20話
馬車で王都へ向かう。ガレンさんが「アイリス嬢、【星輝の支配者】は古代の伝説に記されたスキルだ。星の宝珠を手に入れたという報告も受けている。陛下は、その力を王国のために使えないかと考えている」と説明。…え、星の宝珠、情報バレてる!? ポケットの宝珠がほのかに光ってる。アイリスの記憶によると、このスキル、確かに伝説級らしいけど、王国のために使うって…なんか怪しい匂い!
レオンが小声で「アイリス、気をつけろ。王都の連中、ただじゃお前を呼ぶわけねえ。特にあの王子、アルフレッドって奴、信用ならねえ」と耳打ち。うん、レオン、めっちゃ頼りになる! アイリスの記憶がチラッと蘇る。アルフレッド王子、アイリスを婚約破棄した時、リリエッタって平民娘にベタ惚れで、アイリスを「高慢で耐えられない女」と公衆の面前でバッサリ。…うわ、思い出したらムカつく! でも、アイリとして、過去は水に流してキラキラ輝くよ!
王都に着くと、巨大な城と賑やかな街並み。配信部屋のモニター越しじゃ味わえない、めっちゃファンタジーな雰囲気! でも、街の人々が「アイリス様!? あの悪役令嬢が戻ってきた!?」とヒソヒソ。…悪評、めっちゃ根深いな! レオンが「気にすんな、アイリ。お前はもうあのアイリスじゃねえだろ」と肩を叩く。うん、ありがとう、レオン!




