第1話 トラック君、今日もいい仕事しすぎじゃね?(笑)
「——私は、神である。
全知全能にして、森羅万象を司るオリンポスの頂点。
絶対なる父、ゼウスだ」
……なんてね!
はい、今の嘘。
いや、神なのはガチなんだけどさ。
そのトーンで130話(予定)も書くとかマジ無理。
肩凝って死んじゃう。あ、俺死なないんだった。神だし。
よっ。全知全能のゼウス様だよ!
みんな、今日もクソみたいな現世お疲れサマー!
俺は今、天界の特等席でポテチ食いながら、
下界の『異世界転生リアリティ・ショー』を鑑賞中。
これ、最近の神々の間でマジでバズってんのよ。
「ゼウス様! またそんな不健康なスナックを……」
真面目な顔してタブレットを差し出してきたのは、部下のアテナ。
見てよ、このガチガチのホワイトスーツ。天界の風紀委員かよ。
「聞いてください。次の転生候補者の選別が終わりました。
今回は正真正銘、純粋な魂の持ち主です」
「へー。今度のオモチャ……あ、失礼、救済対象は?」
「佐藤太郎、30歳。職業、無職(引きこもり歴10年)。
彼は不遇な環境にありながら、十数年ぶりに外へ出て、
今まさに近所の子供を助けようとしているのです!」
アテナがモニター(魔鏡の鏡)を指差す。
そこには、プルプル震えながら道路に飛び出そうとする佐藤くんの姿。
「おっ、きたきた! 見ろよアテナ。
画面の端から、時速80キロで爆走してくる例の『デリバリー・トラック』!
あんな細い路地でその速度、運転手は殺人鬼か何かか?(笑)」
「ち、違います! あれは運命のいたずらでブレーキが故障しただけで……!」
「嘘つけ! 今、運転手めちゃくちゃハンドル切って佐藤くんに標準合わせてたぞ!
磁石でも入ってんのかってレベルの吸い寄せ。
……あ、ドーンといった! はい、芸術点100点!」
鈍い音とともに宙を舞う佐藤くん。
アテナは目元を拭ってるけど、俺は見逃さない。
「ねぇ、アテナちゃん。今のトラックのロゴ、君の紋章入ってなかった?
まさか天界の予算で『転生用トラック・チャーター便』とか雇ってないよね?」
「な、何のことでしょうか。それよりゼウス様、
早く彼の魂を回収して、チート能力を授ける準備を!」
……。
さて、トラック君がいい仕事したところで。
死んでポカンとしてる佐藤くんを天界の「面談ルーム」へご招待。
真っ白な空間で固まってる彼の下へ、
アテナが神々しいオーラを纏って降臨する。
「……あ。女神……様?」
「はい。佐藤様、安心してください。あなたは死にました」
出たー! 女神の定型文!
佐藤くん、速攻で鼻の下伸ばしてるし。
男ってマジちょろい(笑)。
「佐藤様。あなたは徳の高い行動(笑)により命を落としました。
その報酬として、異世界への転生を許可します。
さらに……特別な『チート能力』も授けましょう!」
「お、待ってました! アテナちゃん、何あげるの?
まさか『全属性魔法』とか『鑑定』とか言わないよね?」
俺がモニターの横からヤジを飛ばすと、
アテナはビシッと指を立てて、ドヤ顔で言い放った。
「もちろんです!
『全属性魔法適性』!
『魔力量無限』!
さらに、一度見たスキルをコピーする『完全模倣』です!」
……バカなの?
アテナちゃん、それもう全部盛り定食じゃん。
二郎系ラーメンの「マシマシ」かよ。
「ねぇ、アテナ。バランス調整した?
そのスペック、初日で世界の魔王が失業するぞ。
魔王の生活も考えてあげなよ」
「問題ありません!
魔王も、私が最近のアニメで観た最強クラスに設定しましたから!」
あー、ダメだ。この女神、完全に『なろう』に毒されてる。
青いスライムとか、骸骨の魔王とか、
その辺の有名どころを全部パクる気満々だわ。
「……よし、決めた。
アテナがそんなにヌルゲーにするなら、俺もちょっとだけ干渉しちゃお。
おい、佐藤くん。
その最強チート、発動条件を追加しといたからな。
——『女子に話しかけるとき、必ず噛む』。
これな!
お前、ハーレム作る気満々だろうけど、これで一生童貞卒業できないから。
ギャハハ、これぞ神のバランス調整(嫌がらせ)!」
「ゼ、ゼウス様ーーー!? 私の完璧な設定に何てことを!」
アテナの叫びをBGMに、佐藤くんは光の中に消えていった。
あー、面白かった。
さて、第1話の「バズり度」はどうかな?
……お。
天界掲示板の実況スレ、もう1000超えてんじゃん。
さて、ポテチの予備、まだあったっけ?
「……あ、ちょっとゼウス様!
今の嫌がらせのせいで、私の『推し(佐藤くん)』の死亡率が3割も上がったんですけど!」
消えゆく光を見送ったアテナが、血相を変えて詰め寄ってきた。
あー、怒ってる怒ってる。
美人が台無しだよ。
「いいじゃん、その方が『映える』って。
ほら、アテナもポテチ食って落ち着けよ。これ、新作のトリュフ塩味」
「……。
(サクッ)……あ、美味しい。……じゃなくて!
次はもっと真面目な転生者を選びますからね!
ネタ枠じゃなくて、もっとこう、スタイリッシュな……」
「はいはい、わかったわかった。
……お、アテナ。モニター見なよ。
次の『事故物件』がエントリーしてきたぞ」
俺が指差した先。
そこには、プルプル震える青い……何か。
「……え、スライム?
アテナちゃん、今度はこいつを食いしん坊のチート野郎にするわけ?
さすがにそれは、色んな方面に怒られると思うんだけど(笑)」
「……(サクッ)……次も、神回りそうですね」
「だろ? 予備のポテチ、箱で持ってこーい!」
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