。

 それで、1人頭50万トールを支払った。

「へへ、ありがとうよ」

 これで、うち8人までは無事確保する事ができた。

「1人は商人らしい男、1人は貴族、もう1人は外国の軍人が買っていったな。ああ、軍人は丸3日分払っていったからそのつもりでな」

 残る3人のうち1名はフリッツが保護したリタである。とにかく、ここにいない少女の分も金を出し、11人全員分の所有権を確保することに成功した。

「しかし物好きだな、お前さんも。こっちは金が入ればいいけどよ。……ほら、これが証文、こっちが魔導具だ」

「確かに全員分、受け取りました」

 こうして、全員分の首輪の発動用魔導具と証文を手に入れたティフは、次の行動に移った。


『あと2名、ですか……』

 その頃には、遊撃のレグルス39、40も参加していた。レグルス39はグレン、40はロワと名乗っている。

 グレンとロワは、残る2名の元へと急いだ。


「な、何だ、貴様は!?」

 レグルス39、グレンが捜し当てたのは、15歳の少女を一晩買った富裕商人。

 ドアを破らんばかりに叩きまくり、ようやく出てきた商人は、これからお楽しみというところを邪魔されたと見え、見るからに不機嫌そうだった。

「……この娘は私が1万トールを払って買ったのだ!」

「そこをなんとか。お金なら、こうしていかようにも」

 グレンは、商人が払った1万トールを返し、更に1万トール上乗せした。

「う、うむ……まあ、そういうことなら」

 やはり商人、色よりも金を取ったのである。

「さあ、おいでなさい」

「は、はい……」

 身体を強ばらせた少女を、グレンは優しくエスコートし、商人の元を離れていった。


 そして最後の1人。

 レグルス40、ロワは、テルルスに居を構える下級貴族の屋敷に来ていた。

「何? あの娘を帰して欲しいだと?」

「はい。わたくしの主人が権利を買い取りまして。ここにお払いになった1万トールと、お詫び代わりの1万トールをお持ちしました」

 玄関ホールでロワを応対した下級貴族は少し考える素振りを見せた。

「……ふむ、金についてはそれで文句はない。だが、もう一つ、どうにかして欲しいものがある」

「それは何でしょうか?」

 下級貴族はにやりと笑ってロワに言った。

「『娯楽』だよ。今晩楽しむつもりだった私の欲求をどうしてくれる?」

「逆に、どうすればよろしいでしょうか?」

 その答えに下級貴族はにやりと笑った。

「……そうだな。力ずくで奪ってみろ」

「は? どういうことでしょうか?」

「女は廊下の突き当たりの部屋にいる。お前は、見事彼女を助け出して見せろ。ただし、私の部下が邪魔をするから、それを排除して、な」

「……お怪我をさせるかもしれませんが、それでもよろしいので?」

「ああ。少々の怪我はさせても構わん。というか、自分が死なぬようにな?」

 だが、更にロワは確認を迫った。

「あとで訴えるとか、無しですよ?」

「くどい! 何なら、証文を書こう。……ほら、これでいいか?」

 皮紙の切れ端に、これから起こるであろう一切のことに付き、責任を問うことはしない旨を書き、サインをしてロワに渡した。

「……わかりました。お受けします」


「はっはあ!」

 ロワがその皮紙を受け取ると同時に、天井から『火の弾丸(ファイアバレット)』が3発放たれた。

「おっと、危ないですね」

 火の弾丸(ファイアバレット)の速度程度、第5列(クインタ)の持つ反応速度の前には止まっているのも同然。ロワは余裕を持って避けた。

「ほほう、やるではないか」

 面白そうに眺める下級貴族。かなり趣味が悪いな、とロワは頭の片隅で思いつつ、再度打ち込まれた火の弾丸(ファイアバレット)をも躱した。

「!」

 火の弾丸(ファイアバレット)を躱した、その場所に槍が突き出される。

 ロワはそれも難なく避ける。が、多少体勢が崩れたのは仕方がないことであった。

 更にそこへ、3段目の攻撃が飛んできた。

 魔法、槍と来て、今度は肉弾戦である。ガントレットを付けた拳が繰り出された。

「なるほど、いい連携ですね」

 崩れた体勢を無理に立て直そうとはせずに、倒れ込む勢いを殺さず、バック転を行った。同時に、拳を繰り出した張本人の顎を蹴り上げる。

「がはっ!」

 見事にノックアウトされた男は仰け反りながら倒れ込み、そのまま昏倒した。

「……ほほう……」

 眺めている貴族の目が見開かれた。

 が、バック転をしたその場目掛け、繰り出される槍。普通の人間なら串刺しになっているだろう。が、ロワは人間ではない。

 人間の数倍、十数倍の反応速度を以て、その槍の柄を掴み取った。

「な……何!?」

 槍を繰り出した男の顔が驚愕に歪む。

 ロワは、人間の十数倍の膂力を以て、槍を無理矢理男の手からもぎ取ってしまった。そして間髪入れず、石突き部分で突きを繰り出す。

 それは過たず、薄い軽量鎧を突き破って男の鳩尾に決まり、槍使いの男も意識を失ったのである。

「ふっ!」

 槍使いが倒れたか確認することもせずに、ロワは槍を天井目掛け投げ付けた。

「ひい!」

 その槍は、天井に潜んでいた魔導士の股間すれすれを抜いて壁に刺さったのである。

 そのまま魔導士は天井から転げ落ち、気絶した。

 ロワは悠々と廊下を歩いて行き、突き当たりのドアを開いた。

 と同時に振り下ろされる剣。

「危ないですね」

 仁に教わった『真剣白刃取り』でその剣を止めたロワは、そのまま力を込め、剣を折ってしまった。

「な、な……」

 持っていた剣を折られ、半ば戦意を喪失したらしい剣士の顎に掌底で打撃を加える。それだけで剣士の意識は刈り取られた。

「さて、これで終わりですか?」

 部屋の隅には、震える少女が1人。

「助けに来ました。さあ、ここを出ましょう。お友達も待っていますよ」

 友達、という単語を聞き、少女はおずおずと手を伸ばした。

 ロワはその手をしっかりと握り、引き寄せる。そして廊下を戻り、下級貴族の前に立った。

「では、お約束通り、この子は連れて帰ります」

「う、うむ……」

 毒気を抜かれた顔の下級貴族に一言声を掛け、ロワは少女と共に夜の闇に消えていった。


 こうしてリタを除いた全員が『コンロン2』へと到着し、晴れて少女たちは再び対面できたのである。





(旧)


 蓬莱島時間、午後10時半。仁がそろそろ寝ようと思った頃。

『御主人様(マイロード)、夜分恐れ入りますが、報告があります』

「ん? どうした?」

『はい、セルロア王国テルルスを担当しております第5列(クインタ)、レグルス16からの報告です』

「うん、何かあったのか?」

『はい。偶然、エルザ様の兄君、フリッツ様をお見かけしたとのことで、しばらく様子を伺っていたそうです』

「ああ、例の建国記念式典に出席するんだな?」

『そのとおりです。それで……』

 老君は、フリッツがポン引きの男からリタという少女を『買った』こと、少女を宿に連れて行ったこと、宿でグロリアに預けたこと、などを説明していく。

 話を聞いていた仁の表情が次第に険しくなっていった。

 レグルス16は、『不可視化(インビジブル)』を使い、宿の内部まで潜入し、グロリアとリタの会話も余さず聞き取っていたのである。

「すると、村に掛けられた重税の一部を肩代わりするために売られてきたというんだな?」

『はい。どうやら、この国では、個人が国に納税するのではなく、個人は村などの長に収め、その長が国に収めるという手順を取っているようです』

 そこまではまあ、取りたてて言うほどではない。

『ですが、今回の飢饉のため、東部地方にも追加で重税が掛けられたようです』

「それを収めきれなかったしわ寄せが孤児に来た、というんだな?」

『はい。ですが、孤児だけでなく、貧しい家の子供も同様に売られているようです』

「……」

 仁は少し考え込んだ。その顔は先程から険しいまま。やがて考えをまとめた仁は、老君に指示を出す。

「よし、第5列(クインタ)遊撃メンバーも投入して、売られて来た者たちを特定して保護しろ」

 自分も孤児である仁は、そうした境遇の者たちが虐げられていることを知り、黙っていられなくなったのである。

「ごしゅじんさま、よくお考えください」

「アンか。……どうしてだ?」

「はい。今回の出来事は氷山の一角でしょう。そうした子供を売り買いすることは良いことではない、それは確かですが、必要悪というものも確かにあるのです」

「……どういうことだ?」

「原因は食糧不足と、この国の制度です。結論を言うと、連れ戻しても受け入れて貰えない可能性もあると言うことです」

「ああ、そうか……」

 少しだけ仁の怒気が和らぐ。口減らしの意味もあるということを仁は理解したのである。

 そんな村に、売られた者たちをただ連れ帰っても歓迎されるとは思えない。特に家族のいない孤児たちは。

 行き当たりばったりの行動をアンは諫めてくれたのだ、と仁は理解する。

「食糧危機が解消すると思われるのは初夏頃か……」

 春小麦の収穫や、早蒔きのソバが収穫できてから、となるだろう、そう仁は目算を立てた。

「それまで保護する必要もあるし、場合によっては孤児を引き取る必要もあるか」

「そういうことですね」

 アンの助言を受け、仁はもう一度考え込んだ。

 そして考えがまとまった時、仁の顔からは険しさが無くなり、代わって決意が溢れていた。


「……というわけなんだ」

 仁は今、エルザと共に『コンロン2』に乗り、エゲレア王国の町、イカサナートを目指していた。

 途中までは転送機で移動したので、あと数分で着陸出来る。

 その数分で、仁はエルザにこれまでの経緯を説明していた。

「……でもやっぱり、女の子の売り買い、許せない」

 エルザも仁と同様、憤っていた。


*   *   *


 老君は老君で、即座に行動を開始していた。

 まずはテルルス担当の第5列(クインタ)、レグルス16、『ティフ』が動く。

『ティフ』は、裕福な若手商人に化け、ポン引きに近付いた。

 そして潤沢にある資金を使い、11人がリーバス地方から売られてきたことを突き止めた。

 12歳から18歳までの少女が11人、である。

 1人頭50万トール(約500万円)を支払って、うち8人までは無事確保する事ができた。

 残る3人のうち1名はフリッツが保護したリタである。

 とにかく、ここにいない少女の分も金を出し、11人全員分の所有権を確保。

 11人分、首輪の発動用魔導具と証文を手に入れたティフは、次の行動に移った。


『あと2名、ですか……』

 その頃には、遊撃のレグルス39、40も参加していた。レグルス39はグレン、40はロワと名乗っている。

 グレンとロワは、残る2名の元へと急いだ。


「な、何だ、貴様は!?」

 レグルス39、グレンが捜し当てたのは、富裕商人に買われた15歳の少女。

「……この娘は私が1万トールを払って買っ……ふべっ!」

 皆まで言わせず、グレンは麻痺銃(パラライザー)で商人を気絶させた。その際、ちょっとだけ出力を強めにしていたのは老君からの指示である。

「……あ、あ……」

 ベッドの上で半裸に剥かれていた少女は青い顔をして怯えていた。無理もない。

 自分を買った男とはいえ、曲がりなりにも社会的地位のある商人を、突然窓から押し入ってきた男が気絶させてしまったのだから。

 こういう時は説得に時間を掛けるよりまず連れ出す方がいいと、老君は判断し、グレンにもその旨を指示する。

 花代1万トールと、窓の修理代として1万トールを加えた2万トールをベッドの上に残し、グレンは少女を抱えて夜の町へと消えたのである。


 そして最後の1人。

 レグルス40、ロワは、テルルスに居を構える下級貴族の屋敷へ潜入していた。

 玄関から2階までは、『不可視化(インビジブル)』で難なく到達できたのだが。

「魔法による結界……」

 仁が開発した『障壁(バリア)』には及ばないが、それなりの強度がある。

 そこを通過するとなると、おそらく警報が出されることになる、とロワは判断した。

 が、時間が無いのも事実。『魔素通信機(マナカム)』による老君との短い打ち合わせで、多少強引なやり方をすることにした。

 元々ロワはテルルス担当ではないので顔を覚えられても問題ない上、その顔も自由に変えられるのだから。

 結界に足を踏み入れると、人間ならぴりっとしたであろう程度の電撃が走った。

「雷系の結界ですか。確かにこれなら侵入者を検知できるでしょうね」

 3歩ほど歩いたところで天井から『火の弾丸(ファイアバレット)』が3発放たれた。

 その程度の魔法は簡単に避けてしまうロワである。

 が、避けたそこへ、剣の斬撃が飛んできた。

 しかしそれも、第5列(クインタ)の持つ反応速度の前には止まっているのも同然である。余裕を持って避けるロワ。

 更にそこへ、3段目の攻撃が飛んできた。

 魔法、剣ときて、今度の攻撃は肉弾戦。まずはガントレットを付けた拳。

『火の弾丸(ファイアバレット)』と剣を連続して避けたため、さすがに体勢が崩れかけており、触れずに避けることはできそうもなかった。

 が、格闘に時間を費やすのは悪手と、ロワは迫り来る拳を、『物理障壁(ソリッドバリア)』で防いだ。

「ぐあっ!」

 不壊のバリアを思い切り殴りつけたため、ガントレットを付けていてもその衝撃は相当のものだったようだ。

 同時にロワは『麻痺(パラライズ)』を最大強度で放った。

「あぎゃっ!」

「ひあっ!」

「ぎゃあっ!」

 天井に潜んでいた魔導士と、剣士、それに拳闘士らは三者三様の悲鳴を上げて気絶した。

 その奥にあったのは1つの扉。中からは少女の悲鳴が聞こえる。ロワは扉を蹴破った。

「何だ、貴様は!?」

 大きなベッドの上で、下腹の出た醜い中年貴族が少女にのし掛かろうとしていた。

 ロワは勢いに任せ、無言のままその貴族を蹴り飛ばす。

「ぐへあ」

 ベッドから転げ落ち、壁まで転がって行った中年貴族はそのまま気を失った。

「あ、あの……」

 理解が追いつかない様子の少女。

 服を着るように促し、そのまま抱きかかえると『不可視化(インビジブル)』を発動し、屋敷を後にした。一応1万トールは置いてきている。

 突然真っ暗になったため、戸惑う少女であったが、

「大丈夫。お仲間が待っているから」

 という言葉を信じ、ぎゅっと目を瞑ってロワにしがみついたのである。


 ロワはそのまま夜の闇を駆け、無事仁の待つ『コンロン2』へと到着し、晴れて少女たちは再び対面できたのである。

 いつもお読みいただきありがとうございます。


 20150415 修正

(旧)とにかく、11人全員分の所有権を確保。

 首輪の発動用魔導具と証文を手に入れたティフは、次の行動に移った。

(新)とにかく、ここにいない少女の分も金を出し、11人全員分の所有権を確保。

 11人分、首輪の発動用魔導具と証文を手に入れたティフは、次の行動に移った。


 20150415 20時20分 入れ替え

 クインタが少女たちを助ける場面、この後の展開(23-26付近)をいろいろと考えた末、犯罪臭を消す方向で書き直しました。

 新・旧としてしばらく残しておきます。


 ご迷惑をお掛けしました。

 これからも一層のご鞭撻のほどよろしくお願い致します。


 20150510 修正

(誤)崩れた体制を無理に立て直そうとはせずに

(正)崩れた体勢を無理に立て直そうとはせずに


 20190204 修正

(誤)フリッツ様をお見かけしたとのことで、しばらく様子を伺っていたそうです」

(正)フリッツ様をお見かけしたとのことで、しばらく様子を伺っていたそうです』


 20200225 修正

(誤)これが高いのか適性なのか、判断する材料はないこと

(正)これが高いのか適正なのか、判断する材料はないこと


 20200531 修正

(誤)偶然、エルザ様の兄君、フリッツ様をお見かけしたとのことで、しばらく様子を伺っていたそうです』

(正)偶然、エルザ様の兄君、フリッツ様をお見かけしたとのことで、しばらく様子を窺(うかが)っていたそうです』


 20260404 修正

(旧)

「助けに来ました。さあ、ここを出ましょう。お仲間も待っていますよ」

 仲間、という単語を聞き、少女はおずおずと手を伸ばした。

(新)

「助けに来ました。さあ、ここを出ましょう。お友達も待っていますよ」

 友達、という単語を聞き、少女はおずおずと手を伸ばした。

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― 新着の感想 ―
「助けに来ました。さあ、ここを出ましょう。お仲間も待っていますよ」 相手は少女なので、お仲間ではなくお友達の方が表現が柔らかいと思います 少女的には仲間だと奴隷商も含まれると思うのです
まさかの嫁100人ルートに入ってしまうのでしょうか。 ライバルが数人だから気になるのであって、たぶん2桁入る頃には「そういうもんか」になる気がします。
[一言] 『何回目かの読み返しの最中です』 フリッツが買い取ったリタや仁の指示によって集められた奴隷達は国全体からみるとごく一部に過ぎないけど、少なくとも奴隷の売買が行われている証拠だけは手に入りま…
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