132/169
25話 星の輝きⅠ
——そこからは、一方的だった。
ポンチョの死亡とリリエッタの裏切りによりレオン、ラトソル、タイガの3人になった勇者パーティーが、四天王四人を相手にして勝てる道理などあるはずもない。
思い猶予い喪神しているレオンをかばって、タイガが吹き飛ばされた。真っ直ぐ吹き飛ばされたタイガは巨木に背中を打たれ、気を失った。
四天王第一席、深淵の書記官。第二席、終末時計。第三席、影の支配者。第四席、正体不明。
膝をつくレオンを庇うように、ラトソルが前に出る。星輝の支配者・ラトソルだけが、この状況を打破しうる戦力を持っていた。普段は制御できないがために抑えている能力を全開放すれば、四天王全員と同等の力を発揮できることは確実だった。
「星輝の支配者——開放」
定命を削ると知ったあの日から、その1%程までしか使わなかった力を、今発揮する。レオンを、守るため。
「星の行進」
夜空には、星が輝いていた。




