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何をやらかしたのか全く分からないが確実に俺はやらかしたらしい  作者: 2626


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番外編 兄を手にかけた弟・⑥

 ……なあフェルナンの兄貴、俺様ももうすぐおじいちゃんになるんだ。

この数年の間に娘二人とアズーランが続けざまに結婚してさ、あっという間にガキまで出来ちまった。もうすぐ生まれる、そうしたら一気に賑やかになるって嫁も嬉しそうで。

あーあ、どうせ俺様まで子守にかり出されて朝昼晩と大変になるんだろ?

よく分かってるぜ。


 巫女の姉貴と嫁と娘二人とアズーランの嫁が円いテーブルを囲んでやかましく話しながらさ、今、よだれかけとおむつをせっせと裁縫している。俺様達のような男共は窓辺で魔石の加工をちまちまとやっている。

 あア?この後は休憩がてら一緒にハーブティーを飲むだア?それまでに俺様達に焼き菓子を買ってこい?マカ……ロン?いや、俺様だってクッキーやケーキくらい知ってるぜ、だけどフロランタンって何だ?風呂で使うのか?フィ……なんだ?フィナンシェだア?何だそりゃ?

いいから早く買ってこいって、女ってどうしてこんなにワガママでうるせえんだよ……。

そりゃ反撃してえけど、一言でも文句を言ったら、数百倍の集中砲火を浴びてぶちめされるから俺様は黙っている。

嫁と娘二人だけでも厄介なのに巫女の姉貴まで加勢するんだぜ、絶対に勝てやしねえ。


 ああ、テメエら、早めに行こうぜ。遅くなったらまたうるさくなるからな。黙れ、ガキを仕込んだのはテメエらだろ。最後まで責任を取れ。次に文句を垂れたら殴る。

だからうるせえんだよ!いつ俺様がテメエらなんかの親父になった!俺様はまだテメエらを認めてねえからな。とっとと俺様の娘を返しやがれ。『子供も生まれるのに絶対に嫌です』だと!?孫を盾に取りやがって卑怯者め、テメエら後で覚えていろよ。



 ……兄貴を殺した手で孫を抱いて良いのか分からねえけどよ、出来ることはやっていくつもりだ。

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