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【コミカライズ】【電子書籍化】【ゲーム化】左遷された悪役令嬢、前世がvtuberだったので田舎でスローライフします〜婚約破棄×パーティ追放×左遷ですが、めげずにざまぁします〜  作者: ムポゥ神父
三章 乙女ゲームのヒロインに転生したけど、悪役令嬢が不在なせいでイベントが起きません!〜魔王討伐譚〜

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"過去日記"Ⅰ

『そして、私は日記で見た未来を避けるため、"お告げ"に従った。今までもずっとお告げに従ってきて成功していた。お告げを疑っては碌なことがないこともお告げが教えてくれた。

 だから私は夫を殺した。

あのとき私は、迷いながらも“線”を越えた。

手を汚したのは事実だ。

けれど、お告げは静かに告げた——「これで一つ、最悪は遠のいた」と。

問題は、その次だった。

ザレンの名が、お告げに浮かんだとき。

胸の奥で、何かがきしんだ。

あの子は、私のすべてだったはずなのに。

お告げは淡々としていた。

「このままでは、あの子が“鍵”になる」と。

“鍵”が何を意味するのか、最後まで教えてはくれなかった。

あの日のことを、私は細かく思い出したくない。

ただ、ひとつだけはっきりしているのは——

私は、お告げに逆らえなかった、ということ。

気づいたときには、もう戻れないところまで来ていた。

ザレンの部屋に残った静けさと、胸の奥に空いた穴だけが、

今も私の中で、形を変えずに居座っている。

それでも世界は、何事もなかったかのように回り続ける。

朝は来て、夜は来て、私は食事を作り、片づけ、眠れないまま目を閉じる。

そんな中で、またお告げが降りた。

今度は——ルーファスの名だった。

最初は聞き間違いだと思った。

何度も、何度も、心の中で問い直した。

けれど、お告げは揺らがない。

「次に動くのは彼だ」と、冷たい声で告げるだけ。

私は今日、台所のテーブルに肘をつきながら、

ルーファスの笑い声を遠くに聞いていた。

あの子は何も知らない。

ザレンのことも、本当のことは何ひとつ。

けれど、私はやる。それ以外の生き方を知らないから。

そして私は、包丁をまだ幼いルーファスへと振り翳し……』


そんな未来は、"吾"が起こさせない。そのために、吾はこの時代に来たのだ。


震える"彼女"は、急に雨が降り出したことにも気づかなかった。


目的論的自然観(テロス)


能力を発動させる。


「何故雨が降るのか?——吾が降臨するためだ」


ルーファスを救うため、キノコは行動を開始した。


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