さらに巡回を続ける
朝宿を出て、さらに巡回を続ける
翌朝、四人は村落の宿屋を出て、東の街道の巡回を再開した。
女主人が透けた胸元を揺らしながら見送り、フェアリーが最後に宿の魔力を穏やかに整えていく。温泉の効能で体は軽く、新しい装備の調子も良い。
街道をさらに東へ進むと、周囲の地形がゆるやかな丘陵から、再び森の端へと変わっていった。エルがフェアリーの光を受けて感知を続ける。
「今のところ、大きな反応はありません。巡回範囲の後半に入っています」
リナが新しい刃を軽く確認しながら笑う。
「順調だね。このまま最後まで回ろう」
四人は朝の光の中で、巡回をさらに続けていった。
リナの剣の動き
巡回の途中、軽い遭遇があったとき、リナの新しい刃の動きが鮮明に見えた。
彼女は二本の短い刃を持ち、加速魔力を受け取ると同時に体が低くなる。左の刃で敵の武器を弾き、右の刃で即座に手首や膝の関節を狙う。動きは直線的ではなく、小さく弧を描くように側面へ回り込み、残像が残るほどの速度で斬りつける。
新しい刃は軽く、魔力の通りが良いため、加速と同時に刃先に淡い光が走る。一度の加速で二〜三匹を連続で処理し、すぐに距離を取って次の補充を待つ。胸を俺の手に押しつける動作も、戦闘の流れに完全に溶け込んでいた。
「新しい刃、すごく動かしやすい。加速の威力がそのまま斬撃に乗るね」
リナが息を弾ませながら笑う。
彼女の剣の動きは、速さだけでなく、正確さと循環のタイミングが一体になったものだった。
(続く)




