第5話 命を未来へ
瑠はダンジョンで戦い、攻略した後、心身ともに死に近づいていた。
家族にまた会える。そう信じて意識を切り離した。
「知らない天井だ。」
瑠はどうやら助かったようだった。
ダンジョンが消えたのを確認した誰かが瑠を運んで崩壊していない無事だった病院へ連れてきてくれたようだった。
「ここは病院か?いてて!足が動かない。腕も。」
それは当たり前だ。
しばらく魔力の修行をしていなかったため、魔力の通り道が狭くなっていたのだ。
魔力の通り道を無理やりこじあけたのだから、こうなっても仕方ないだろう。
傍から見れば魔物にやられたものだと誰もが思うだろう。
「穴太さん!?急いで先生を呼んできて!」
瑠はぐちゃぐちゃになった腕や足を見て、改めて酷いなと感じた。
その後、医者が来て瑠を見て驚いていた。
「いやー、ここまで酷いともう意識は戻らないものだと思ってたよ。神経はぐちゃぐちゃ骨はボロボロ。一体どうやったらこんなことになるんだ。今後、腕や足は動くことはないよ。」
瑠には目を逸らした。自分のせいなのにな。
だけど、そこまで悲観していなかった。
『身体は動かないけど魔力は動く。すぐには無理だけど少しずつなら治療できそう。』
「分かりました。あ、その治療費とかは。」
「今回の災害は異例だからね。全て国が負担してくれるらしいよ。」
『国よ、ほんとにすまない。』
瑠は入院している間、少しずつ魔力を身体中へゆっくりと動かしていき、時間を掛けて1年ほどて完治した。
「ほんとに驚きの連続だよ。検査を何回かしていたけど少しずつ良好に向かっていったから、治るとは思っていたけど。」
瑠は身体の調子を元に戻すため、また修行をしようと決意した。
瑠は魔力を操っていて気づいたことがある。
魔力をゆっくりと身体へ動かすと治癒能力が上がることが分かった。
つまり、魔力を身体全体へ循環させることで古い細胞が新しい細胞へと変化する。故に神経の損傷も治すことができた。
それを身体全体へすることで不老を再現することができるかもしれない。
『もしも、この先またダンジョンが現れたら。その時は...いや、国が頑張ってくれるだろう。今回の事件から大きく学ぶことだろうから国に期待しよう。』
瑠は今回の事件を通して、父や母のように犠牲になるものが現れないように魔力と武術を極めていこう決心を固めた。




